プラシーボな日常。
2018年07月26日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
7月26日の木曜日でございます。
7月も終盤戦に入ってきましたね〜。
8月こそ夏本番、まだまだ暑さもこれからですぜ。
今年の夏は特に暑いなんて、毎年言ってますが、今年は異常に暑いですよねぇ…。
一昔前じゃ、30℃越えたらもうメッチャ暑いって気がしましたが、今年はチョイチョイ40℃越えがありますもんね。
知らず知らずのうちに、暑さにならされてしまって、今日なんか36℃位までしか上がらないみたいで、今もちょっと涼しい気がします(笑)
てことで、今日もネタに入っていくわけですが、今日はそんな真夏とは全く関係ないお話…
「プラセボ」についての新しい研究報告をご紹介いたします。
「プラセボ」(プラシーボ)とは、薬効成分がまったくない薬にもかかわらず、「効きますよ」と言われて偽の薬を服用したところ、なぜか病気や疾患が治ってしまうような治療効果のことを指します。
薬のみならず、あらゆる治療手段にプラセボ効果がみられることは、色々な研究で分かっています。
まさに人体の不思議といったところで、解明されてない部分も多いですが、更に興味深いことに、それがプラセボ(偽薬)だと最初からわかっていても効果があるらしいんです。
かかりつけの医師などから「これプラセボ(偽)だけど、効きますよ」とあらかじめ言われた薬ですら症状が緩和される場合があるっていいますから、まぁいい加減なもんやね(笑)
プラセボはもともと、対照実験や治験に用いられるもので、少量ではほとんど影響のないブドウ糖や乳糖で作られることが多く、治験で本物の薬の効果を確かめるために、錠剤や注射として服用したりします。
例えば、グループの一方に本物の薬、もう一方にプラセボを与えて治験します。
プラセボは本物の薬と見た目はまるで変わらないので、被験者は自分がどちらを飲んでいるのか分からないわけです。
このようにしておいて、実験者は本物の薬がプラセボよりもきちんとした効果を発揮するのか(あるいは悪影響が出ているか)を確かめるわけです。
で、今日の話の本題に入っていくわけですが、事態をややこしくするのが、プラセボ効果なる現象なわけです。
体に影響を与えるはずのないプラセボに対して、反応してしまう人がいるってことなんですな。
これはプラセボを飲んだ人がそれを本物の薬だと信じ込んでいることが主な原因だと考えられてきましたが、この解釈だとプラセボだと事前に言われていれば、プラセボ効果は生じないはずではないかい?
ところがそうではないようなんですな。
米ハーバード大学医学大学院の最新の研究論文では、「非盲検」のプラセボについて驚きの事実を明らかにしています。
非盲検とは臨床試験(治験)を行う際に、被験者がどの治療群に割付けられたか、医師、被験者、スタッフにわかっているという試験法をいいます。
つまり、偽薬を投与されている被験者は、自分が投与されたものが偽薬だと知っているわけです。
研究チームは、過敏性大腸症候群の患者を対象に、非盲検プラセボを与えるグループ(プラセボであると事前に告げられる)とプラセボを与えるグループ(告げられない)に分けて調査を行ないました。
すると非盲検プラセボを与えられたグループでは、錠剤には薬剤は一切入っていないとはっきり言われていたにも関わらず、症状に劇的かつ有意な改善が確認されたといいますから、これもええ加減なもんやねぇ(笑)
研究チームによると、プラセボはあらゆる状況で効果を発揮するわけではないということですが、痛み、吐き気、疲労といった「自己観察症状」についてはよく効くんだそうです。
これは、偽薬とわかっていても、心と身体の自己治癒力が高まるからではないかと推測されてるんですが、言うても「気のせい」ってことやもんね(笑)
この現象、全く意味のないものかと言われるとそうでもなく、この研究をこれからも継続し、最終的には中毒性のある薬剤に対して、使用量を減らす等の有効な活用法があると考えられています。
確かに、慢性的に頭痛だの腰痛だのを持っている人は、いわゆる痛み止めを常用されてるケースが非常に多いです。
中には、「精神安定」的に服用しちゃってる方も少なくありませんし、これは一種の中毒症状と考えられています。
こういった方にも、一部をプラセボの錠剤に変えるだけで、投薬量としては減るわけですから、有効ですよね。
まぁ、まだまだあらゆる面からの検証は必要でしょうけど、薬学会でも今注目されている研究のようなので、これからも動向を追っていきたいと思います。
ま、思いこみって誰にでもありますしね。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月26日の木曜日でございます。
7月も終盤戦に入ってきましたね〜。
8月こそ夏本番、まだまだ暑さもこれからですぜ。
今年の夏は特に暑いなんて、毎年言ってますが、今年は異常に暑いですよねぇ…。
一昔前じゃ、30℃越えたらもうメッチャ暑いって気がしましたが、今年はチョイチョイ40℃越えがありますもんね。
知らず知らずのうちに、暑さにならされてしまって、今日なんか36℃位までしか上がらないみたいで、今もちょっと涼しい気がします(笑)
てことで、今日もネタに入っていくわけですが、今日はそんな真夏とは全く関係ないお話…
「プラセボ」についての新しい研究報告をご紹介いたします。
「プラセボ」(プラシーボ)とは、薬効成分がまったくない薬にもかかわらず、「効きますよ」と言われて偽の薬を服用したところ、なぜか病気や疾患が治ってしまうような治療効果のことを指します。
薬のみならず、あらゆる治療手段にプラセボ効果がみられることは、色々な研究で分かっています。
まさに人体の不思議といったところで、解明されてない部分も多いですが、更に興味深いことに、それがプラセボ(偽薬)だと最初からわかっていても効果があるらしいんです。
かかりつけの医師などから「これプラセボ(偽)だけど、効きますよ」とあらかじめ言われた薬ですら症状が緩和される場合があるっていいますから、まぁいい加減なもんやね(笑)
プラセボはもともと、対照実験や治験に用いられるもので、少量ではほとんど影響のないブドウ糖や乳糖で作られることが多く、治験で本物の薬の効果を確かめるために、錠剤や注射として服用したりします。
例えば、グループの一方に本物の薬、もう一方にプラセボを与えて治験します。
プラセボは本物の薬と見た目はまるで変わらないので、被験者は自分がどちらを飲んでいるのか分からないわけです。
このようにしておいて、実験者は本物の薬がプラセボよりもきちんとした効果を発揮するのか(あるいは悪影響が出ているか)を確かめるわけです。
で、今日の話の本題に入っていくわけですが、事態をややこしくするのが、プラセボ効果なる現象なわけです。
体に影響を与えるはずのないプラセボに対して、反応してしまう人がいるってことなんですな。
これはプラセボを飲んだ人がそれを本物の薬だと信じ込んでいることが主な原因だと考えられてきましたが、この解釈だとプラセボだと事前に言われていれば、プラセボ効果は生じないはずではないかい?
ところがそうではないようなんですな。
米ハーバード大学医学大学院の最新の研究論文では、「非盲検」のプラセボについて驚きの事実を明らかにしています。
非盲検とは臨床試験(治験)を行う際に、被験者がどの治療群に割付けられたか、医師、被験者、スタッフにわかっているという試験法をいいます。
つまり、偽薬を投与されている被験者は、自分が投与されたものが偽薬だと知っているわけです。
研究チームは、過敏性大腸症候群の患者を対象に、非盲検プラセボを与えるグループ(プラセボであると事前に告げられる)とプラセボを与えるグループ(告げられない)に分けて調査を行ないました。
すると非盲検プラセボを与えられたグループでは、錠剤には薬剤は一切入っていないとはっきり言われていたにも関わらず、症状に劇的かつ有意な改善が確認されたといいますから、これもええ加減なもんやねぇ(笑)
研究チームによると、プラセボはあらゆる状況で効果を発揮するわけではないということですが、痛み、吐き気、疲労といった「自己観察症状」についてはよく効くんだそうです。
これは、偽薬とわかっていても、心と身体の自己治癒力が高まるからではないかと推測されてるんですが、言うても「気のせい」ってことやもんね(笑)
この現象、全く意味のないものかと言われるとそうでもなく、この研究をこれからも継続し、最終的には中毒性のある薬剤に対して、使用量を減らす等の有効な活用法があると考えられています。
確かに、慢性的に頭痛だの腰痛だのを持っている人は、いわゆる痛み止めを常用されてるケースが非常に多いです。
中には、「精神安定」的に服用しちゃってる方も少なくありませんし、これは一種の中毒症状と考えられています。
こういった方にも、一部をプラセボの錠剤に変えるだけで、投薬量としては減るわけですから、有効ですよね。
まぁ、まだまだあらゆる面からの検証は必要でしょうけど、薬学会でも今注目されている研究のようなので、これからも動向を追っていきたいと思います。
ま、思いこみって誰にでもありますしね。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院