2018年03月07日 [動物のこと]
アリよさらば。
お疲れ様です。院長です。
3月7日の水曜日でございます。
早いもんで3月も1週間過ぎましたぞな。
春爛漫っつーには、まだちょいと肌寒いですが、まぁ冬ではなくなったかなぁ…。
だんだん暖かくなると、動物も植物も、もちろんヒトも活動的になってきます。
冬眠してる奴らも、ボチボチ起きだしたりするんでしょうな。
冬眠て…
してみたいねぇ(笑)
てな事を考えながら、今日のネタに突入いていくわけですが、今日の主役は夏の間に頑張って働き、冬はのんびり過ごす代名詞みたいなヤツ。
そう、アリとキリギリスのアリですね。
アリも一応、冬眠らしき事をしますが、狭義では冬眠ではなく「冬ごもり」的な扱いのようです。
狭義での冬眠とは、恒温動物が体温を下げて活動を停止させることを指していて、変温性の爬虫類や、昆虫類などは「冬ごもり」としての扱いで、広義では冬眠とする。みたいな…。
まぁ、今日の話に冬眠はなにも関係ないんですが、今日もアリの凄いやつをご紹介します。
このアリについてですが、前にもこんな記事を書いてます。
色んなアリがおるんやねぇってことでしたが、今日のもなかなかな発見です。
アフリカ、サハラ砂漠以南に生息する黒く小さなマタベレアリってアリは、日々シロアリと激しい戦いを続けています。
何故かというと、彼らはシロアリを餌としますから、戦いはまさに食うか食われるかの死闘となるわけです。
戦場は白アリの巣です。そこから獲物を狩るために昼夜問わず攻撃をしかけるわけですが、シロアリの方も負けてられませんわな。
餌にされるわけにはいきませんから、大勢でフォーメーションを組み、力強い顎で戦いに挑むわけです。
その結果、マタベレアリにも負傷者が続出するわけですが、今回、傷ついたマタベレアリが仲間から応急処置を受けている姿が確認されたと…。
今回確認されたのは、これまで記録された試しがない動作で、まるで戦場で仲間を治療する衛生兵のように処置を行うらしいです。
まず、負傷したアリは仲間から激しくベロベロと、数分から時には1時間も舐められるそうで、これが実に効果的なんだそう。
ドイツ、ヴュルツブルク大学のアリ学者の観察によると、傷を負ったアリが治療を受けた場合、90%が回復したといますから、かなりの回復力。
しかし舐めてもらえなかったアリは、5匹中4匹が死んでしまっているらしいです。
まだ、アリの唾液の成分までは解明していないようですが、おそらく傷口を消毒しているので抗菌作用があり、感染症を未然に防いでいるのであろうと思われます。
戦場で仲間の傷口を消毒するなど、人間を除く動物界では非常に珍しい行為ですが、マタベリアリは実に人間の兵士のような行動を見せることがあるそうなんです。
その行動とは、シロアリとの紛争で手足がもげてしまった仲間を、安全な巣まで連れ戻す姿だったんですね。
マタベレアリは怪我をすると、助けを求めて仲間を引き寄せる化学物質を分泌するそうで、これが仲間の救命本能を刺激し、負傷者を巣まで運ぶのだという話です。
理由は戦死者を減らすためだそうで、驚いたことに、もはや手の施しようがなくなったアリは仲間からの救助を拒むという事も報告されています。
つまり、怪我がほどほどで、治る見込みのある場合、じっと体を横たえ、巣穴まで運んでもらいますが、例えば6本ある足の、5本までが失われてしまうなど、重症になってしまうとまるで助けを拒むかのように激しくのたうち回るんだそうです。
人間の場合、誰を先に助けるかといった優先順位を決めなければならない状況では、その判断は現場の救命医にゆだねられるが、マタベレアリは自らがその判断を行っているようだとの事なんですよね。
これもスゴイ話ですよねぇ…。
自分の死期を悟り、仲間に迷惑かけないよう救命を拒絶するとか、もう本能でしかできない行動ですもんね。
このマタベレアリには、戦い、そして勝つという本能が生まれながらに備わっているんでしょう。
良く考えたら、普通獲物って、「天敵」って言われるくらい相手が明らかに自分より弱いってのが前提で、返り討ちに合うなんてかなり稀ですもんね。
敵に逃げられ空腹と戦うってのが、普通のパターンなんですが、何故かマタベレアリは、そんな強い相手を捕食しようとします。
ま、そこらは謎だらけですが、こういった形でアリが一致団結する姿が確認されたのは今回が初めてではありません。
彼らの戦場での行動は、まるで人間のような根拠や感情があるようにも見えますが、実は非常に合理的で、効率的な法則に従っているだけだろうと研究者は考えております。
つまり、アリ社会の素晴らしい点の1つでもありますが、アリは自分の行動についての認知や知識がなくても、非常に複雑で洗練された行動を実現するということですね。
今回も非常にシンプルなやり方で、アリは怪我人の選別を行なっているわけで、まだ使える奴は助けて、ダメなヤツは切り捨てるというところに感情などないでしょう。
ただ、種の繁栄のため、餌の捕食のためどうするのが一番良いかを常に考え行動してるだけですから、ある意味最強なのかもしれませんね。
だって、普通は痛いの嫌やし、ケガしたら助けて欲しいもんねぇ…。
これから、足元をアリが行進していたら、少し足を止めて見てみて下さい。
面白い事やってるかもしれませんよ。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月7日の水曜日でございます。
早いもんで3月も1週間過ぎましたぞな。
春爛漫っつーには、まだちょいと肌寒いですが、まぁ冬ではなくなったかなぁ…。
だんだん暖かくなると、動物も植物も、もちろんヒトも活動的になってきます。
冬眠してる奴らも、ボチボチ起きだしたりするんでしょうな。
冬眠て…
してみたいねぇ(笑)
てな事を考えながら、今日のネタに突入いていくわけですが、今日の主役は夏の間に頑張って働き、冬はのんびり過ごす代名詞みたいなヤツ。
そう、アリとキリギリスのアリですね。
アリも一応、冬眠らしき事をしますが、狭義では冬眠ではなく「冬ごもり」的な扱いのようです。
狭義での冬眠とは、恒温動物が体温を下げて活動を停止させることを指していて、変温性の爬虫類や、昆虫類などは「冬ごもり」としての扱いで、広義では冬眠とする。みたいな…。
まぁ、今日の話に冬眠はなにも関係ないんですが、今日もアリの凄いやつをご紹介します。
このアリについてですが、前にもこんな記事を書いてます。
色んなアリがおるんやねぇってことでしたが、今日のもなかなかな発見です。
アフリカ、サハラ砂漠以南に生息する黒く小さなマタベレアリってアリは、日々シロアリと激しい戦いを続けています。
何故かというと、彼らはシロアリを餌としますから、戦いはまさに食うか食われるかの死闘となるわけです。
戦場は白アリの巣です。そこから獲物を狩るために昼夜問わず攻撃をしかけるわけですが、シロアリの方も負けてられませんわな。
餌にされるわけにはいきませんから、大勢でフォーメーションを組み、力強い顎で戦いに挑むわけです。
その結果、マタベレアリにも負傷者が続出するわけですが、今回、傷ついたマタベレアリが仲間から応急処置を受けている姿が確認されたと…。
今回確認されたのは、これまで記録された試しがない動作で、まるで戦場で仲間を治療する衛生兵のように処置を行うらしいです。
まず、負傷したアリは仲間から激しくベロベロと、数分から時には1時間も舐められるそうで、これが実に効果的なんだそう。
ドイツ、ヴュルツブルク大学のアリ学者の観察によると、傷を負ったアリが治療を受けた場合、90%が回復したといますから、かなりの回復力。
しかし舐めてもらえなかったアリは、5匹中4匹が死んでしまっているらしいです。
まだ、アリの唾液の成分までは解明していないようですが、おそらく傷口を消毒しているので抗菌作用があり、感染症を未然に防いでいるのであろうと思われます。
戦場で仲間の傷口を消毒するなど、人間を除く動物界では非常に珍しい行為ですが、マタベリアリは実に人間の兵士のような行動を見せることがあるそうなんです。
その行動とは、シロアリとの紛争で手足がもげてしまった仲間を、安全な巣まで連れ戻す姿だったんですね。
マタベレアリは怪我をすると、助けを求めて仲間を引き寄せる化学物質を分泌するそうで、これが仲間の救命本能を刺激し、負傷者を巣まで運ぶのだという話です。
理由は戦死者を減らすためだそうで、驚いたことに、もはや手の施しようがなくなったアリは仲間からの救助を拒むという事も報告されています。
つまり、怪我がほどほどで、治る見込みのある場合、じっと体を横たえ、巣穴まで運んでもらいますが、例えば6本ある足の、5本までが失われてしまうなど、重症になってしまうとまるで助けを拒むかのように激しくのたうち回るんだそうです。
人間の場合、誰を先に助けるかといった優先順位を決めなければならない状況では、その判断は現場の救命医にゆだねられるが、マタベレアリは自らがその判断を行っているようだとの事なんですよね。
これもスゴイ話ですよねぇ…。
自分の死期を悟り、仲間に迷惑かけないよう救命を拒絶するとか、もう本能でしかできない行動ですもんね。
このマタベレアリには、戦い、そして勝つという本能が生まれながらに備わっているんでしょう。
良く考えたら、普通獲物って、「天敵」って言われるくらい相手が明らかに自分より弱いってのが前提で、返り討ちに合うなんてかなり稀ですもんね。
敵に逃げられ空腹と戦うってのが、普通のパターンなんですが、何故かマタベレアリは、そんな強い相手を捕食しようとします。
ま、そこらは謎だらけですが、こういった形でアリが一致団結する姿が確認されたのは今回が初めてではありません。
彼らの戦場での行動は、まるで人間のような根拠や感情があるようにも見えますが、実は非常に合理的で、効率的な法則に従っているだけだろうと研究者は考えております。
つまり、アリ社会の素晴らしい点の1つでもありますが、アリは自分の行動についての認知や知識がなくても、非常に複雑で洗練された行動を実現するということですね。
今回も非常にシンプルなやり方で、アリは怪我人の選別を行なっているわけで、まだ使える奴は助けて、ダメなヤツは切り捨てるというところに感情などないでしょう。
ただ、種の繁栄のため、餌の捕食のためどうするのが一番良いかを常に考え行動してるだけですから、ある意味最強なのかもしれませんね。
だって、普通は痛いの嫌やし、ケガしたら助けて欲しいもんねぇ…。
これから、足元をアリが行進していたら、少し足を止めて見てみて下さい。
面白い事やってるかもしれませんよ。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院