マジック松茸
2018年11月07日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
11月7日の水曜日でございます。
11月も1週間過ぎちゃったねぇ…。
1ヶ月が4週間ちょいなんで、1/4は消化したことになるわけです。
つまり、今年は後、1ヶ月と3週間ちょいってことで、まだまだ余裕を見せつつ、もうすぐ年末やなぁと…
ボチボチ紅葉の話題も出だす頃ですが、寒くなっての紅葉ですから、もうちっと寒くならんとアカンのかねぇ。
まぁ、まだ秋なわけですから、スポーツの秋とか、食欲の秋とか楽しむことは色々ありますわな。
特に食欲の秋ってヤツは、色々旬なものがありますから、楽しみではありますよね。
わたくし院長は、秋の味覚としてはサンマが結構好きで、ついこの間知人と食事する機会があり、サンマを食したんですが…
わたくし、サンマを食べるとき、頭を取ってそのままかじります。
つまり、骨ごと食べるんですが、非常に驚かれました(笑)
その一緒に食事した方は、上手に骨を外されてましたが、スゲーめんどいやんねぇ…
もちろん、全ての魚を骨ごと食べるわけではありませんが、サンマクラスだと、普通食うやろって話で盛り上がり…
秋の夜長を楽しみました(笑)
って話ではなく、まぁ、秋の味覚って言えば、「マツタケ」なんか王様クラスですな。
サンマなんか1匹150円位で売ってますが、マツタケっちゃーそうはいきまへん。
マツタケってたかがキノコのくせに、やたら高級ですが、コイツが高級な理由は、おそらく稀少性やと思われます。
人工栽培が出来ないらしく、自然のものを採取するしかありませんので、あまりたくさん取れないんですよね。
で、高いと。
そこまで美味しいわけでも、香りが良いわけでもない気がしてるのは、わたくしだけではないでしょう。
そんな稀少性に騙されちゃいけませんぜ(笑)
ってことで、話が脱線しまくってますが、今日はそんなキノコのお話をしようと思ってのネタフリでした。
キノコってのは、菌類で比較的大型の子実体(しじつたい)あるいは、担子器果そのものをいう俗称でございます。
で、この子実体を作らない菌類は「カビ」ってことなんですよね。
カビ…
間違って食ったらお腹壊すヤツ。
ですから、そのカビの仲間、キノコの中にはいわゆる「毒性」をもつものがたくさんあるわけですな。
ま、カビも毒みたいなもんですからね。人間にとっちゃ…。
で、今日の主役はそんな毒性の中でも、ちょっと変わった毒と言いますか、強い「幻覚作用」のあるキノコたちについてちょっとお話ししてみましょう。
いわゆる「マジックマッシュルーム」といわれるキノコで、これも特定のキノコを指してる名詞ではなく、「幻覚作用」のあるキノコたちの総称、俗称でそう呼ばれています。
総称といってる位ですから、いろんな種類のキノコがマジックマッシュとして存在しております。
大体200種類位あるそうなんですね〜。
ですが、毒性と言ってもほんとに幻覚作用があるだけで、中毒性などはなく、重症、死亡例もほぼないそうです。
で、この200種類なんですが、相互関係といいますか、関連性がほぼないそうなんです。
マジックマッシュルームのもつ幻覚作用とは、シロシビンやシロシンという物質なんですが、こんな化学物質を含んだキノコですから、常識的には共通の祖先を持っていると考えられるんですがこれが全く違うんだって。
で、このことを疑問に思ったアメリカの研究者は、シロシビンを作り出す遺伝子を特定し、さまざまなマジックマッシュルームを比較することで、その謎の解明を試みる研究をしました。
そしてやはり、その遺伝子は同じ起源から生じたものであることが分かったそうなんです。
ですが、どういうわけか、「遺伝子の水平伝播」というプロセスによって遠く離れた種に伝搬していったらしいんです。
遺伝子ってのは、簡単に言うと、普通は母細胞から娘細胞へ遺伝するもんですが、個体間や他生物間においておこる遺伝子の取り込みのことを指してます。
ザックリ言うと、違う菌類が、DNAを直接交換したり、また昆虫やウイルスなどの第三者が媒介している可能性もあるわけです。
キノコを作る菌類は、菌類の中でも高度で複雑な存在であると考えられていますが、このような方法でDNAを交換しているとは…
ではなぜ、そもそも幻覚作用などをもたせる必要があったのか?
当然、遺伝子の取りこみなどは、「必要だから」行われると考えられます。
つまり、アイツには幻覚作用を起こさせる遺伝子があるけん、オレも欲しーわーって、他のキノコが思うことにより起り得ると考えられるわけです。
んでは、なんで幻覚を見させる必要があるんです?
どうも、この答えは驚いたことに、昆虫などの脳を混乱させ、クラクラさせるために進化したそうなんですよ。
つまり、人間の脳が同じく、幻覚を見てしまうのは単なる偶然と考えられるわけですな。
だって、人間は幻覚作用がある事を利用して乱獲しちゃうんだから、彼らからしたらええ迷惑やもんね。
人体の中で、マジックマッシュの幻覚作用をおこす、シロシビンは分解されてシロシンてのになります。
で、このシロシンは、快感をもたらす神経伝達物質セロトニンと同じ受容体の1つを活性化させて、マジックマッシュから得られる強烈な作用を引き起こすわけです。
ですが、このセロトニン、実は人間だけにあるもんではないんですよね。
昆虫を含め、左右対称な脳を持つ動物なら誰でもこれを作り出すわけで、つまりは昆虫もマジックマッシュ食べるとラリってまうわけです。
となると、こんな幻覚を楽しむなんて考えるのは人間だけで、そもそも幻覚ってなに?ってな昆虫にとってはそりゃ、恐怖以外の何物でもないでしょう(笑)
次第に、このキノコやべーぞってなりますわなぁ。
では、この「遺伝子の水平伝播」はいかにしておこるかという事ですが、その辺は比較的謎なんだと…
ですが、少なくとも祖先はまるで関係なく、同じ環境下にいる菌類に遺伝子が受け継がれていったであろうと考えられます。
ですから、この幻覚作用をもつキノコの近くにいたヤツは、これからも遺伝子を受け継ぐ可能性があると…
ちなみに、日本でもこのマジックマッシュ生えてますしね。
素人目にはよく分からんですが、ワライタケとか結構、毒性強いみたいですしね。
こういったキノコのそばに偶然は生えてた他のキノコが、遺伝子を取りこむって事もあり得なくはない話で、ここで最初の話にやっと戻るんですが(笑)
そう、冒頭でお話した「マツタケ」ですが、今のところ人工栽培は出来ずに、自生しているものを収穫するだけってことは…
そう。
可能性あんじゃないの?
もし、マツタケが幻覚作用を持つ遺伝子を取りこんだら…
秋の味覚の王様が、食べれなくなっちゃうじゃないの。
とか…
ないな(笑)
ま、そんなことを思う、秋でした。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
11月7日の水曜日でございます。
11月も1週間過ぎちゃったねぇ…。
1ヶ月が4週間ちょいなんで、1/4は消化したことになるわけです。
つまり、今年は後、1ヶ月と3週間ちょいってことで、まだまだ余裕を見せつつ、もうすぐ年末やなぁと…
ボチボチ紅葉の話題も出だす頃ですが、寒くなっての紅葉ですから、もうちっと寒くならんとアカンのかねぇ。
まぁ、まだ秋なわけですから、スポーツの秋とか、食欲の秋とか楽しむことは色々ありますわな。
特に食欲の秋ってヤツは、色々旬なものがありますから、楽しみではありますよね。
わたくし院長は、秋の味覚としてはサンマが結構好きで、ついこの間知人と食事する機会があり、サンマを食したんですが…
わたくし、サンマを食べるとき、頭を取ってそのままかじります。
つまり、骨ごと食べるんですが、非常に驚かれました(笑)
その一緒に食事した方は、上手に骨を外されてましたが、スゲーめんどいやんねぇ…
もちろん、全ての魚を骨ごと食べるわけではありませんが、サンマクラスだと、普通食うやろって話で盛り上がり…
秋の夜長を楽しみました(笑)
って話ではなく、まぁ、秋の味覚って言えば、「マツタケ」なんか王様クラスですな。
サンマなんか1匹150円位で売ってますが、マツタケっちゃーそうはいきまへん。
マツタケってたかがキノコのくせに、やたら高級ですが、コイツが高級な理由は、おそらく稀少性やと思われます。
人工栽培が出来ないらしく、自然のものを採取するしかありませんので、あまりたくさん取れないんですよね。
で、高いと。
そこまで美味しいわけでも、香りが良いわけでもない気がしてるのは、わたくしだけではないでしょう。
そんな稀少性に騙されちゃいけませんぜ(笑)
ってことで、話が脱線しまくってますが、今日はそんなキノコのお話をしようと思ってのネタフリでした。
キノコってのは、菌類で比較的大型の子実体(しじつたい)あるいは、担子器果そのものをいう俗称でございます。
で、この子実体を作らない菌類は「カビ」ってことなんですよね。
カビ…
間違って食ったらお腹壊すヤツ。
ですから、そのカビの仲間、キノコの中にはいわゆる「毒性」をもつものがたくさんあるわけですな。
ま、カビも毒みたいなもんですからね。人間にとっちゃ…。
で、今日の主役はそんな毒性の中でも、ちょっと変わった毒と言いますか、強い「幻覚作用」のあるキノコたちについてちょっとお話ししてみましょう。
いわゆる「マジックマッシュルーム」といわれるキノコで、これも特定のキノコを指してる名詞ではなく、「幻覚作用」のあるキノコたちの総称、俗称でそう呼ばれています。
総称といってる位ですから、いろんな種類のキノコがマジックマッシュとして存在しております。
大体200種類位あるそうなんですね〜。
ですが、毒性と言ってもほんとに幻覚作用があるだけで、中毒性などはなく、重症、死亡例もほぼないそうです。
で、この200種類なんですが、相互関係といいますか、関連性がほぼないそうなんです。
マジックマッシュルームのもつ幻覚作用とは、シロシビンやシロシンという物質なんですが、こんな化学物質を含んだキノコですから、常識的には共通の祖先を持っていると考えられるんですがこれが全く違うんだって。
で、このことを疑問に思ったアメリカの研究者は、シロシビンを作り出す遺伝子を特定し、さまざまなマジックマッシュルームを比較することで、その謎の解明を試みる研究をしました。
そしてやはり、その遺伝子は同じ起源から生じたものであることが分かったそうなんです。
ですが、どういうわけか、「遺伝子の水平伝播」というプロセスによって遠く離れた種に伝搬していったらしいんです。
遺伝子ってのは、簡単に言うと、普通は母細胞から娘細胞へ遺伝するもんですが、個体間や他生物間においておこる遺伝子の取り込みのことを指してます。
ザックリ言うと、違う菌類が、DNAを直接交換したり、また昆虫やウイルスなどの第三者が媒介している可能性もあるわけです。
キノコを作る菌類は、菌類の中でも高度で複雑な存在であると考えられていますが、このような方法でDNAを交換しているとは…
ではなぜ、そもそも幻覚作用などをもたせる必要があったのか?
当然、遺伝子の取りこみなどは、「必要だから」行われると考えられます。
つまり、アイツには幻覚作用を起こさせる遺伝子があるけん、オレも欲しーわーって、他のキノコが思うことにより起り得ると考えられるわけです。
んでは、なんで幻覚を見させる必要があるんです?
どうも、この答えは驚いたことに、昆虫などの脳を混乱させ、クラクラさせるために進化したそうなんですよ。
つまり、人間の脳が同じく、幻覚を見てしまうのは単なる偶然と考えられるわけですな。
だって、人間は幻覚作用がある事を利用して乱獲しちゃうんだから、彼らからしたらええ迷惑やもんね。
人体の中で、マジックマッシュの幻覚作用をおこす、シロシビンは分解されてシロシンてのになります。
で、このシロシンは、快感をもたらす神経伝達物質セロトニンと同じ受容体の1つを活性化させて、マジックマッシュから得られる強烈な作用を引き起こすわけです。
ですが、このセロトニン、実は人間だけにあるもんではないんですよね。
昆虫を含め、左右対称な脳を持つ動物なら誰でもこれを作り出すわけで、つまりは昆虫もマジックマッシュ食べるとラリってまうわけです。
となると、こんな幻覚を楽しむなんて考えるのは人間だけで、そもそも幻覚ってなに?ってな昆虫にとってはそりゃ、恐怖以外の何物でもないでしょう(笑)
次第に、このキノコやべーぞってなりますわなぁ。
では、この「遺伝子の水平伝播」はいかにしておこるかという事ですが、その辺は比較的謎なんだと…
ですが、少なくとも祖先はまるで関係なく、同じ環境下にいる菌類に遺伝子が受け継がれていったであろうと考えられます。
ですから、この幻覚作用をもつキノコの近くにいたヤツは、これからも遺伝子を受け継ぐ可能性があると…
ちなみに、日本でもこのマジックマッシュ生えてますしね。
素人目にはよく分からんですが、ワライタケとか結構、毒性強いみたいですしね。
こういったキノコのそばに偶然は生えてた他のキノコが、遺伝子を取りこむって事もあり得なくはない話で、ここで最初の話にやっと戻るんですが(笑)
そう、冒頭でお話した「マツタケ」ですが、今のところ人工栽培は出来ずに、自生しているものを収穫するだけってことは…
そう。
可能性あんじゃないの?
もし、マツタケが幻覚作用を持つ遺伝子を取りこんだら…
秋の味覚の王様が、食べれなくなっちゃうじゃないの。
とか…
ないな(笑)
ま、そんなことを思う、秋でした。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院