ウインターブルーの話。
2018年10月16日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
10月16日の火曜日でございます。
10月も後半戦ってことで、全国的にはそろそろ紅葉がどうのこうのってなお話も聞こえてきておりますな。
京都も11月に入れば、徐々に色づいてくるでしょうけど、やはり11月の後半位からですかね。
もう、この頃は寒いよねぇ…。
毎年、この紅葉シーズンを終えたら、冬が来たな〜って思います。
まぁ、まだ紅葉の見頃まで1ヶ月位ありますんで、ここからはドンドン寒くなってくわけです。
寒さとともに、わたくし院長は、朝日の出方に季節を感じます。
毎朝5時半頃には起きだすので、今の時期だとギリギリ明けるか明けないかって感じになってきています。
そして朝は肌寒いことが多くなりますしね。
季節の変わり目、移ろいやすしなんて言いますけど、実はこの時期独特の病気があるんですよ。
ちょうどこの時期、空がどんよりと暗くなる10月から11月にかけて発症すると言われてます「季節性情動障害」って病気です。
放っておいても3月ごろに収まるというサイクルを繰り返すようなんですが、今日はちょっとコイツをご紹介しときます。
あ、この病気、その症状から別名「ウインターブルー(冬季うつ病)」とも言われてるんだって。
季節性情動障害は脳機能障害の一種で、倦怠感、気力の低下、過眠、過食などの症状が見られるのが特徴です。
患者の大部分は、冬以外の季節では健康な状態であることが多いのも特徴のひとつですね。
冬季節性情動障害は、冬季を中心に発症すること、高緯度地域における発症率が高いことから、日照時間が短くなることに原因があると考えられています。
この日照時間の問題ですが、実際に太陽を浴びるということと関係があるのかないのかも、論議はされてるんですね。
つまり、真夏であろうと、真冬であろうと一定数のいわゆる「夜型」の人は存在します。
夜にお仕事をされる方でしたら、基本的に太陽光線を浴びない暮らしなんですが、じゃそういった人達は、みんなブルーかというとそんなはずはないですもんね。
では、この太陽光を浴びると何が良いかと言いますと、まずセロトニンという物質が作られます。
で、このセロトニンは、脳から分泌される睡眠ホルモンであるメラトニンの原料となるんですね。
太陽の光が少ない冬の期間はセロトニン減少が起きてしまい、メラトニンが十分に生成されません。
このメラトニンには、季節のリズム、睡眠・覚醒のリズム、ホルモン分泌のリズムといった 概日リズム(サーカディアンリズム)を調整する作用があるんですが、不足することで変調をきたすというわけですね。
まぁ、こういった症状は、ある日突然、ハイッっつって始まるわけではなく、何となくジワジワと変化が出てきます。
そして、まさかそれが日照時間の問題などと思わないでしょうし、「何となくダルイ」、「夏の疲れが出た」ってな感じで処理してしまうわけです。
そして、我々日本人は、勤勉な上、なかなか予定外に休めない人がほとんどなので、そのまま頑張っちゃうんですよね。
で、ここに書いたことが全て当てはまるわけではないですが、今日紹介した症例の場合、セロトニン、メラトニン不足から概日リズムが狂ってるわけですよ。
いくら自分を奮い立たせて気合いを入れたところで、瞬間はなんとかなっても、すぐに元に戻ります。
そりゃ、ホルモンが分泌してないんですから、こんなもん気合いでどうにかなるもんやないわいね。
この病気の場合、日照不足からのセロトニン不足ですから、簡単に言えば日に当たれば治るわけです。
でも、この事情を知らなければ、体調不良ともとれますし、またはいわゆる「鬱病」ともとれてしまいます。
この普通の鬱病も、セロトニン不足は原因の一つとして考えられていますから、まぁ、普通に鬱病に罹患したと思われても仕方ないわけです。
ですが、原因が別にあるわけですから、治療法は全く異なるわけですね。
日本では、まだこういった疾病を「病気」とする意識が少ないですが、イギリスなどでは、季節性情動障害の治療法として「ライト・ボックス(ブライトライト)」という太陽の光を補う為のライトがあったりします。
これをテーブルの上や枕元に置くことで乱れたホルモンレベルを整えるって治療法のようです。
こんなんで治るなら楽なもんだな。
ですけど、これに気付くかですよね〜。
これから世界的にこういった疾患が認知されていったら、日本でもそれなりに対応出来るようになるでしょうけど…
今現在、こんな症状を訴えたら、「夏の疲れがでてるんじゃない?」って言われるのがオチですし、「季節性情動障害」なんつって診断するお医者さんも少ないと思います。
ま、診断されようがされまいが、その本人はしんどいわけですから、せめてこういう病気があるんだな〜って事くらい、周りの人が知ってくれてたら少しはマシかと思います。
それと、病気だろうとそうでなかろうと、ま、今日から少しでも太陽光線に当たりましょう。
紫外線が身体に悪いって説ももちろんあるんですが、適度に浴びないと、体内サイクルが狂うのも事実ですからね。
わたくし院長も、これから冬になると、朝の通勤時がまだ暗かったりしますから、意識的に太陽に当たろうと思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
10月16日の火曜日でございます。
10月も後半戦ってことで、全国的にはそろそろ紅葉がどうのこうのってなお話も聞こえてきておりますな。
京都も11月に入れば、徐々に色づいてくるでしょうけど、やはり11月の後半位からですかね。
もう、この頃は寒いよねぇ…。
毎年、この紅葉シーズンを終えたら、冬が来たな〜って思います。
まぁ、まだ紅葉の見頃まで1ヶ月位ありますんで、ここからはドンドン寒くなってくわけです。
寒さとともに、わたくし院長は、朝日の出方に季節を感じます。
毎朝5時半頃には起きだすので、今の時期だとギリギリ明けるか明けないかって感じになってきています。
そして朝は肌寒いことが多くなりますしね。
季節の変わり目、移ろいやすしなんて言いますけど、実はこの時期独特の病気があるんですよ。
ちょうどこの時期、空がどんよりと暗くなる10月から11月にかけて発症すると言われてます「季節性情動障害」って病気です。
放っておいても3月ごろに収まるというサイクルを繰り返すようなんですが、今日はちょっとコイツをご紹介しときます。
あ、この病気、その症状から別名「ウインターブルー(冬季うつ病)」とも言われてるんだって。
季節性情動障害は脳機能障害の一種で、倦怠感、気力の低下、過眠、過食などの症状が見られるのが特徴です。
患者の大部分は、冬以外の季節では健康な状態であることが多いのも特徴のひとつですね。
冬季節性情動障害は、冬季を中心に発症すること、高緯度地域における発症率が高いことから、日照時間が短くなることに原因があると考えられています。
この日照時間の問題ですが、実際に太陽を浴びるということと関係があるのかないのかも、論議はされてるんですね。
つまり、真夏であろうと、真冬であろうと一定数のいわゆる「夜型」の人は存在します。
夜にお仕事をされる方でしたら、基本的に太陽光線を浴びない暮らしなんですが、じゃそういった人達は、みんなブルーかというとそんなはずはないですもんね。
では、この太陽光を浴びると何が良いかと言いますと、まずセロトニンという物質が作られます。
で、このセロトニンは、脳から分泌される睡眠ホルモンであるメラトニンの原料となるんですね。
太陽の光が少ない冬の期間はセロトニン減少が起きてしまい、メラトニンが十分に生成されません。
このメラトニンには、季節のリズム、睡眠・覚醒のリズム、ホルモン分泌のリズムといった 概日リズム(サーカディアンリズム)を調整する作用があるんですが、不足することで変調をきたすというわけですね。
まぁ、こういった症状は、ある日突然、ハイッっつって始まるわけではなく、何となくジワジワと変化が出てきます。
そして、まさかそれが日照時間の問題などと思わないでしょうし、「何となくダルイ」、「夏の疲れが出た」ってな感じで処理してしまうわけです。
そして、我々日本人は、勤勉な上、なかなか予定外に休めない人がほとんどなので、そのまま頑張っちゃうんですよね。
で、ここに書いたことが全て当てはまるわけではないですが、今日紹介した症例の場合、セロトニン、メラトニン不足から概日リズムが狂ってるわけですよ。
いくら自分を奮い立たせて気合いを入れたところで、瞬間はなんとかなっても、すぐに元に戻ります。
そりゃ、ホルモンが分泌してないんですから、こんなもん気合いでどうにかなるもんやないわいね。
この病気の場合、日照不足からのセロトニン不足ですから、簡単に言えば日に当たれば治るわけです。
でも、この事情を知らなければ、体調不良ともとれますし、またはいわゆる「鬱病」ともとれてしまいます。
この普通の鬱病も、セロトニン不足は原因の一つとして考えられていますから、まぁ、普通に鬱病に罹患したと思われても仕方ないわけです。
ですが、原因が別にあるわけですから、治療法は全く異なるわけですね。
日本では、まだこういった疾病を「病気」とする意識が少ないですが、イギリスなどでは、季節性情動障害の治療法として「ライト・ボックス(ブライトライト)」という太陽の光を補う為のライトがあったりします。
これをテーブルの上や枕元に置くことで乱れたホルモンレベルを整えるって治療法のようです。
こんなんで治るなら楽なもんだな。
ですけど、これに気付くかですよね〜。
これから世界的にこういった疾患が認知されていったら、日本でもそれなりに対応出来るようになるでしょうけど…
今現在、こんな症状を訴えたら、「夏の疲れがでてるんじゃない?」って言われるのがオチですし、「季節性情動障害」なんつって診断するお医者さんも少ないと思います。
ま、診断されようがされまいが、その本人はしんどいわけですから、せめてこういう病気があるんだな〜って事くらい、周りの人が知ってくれてたら少しはマシかと思います。
それと、病気だろうとそうでなかろうと、ま、今日から少しでも太陽光線に当たりましょう。
紫外線が身体に悪いって説ももちろんあるんですが、適度に浴びないと、体内サイクルが狂うのも事実ですからね。
わたくし院長も、これから冬になると、朝の通勤時がまだ暗かったりしますから、意識的に太陽に当たろうと思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院