2017年09月26日 [からだのこと]
トライポフォビア
お疲れ様です。院長です。
9月26日火曜日です。
9月も残すところ今日を入れても後5日です。
そう、つまり月末がやってきます。
さぁ、今月もわたくし事ながら支払いの時期でございます…。
この時期、わたしは計算しまくりで、もうなんなら夢に出てきます(笑)
これをわたしは「支払い恐怖症」と呼んでるんですが、みなさんもなにか「恐怖症」はありますか?
今日はちょっとこの「恐怖症」のひとつを取り上げたいと思います。
小さな穴や斑点の集合体を怖がる「トライポフォビア」ってご存知ですか?
言葉自体は聞いたことがない人も多いと思います。
ですが意外とこの「恐怖症」を持ってる人は多いらしいです。
これは、ギリシャ語で「穴掘り」を意味する「トライポ」と、「恐怖症」を意味する「フォビア」を掛け合わせた造語だそうで、小さな穴や斑点などの集合体に対する恐怖を意味します。
この言葉が米国で広まり始めたのは2009年あたりで、米ニューヨーク州立大学オールバニ校の学生が、この恐怖症であるかどうかを自己診断できるFacebookページをつくったことがきっかけだったそうです。
それ以降、トライポフォビアへの関心はうなぎのぼりに高まっているらしいんです。
日本じゃそこまで認知されていない気がしますが…
InstagramやFacebookでは、多くの人が同様の症状を訴える一方で、こうした人々が恐怖を抱くような画像が投稿されてるそうですよ。
まぁ、ハチの巣とか、魚卵の塊とか…
わたしは恐怖までは覚えませんが、あんまりたくさんあると、キモいのはキモい(笑)
ですから、こういった恐怖症もまぁ、あるんだろなぁ〜位には思うんですが、実は米精神医学会はトライポフォビアの存在を認めていないそうなんです。
専門家の間で意見が割れており、本物の恐怖症ではなく特異体質あるいは異常行動だと言われてるらしいです。
ほとんどの人が自己診断で、症状も軽い不快感から吐き気までと幅があります。
2013年、「Fear of Holes(穴への恐怖)」というシンプルなタイトルの論文が発表されました。
英エセックス大学の2人の研究者が初めて、この奇妙な恐怖症を学問的に解明しようと試みたのだそうです。
研究の対象となった成人286人のうち、16%が小さな穴の集合体に直感的な嫌悪を抱いているとわかりました。
研究チームはこの結果を受け、クモやヘビ、サソリなど、人の命を奪う可能性がある動物の一部は同じような模様を持つため、こうした嫌悪感は進化の過程で起きた適応ではないかという仮説をたてました。
嫌悪感は感染症や病原体の回避に役立つことが知られていますから、そういった部分が進化の過程で備わっていったのではないかという感じでしょうか。
ですから、こうした画像に対する人々の反応も、病気を回避する反応と考えられなくもないわけです。
つまり、恐怖症というよりは防御反応的なもんですね。
小さな穴やブツブツの集合体に嫌悪感を抱く人々は、寄生虫や人から人へと簡単に伝わる病気に不安を感じている可能性があるということですね。
そして研究チームはこの仮説を証明するため、複数のオンライングループからトライポフォビアを自称する300人を集め、トライポフォビアでないと申告する大学生300人と比較しました。
どちらのグループも16枚の画像を見せられ、8枚は病変部に見られる小さな穴の集合体で、残りの8枚はハスの花床やれんがに開けられた穴など、病気とは無関係の画像を用意しました。
その結果、どちらのグループも病変部の画像に嫌悪感を抱いていたが、残りの8枚の画像にも不快感を示したのはトライポフォビアのグループだけだったそうです。
具体的にどのような気分かを質問したところ、恐怖を感じたと答えた人より、肌がゾワゾワするような感覚と答えた人の方が多かったそうですから、まぁ分かる気がします。
このように、恐怖というより嫌悪を感じる人の方が圧倒的に多かったため、命を奪う動物への恐怖ではなく、病原体への嫌悪がトライポフォビアを引き起こしている可能性が高いと結論付けました。
米フロリダ大学の精神医学の教授は、進化の過程で獲得した危険なものへの嫌悪が恐怖症へと発展する理由を説明しています。
最も一般的な恐怖症はクモやヘビ、高所に対するものですが、これらの嫌悪が一種の防御として働いている可能性があるということです。
すべての恐怖症はある程度、進化による適応から生じているため、トライポフォビアもやはり恐怖症といえるんでしょう。
ですが、恐怖の対象が、例えば高所だったり、閉所だったりした場合、そういった「場所」に近付かないという、予防法もありますがこの丸いものの集合となると…
どこでどう目にしてしまうか分かりませんから、いつ現れるかという恐怖もミックスされますよね。
こういった恐怖症は、ない人からすると「なんで?」った感が強いので、周りから理解してもらいにくい事も辛い事ですしね…。
にしても、色んなことを研究する人がいるもんですね〜。
その探求心にはいつも驚かされてしまいます。
この知りたい欲に対して、我慢できなくなってとことん調べてしまう人達って…。
これこそ「恐怖症」なんじゃないの?とか思っちゃいますよね。
知らない事への恐怖症とか、知りたいのを我慢できない恐怖症…。
こういった気持ちも、進化の過程で生まれたのかもしれませんよね。
わたしは特に支払い恐怖症くらいしか持ってないので、あまりこういうった人達の気持ちは分かり辛いんですが…
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月26日火曜日です。
9月も残すところ今日を入れても後5日です。
そう、つまり月末がやってきます。
さぁ、今月もわたくし事ながら支払いの時期でございます…。
この時期、わたしは計算しまくりで、もうなんなら夢に出てきます(笑)
これをわたしは「支払い恐怖症」と呼んでるんですが、みなさんもなにか「恐怖症」はありますか?
今日はちょっとこの「恐怖症」のひとつを取り上げたいと思います。
小さな穴や斑点の集合体を怖がる「トライポフォビア」ってご存知ですか?
言葉自体は聞いたことがない人も多いと思います。
ですが意外とこの「恐怖症」を持ってる人は多いらしいです。
これは、ギリシャ語で「穴掘り」を意味する「トライポ」と、「恐怖症」を意味する「フォビア」を掛け合わせた造語だそうで、小さな穴や斑点などの集合体に対する恐怖を意味します。
この言葉が米国で広まり始めたのは2009年あたりで、米ニューヨーク州立大学オールバニ校の学生が、この恐怖症であるかどうかを自己診断できるFacebookページをつくったことがきっかけだったそうです。
それ以降、トライポフォビアへの関心はうなぎのぼりに高まっているらしいんです。
日本じゃそこまで認知されていない気がしますが…
InstagramやFacebookでは、多くの人が同様の症状を訴える一方で、こうした人々が恐怖を抱くような画像が投稿されてるそうですよ。
まぁ、ハチの巣とか、魚卵の塊とか…
わたしは恐怖までは覚えませんが、あんまりたくさんあると、キモいのはキモい(笑)
ですから、こういった恐怖症もまぁ、あるんだろなぁ〜位には思うんですが、実は米精神医学会はトライポフォビアの存在を認めていないそうなんです。
専門家の間で意見が割れており、本物の恐怖症ではなく特異体質あるいは異常行動だと言われてるらしいです。
ほとんどの人が自己診断で、症状も軽い不快感から吐き気までと幅があります。
2013年、「Fear of Holes(穴への恐怖)」というシンプルなタイトルの論文が発表されました。
英エセックス大学の2人の研究者が初めて、この奇妙な恐怖症を学問的に解明しようと試みたのだそうです。
研究の対象となった成人286人のうち、16%が小さな穴の集合体に直感的な嫌悪を抱いているとわかりました。
研究チームはこの結果を受け、クモやヘビ、サソリなど、人の命を奪う可能性がある動物の一部は同じような模様を持つため、こうした嫌悪感は進化の過程で起きた適応ではないかという仮説をたてました。
嫌悪感は感染症や病原体の回避に役立つことが知られていますから、そういった部分が進化の過程で備わっていったのではないかという感じでしょうか。
ですから、こうした画像に対する人々の反応も、病気を回避する反応と考えられなくもないわけです。
つまり、恐怖症というよりは防御反応的なもんですね。
小さな穴やブツブツの集合体に嫌悪感を抱く人々は、寄生虫や人から人へと簡単に伝わる病気に不安を感じている可能性があるということですね。
そして研究チームはこの仮説を証明するため、複数のオンライングループからトライポフォビアを自称する300人を集め、トライポフォビアでないと申告する大学生300人と比較しました。
どちらのグループも16枚の画像を見せられ、8枚は病変部に見られる小さな穴の集合体で、残りの8枚はハスの花床やれんがに開けられた穴など、病気とは無関係の画像を用意しました。
その結果、どちらのグループも病変部の画像に嫌悪感を抱いていたが、残りの8枚の画像にも不快感を示したのはトライポフォビアのグループだけだったそうです。
具体的にどのような気分かを質問したところ、恐怖を感じたと答えた人より、肌がゾワゾワするような感覚と答えた人の方が多かったそうですから、まぁ分かる気がします。
このように、恐怖というより嫌悪を感じる人の方が圧倒的に多かったため、命を奪う動物への恐怖ではなく、病原体への嫌悪がトライポフォビアを引き起こしている可能性が高いと結論付けました。
米フロリダ大学の精神医学の教授は、進化の過程で獲得した危険なものへの嫌悪が恐怖症へと発展する理由を説明しています。
最も一般的な恐怖症はクモやヘビ、高所に対するものですが、これらの嫌悪が一種の防御として働いている可能性があるということです。
すべての恐怖症はある程度、進化による適応から生じているため、トライポフォビアもやはり恐怖症といえるんでしょう。
ですが、恐怖の対象が、例えば高所だったり、閉所だったりした場合、そういった「場所」に近付かないという、予防法もありますがこの丸いものの集合となると…
どこでどう目にしてしまうか分かりませんから、いつ現れるかという恐怖もミックスされますよね。
こういった恐怖症は、ない人からすると「なんで?」った感が強いので、周りから理解してもらいにくい事も辛い事ですしね…。
にしても、色んなことを研究する人がいるもんですね〜。
その探求心にはいつも驚かされてしまいます。
この知りたい欲に対して、我慢できなくなってとことん調べてしまう人達って…。
これこそ「恐怖症」なんじゃないの?とか思っちゃいますよね。
知らない事への恐怖症とか、知りたいのを我慢できない恐怖症…。
こういった気持ちも、進化の過程で生まれたのかもしれませんよね。
わたしは特に支払い恐怖症くらいしか持ってないので、あまりこういうった人達の気持ちは分かり辛いんですが…
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院