2017年07月26日 [からだのこと]
魚アボガド
お疲れ様です。院長です。
7月26日の水曜日でございます。
毎日暑いですが、体調はいかが?
こう暑いと、動く気が失せますし、中には食欲が落ちちゃって夏バテる人も少なくありますまい。
しかし、食べ物は生きる源。
いずれ血となり肉となるわけですから、シッカリ食べないとね。
ってことで、今日はそんな食べ物のお話を、このブログらしい観点からお送りしたいなと…
食べたものがあなたの血や肉になる。良く聞く言葉ですが、最新の研究では、気分すらも食べ物に左右されるといいます。
まぁ、好きなものや、美味しいものを食べたら人間、うれし楽し大好きな気分になりますわなぁ。
って、言っちゃえば終わりなんですが、今回のはもうちょっと深いお話。
オーストラリア、ディーキン大学のフェリス・ジャッカ氏の最新の論文のテーマは、鬱病の患者が食べた物と、その気分には関連があるかどうかってこと。
答えはイエス。
中度から重度の鬱病患者を対象とした研究では、健康的な食事をすることで、症状が改善され、気分も晴れることが判明したんだそうです。
食事を改善することで、無気力になるといった、鬱病のごく一般的な症状を患う人々を助けられるかもしれないという考えは、臨床的に大きな意味を持ってきます。
こんにち、鬱病は心の病の中でも急増していますし、その他の疾患へ移行するものもあり、治療しないで放置すれば、命の危険すらあると考えられています。
現在、主な治療は選択的セロトニン再取り込み阻害薬のような薬物と、カウンセリング療法が行われていますが、そのどちらも一定の効果をあげているといえるでしょう。
しかし食事の影響はこれまであまり注目されてこなかったんですね。
ジャッカ氏はここに着目。
過去7年に渡り、鬱病患者の食生活について調査を繰り返しました。
すると、不健康な食事(炭水化物の多いジャンクフード、塩分の多いスナック類、加工肉、青果不足、肉食過多)は鬱病の発生リスクを高めることが明らかになったわけです。
しかしこの調査は主にアンケートによるもので、きちんと相関関係を証明することができないでいました。
そこで今回は中度から重度の鬱病を患い、不健康な食生活を送っていた(栄養学的なアンケートに基づく)67名の男女を対象に調査を行ないました。
なお、被験者の多くは抗鬱剤の服用やカウンセリング療法を行なっており、調査中もそれらは継続されている、いわゆる「患者」さんです。
したがって、本調査の狙いは、鬱病の治療において食事療法が補助的に利用できるかどうかを証明するということになるわけです。
実験では、被験者を2グループに分け、第1のグループは、12週間に渡りそれまで通りのジャンキーな食品を食べ続けてもらい、同時に社会的サポートセッションに参加してもらいました。
つまり、今まで通り、何も意識していない状態ですね。
そして、第2のグループでは、食事を地中海食に切り替えてもらい、栄養に関するセッションに参加してもらったそうです。
そして、実験の開始前後に鬱病に関する評価法で症状を評価し、それを比較したところ、第2グループでは有意な改善が確認されたということです。
第1グループでは症状に改善が見られたのはおよそ8パーセントであったのに対して、第2グループでは32パーセントもいたそうなんで、4倍という数字からも効果があったといえるでしょう。
さらに実験に最後まで参加した割合も第2グループのほうが多く、第1グループでは途中で棄権する被験者がいたそうです。
今回の結果は、鬱病の患者にとって効果があるのはもちろんのこと、健康な人でも注目に値すると専門家はおっしゃっております。
栄養の専門家は、健康を維持するため、気分向上のため、魚・アボカド・ナッツ類といった良質な脂質が豊富な食材を摂ると良いという結果になったようです。
ここで、なんでアボガドが登場したかちょっと不思議でしたが、アボガドは10種類以上のビタミンと、10種類以上のミネラルを豊富に含んでいます。
ちょっと他にはこんな果物はないといってもいいくらいずば抜けた栄養を含んでいるわけです。
しかし脂肪が非常に多く、食べられる部分の20%は脂肪と言われています。ですがこの脂肪の8割がリノール酸やオレイン酸といわれる不飽和脂肪酸のためコレステロールの心配はあまりありません。
むしろ不飽和脂肪酸はコレステロールを減らす作用があるので血液をサラサラにしてくれることから、食べ過ぎに注意さえすれば効果的な食品といえるでしょうね。
ま、ダイエットには正直不向きと言えますが…
と、少々脱線しましたがこういった良い食材に対し、やはり砂糖が多く含まれた、いわゆるジャンクフードを日常的に摂取することにより、内面的にも気分が落ちるという結果が出ているわけです。
当然、鬱病をはじめとする「気分」に左右されやすい疾患はもとより、罹患していない人にとっても「気分が下がる」ということは避けたいとこですよね。
こういったデータが出ている以上、気のせいってことはないでしょう。
何となく、最近元気ないなぁ〜とか、やる気せんなぁ〜とか、イライラするなぁ〜なんて思う事があったら、一度食生活を見直してみるのもいいかもしれませんね。
にしても暑い(笑)
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月26日の水曜日でございます。
毎日暑いですが、体調はいかが?
こう暑いと、動く気が失せますし、中には食欲が落ちちゃって夏バテる人も少なくありますまい。
しかし、食べ物は生きる源。
いずれ血となり肉となるわけですから、シッカリ食べないとね。
ってことで、今日はそんな食べ物のお話を、このブログらしい観点からお送りしたいなと…
食べたものがあなたの血や肉になる。良く聞く言葉ですが、最新の研究では、気分すらも食べ物に左右されるといいます。
まぁ、好きなものや、美味しいものを食べたら人間、うれし楽し大好きな気分になりますわなぁ。
って、言っちゃえば終わりなんですが、今回のはもうちょっと深いお話。
オーストラリア、ディーキン大学のフェリス・ジャッカ氏の最新の論文のテーマは、鬱病の患者が食べた物と、その気分には関連があるかどうかってこと。
答えはイエス。
中度から重度の鬱病患者を対象とした研究では、健康的な食事をすることで、症状が改善され、気分も晴れることが判明したんだそうです。
食事を改善することで、無気力になるといった、鬱病のごく一般的な症状を患う人々を助けられるかもしれないという考えは、臨床的に大きな意味を持ってきます。
こんにち、鬱病は心の病の中でも急増していますし、その他の疾患へ移行するものもあり、治療しないで放置すれば、命の危険すらあると考えられています。
現在、主な治療は選択的セロトニン再取り込み阻害薬のような薬物と、カウンセリング療法が行われていますが、そのどちらも一定の効果をあげているといえるでしょう。
しかし食事の影響はこれまであまり注目されてこなかったんですね。
ジャッカ氏はここに着目。
過去7年に渡り、鬱病患者の食生活について調査を繰り返しました。
すると、不健康な食事(炭水化物の多いジャンクフード、塩分の多いスナック類、加工肉、青果不足、肉食過多)は鬱病の発生リスクを高めることが明らかになったわけです。
しかしこの調査は主にアンケートによるもので、きちんと相関関係を証明することができないでいました。
そこで今回は中度から重度の鬱病を患い、不健康な食生活を送っていた(栄養学的なアンケートに基づく)67名の男女を対象に調査を行ないました。
なお、被験者の多くは抗鬱剤の服用やカウンセリング療法を行なっており、調査中もそれらは継続されている、いわゆる「患者」さんです。
したがって、本調査の狙いは、鬱病の治療において食事療法が補助的に利用できるかどうかを証明するということになるわけです。
実験では、被験者を2グループに分け、第1のグループは、12週間に渡りそれまで通りのジャンキーな食品を食べ続けてもらい、同時に社会的サポートセッションに参加してもらいました。
つまり、今まで通り、何も意識していない状態ですね。
そして、第2のグループでは、食事を地中海食に切り替えてもらい、栄養に関するセッションに参加してもらったそうです。
そして、実験の開始前後に鬱病に関する評価法で症状を評価し、それを比較したところ、第2グループでは有意な改善が確認されたということです。
第1グループでは症状に改善が見られたのはおよそ8パーセントであったのに対して、第2グループでは32パーセントもいたそうなんで、4倍という数字からも効果があったといえるでしょう。
さらに実験に最後まで参加した割合も第2グループのほうが多く、第1グループでは途中で棄権する被験者がいたそうです。
今回の結果は、鬱病の患者にとって効果があるのはもちろんのこと、健康な人でも注目に値すると専門家はおっしゃっております。
栄養の専門家は、健康を維持するため、気分向上のため、魚・アボカド・ナッツ類といった良質な脂質が豊富な食材を摂ると良いという結果になったようです。
ここで、なんでアボガドが登場したかちょっと不思議でしたが、アボガドは10種類以上のビタミンと、10種類以上のミネラルを豊富に含んでいます。
ちょっと他にはこんな果物はないといってもいいくらいずば抜けた栄養を含んでいるわけです。
しかし脂肪が非常に多く、食べられる部分の20%は脂肪と言われています。ですがこの脂肪の8割がリノール酸やオレイン酸といわれる不飽和脂肪酸のためコレステロールの心配はあまりありません。
むしろ不飽和脂肪酸はコレステロールを減らす作用があるので血液をサラサラにしてくれることから、食べ過ぎに注意さえすれば効果的な食品といえるでしょうね。
ま、ダイエットには正直不向きと言えますが…
と、少々脱線しましたがこういった良い食材に対し、やはり砂糖が多く含まれた、いわゆるジャンクフードを日常的に摂取することにより、内面的にも気分が落ちるという結果が出ているわけです。
当然、鬱病をはじめとする「気分」に左右されやすい疾患はもとより、罹患していない人にとっても「気分が下がる」ということは避けたいとこですよね。
こういったデータが出ている以上、気のせいってことはないでしょう。
何となく、最近元気ないなぁ〜とか、やる気せんなぁ〜とか、イライラするなぁ〜なんて思う事があったら、一度食生活を見直してみるのもいいかもしれませんね。
にしても暑い(笑)
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院