2016年10月30日 [スタッフのこと]
頭痛の種からは、やっぱり頭痛しか実らないよね。
10月30日
おはようございます
サンデーカヨです。
今日は頭痛の最終話。慢性頭痛は、みなさんの周りにも一人や二人苦しんでいる人がいると思います。
苦しんでいる方がとても多いのですが、中でも、意外と世間で知られていない「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」についてお話しします。
前回、頭痛になった時は、あまり我慢せず痛み止めを飲んでくださいと伝えました。
「ちょっと痛い」からといって毎日のように頭痛薬を飲んだり、「なんだか頭痛になりそう」だから薬を飲ん間単に薬をのんでいる方…。
いらっしゃいませんか?残念ながら私の知り合いにもいらっしゃいます。
しかし、こういった方たちは、むしろ薬の飲み過ぎで、かえっ て症状をこじらせていることが少なくありません。
頭痛薬を月に10日以上飲んでいる場合には「薬剤の使用過多による頭痛」に陥っている可能性があります。
「薬剤の使用過多による頭痛」とはどういうものでしょうか。
もともと片頭痛や緊張型頭痛などの慢性頭痛持ちの人が、頭痛薬の飲み過ぎにより、かえって毎日のように頭痛が起こるようになった状態を「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」といいます。
市販鎮痛薬の飲み過ぎによるものが多いですが、医師から処方された薬によっても起こります。
以下のような症状が当てはまる人は、「薬剤の使用過多による頭痛」の可能性があります。
@月に15日以上頭痛がある。
A頭痛薬を月に10日以上飲んでいる。
B朝起きたと きから頭痛がする。
C以前はよく効いていた頭痛薬が効かなくなってきた。
D薬をいくら飲んでも頭痛が以前よりひどくなってきた。
E頭痛の程度、痛みの性質、痛む場所が変化することがある。
F以前は月に数回、片頭痛が起こっていた。
「薬剤の使用過多による頭痛」の診断基準は、国際頭痛学会の分類よって、以下のように定義されています。
A. 以前から頭痛疾患をもつ患者において、頭痛は1ヵ月に15日以上存在する
B. 1種類以上の急性期または対症的頭痛治療薬を3ヵ月を超えて定期的に乱用している
C. ほかに適切な頭痛の原因がない
これに当てはまる方、かなりいるとおもわれます。
なぜこんなことになってしまうのでしょうか?
ひどい頭痛を経験すると、頭痛への不安から、鎮痛薬を予防的に服用するようになり、飲む回数や量が増えていきます。
すると次第に、脳が痛みに敏感になり、頭痛の回数が増え、薬も効きにくくなってくるという悪循環に陥ってしまうのです。
よって、この治療方法としては、まずは思い切って原因となっている薬を2ヵ月間中止します。
原因薬の中止後、その反動で激しい頭痛(離脱頭痛)や吐き気、嘔吐などが起こることはあります。
最初の1〜2週間はつらいですが、もし「薬剤の使用過多による頭痛」であれば、数週間後には毎日のように起こっていた頭痛が減り、もともとの頭痛の症状に戻るので、そこから片頭痛などのもともとの頭痛に応じた治療を行います。
「薬剤の使用過多による頭痛」は一度なってしまうと再発しやすいので、日頃から頭痛薬をあまり飲み過ぎないことが重要です。
次のようなことを心がけましょう。
@頭痛薬の使用月に10日以内にする。
A市販の鎮痛薬を予防的に飲むのは避ける。
B成分にカフェイン(無水カフェインもしくはカフェイン水和物)が含まれているものには注意する。
以上、数週間にわたって頭痛についてお話してきました。来週から、冬の味覚、『美味しい話』(*^^*)をしていきます!
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
おはようございます
サンデーカヨです。
今日は頭痛の最終話。慢性頭痛は、みなさんの周りにも一人や二人苦しんでいる人がいると思います。
苦しんでいる方がとても多いのですが、中でも、意外と世間で知られていない「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」についてお話しします。
前回、頭痛になった時は、あまり我慢せず痛み止めを飲んでくださいと伝えました。
「ちょっと痛い」からといって毎日のように頭痛薬を飲んだり、「なんだか頭痛になりそう」だから薬を飲ん間単に薬をのんでいる方…。
いらっしゃいませんか?残念ながら私の知り合いにもいらっしゃいます。
しかし、こういった方たちは、むしろ薬の飲み過ぎで、かえっ て症状をこじらせていることが少なくありません。
頭痛薬を月に10日以上飲んでいる場合には「薬剤の使用過多による頭痛」に陥っている可能性があります。
「薬剤の使用過多による頭痛」とはどういうものでしょうか。
もともと片頭痛や緊張型頭痛などの慢性頭痛持ちの人が、頭痛薬の飲み過ぎにより、かえって毎日のように頭痛が起こるようになった状態を「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」といいます。
市販鎮痛薬の飲み過ぎによるものが多いですが、医師から処方された薬によっても起こります。
以下のような症状が当てはまる人は、「薬剤の使用過多による頭痛」の可能性があります。
@月に15日以上頭痛がある。
A頭痛薬を月に10日以上飲んでいる。
B朝起きたと きから頭痛がする。
C以前はよく効いていた頭痛薬が効かなくなってきた。
D薬をいくら飲んでも頭痛が以前よりひどくなってきた。
E頭痛の程度、痛みの性質、痛む場所が変化することがある。
F以前は月に数回、片頭痛が起こっていた。
「薬剤の使用過多による頭痛」の診断基準は、国際頭痛学会の分類よって、以下のように定義されています。
A. 以前から頭痛疾患をもつ患者において、頭痛は1ヵ月に15日以上存在する
B. 1種類以上の急性期または対症的頭痛治療薬を3ヵ月を超えて定期的に乱用している
C. ほかに適切な頭痛の原因がない
これに当てはまる方、かなりいるとおもわれます。
なぜこんなことになってしまうのでしょうか?
ひどい頭痛を経験すると、頭痛への不安から、鎮痛薬を予防的に服用するようになり、飲む回数や量が増えていきます。
すると次第に、脳が痛みに敏感になり、頭痛の回数が増え、薬も効きにくくなってくるという悪循環に陥ってしまうのです。
よって、この治療方法としては、まずは思い切って原因となっている薬を2ヵ月間中止します。
原因薬の中止後、その反動で激しい頭痛(離脱頭痛)や吐き気、嘔吐などが起こることはあります。
最初の1〜2週間はつらいですが、もし「薬剤の使用過多による頭痛」であれば、数週間後には毎日のように起こっていた頭痛が減り、もともとの頭痛の症状に戻るので、そこから片頭痛などのもともとの頭痛に応じた治療を行います。
「薬剤の使用過多による頭痛」は一度なってしまうと再発しやすいので、日頃から頭痛薬をあまり飲み過ぎないことが重要です。
次のようなことを心がけましょう。
@頭痛薬の使用月に10日以内にする。
A市販の鎮痛薬を予防的に飲むのは避ける。
B成分にカフェイン(無水カフェインもしくはカフェイン水和物)が含まれているものには注意する。
以上、数週間にわたって頭痛についてお話してきました。来週から、冬の味覚、『美味しい話』(*^^*)をしていきます!
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院