
2025年04月24日 [動物のこと]
犬の好きな色
お疲れ様です。院長です。
4月24日の木曜日でございます。
何でも今日は「日本ダービー記念日」なんだそうですよ。
では元気にネタいきましょう。
人間なら人によって好みの色が異なりますが、インドの野良犬には特別に好きな色があるんだそうです。
例え他の色のボウルに美味しそうな鶏肉や大好物のおやつが入っていても、空っぽの黄色いボウルに真っ先に飛んでいくほど黄色に魅せられているそうなんです。
それにしてもなぜ黄色なんでしょう?
インド科学教育研究大学の研究チームによって科学的に確認された事実を見ていきましょう。
研究チームは、インドの野良犬134匹を対象に、エサの入った黄色・青・灰色のボウルを見せて、そのうち1つを選ばせるという実験が行なわれました。
すると半数以上(72匹)の犬たちが、まっしぐらに黄色いボウルへと向かったていったそうなんです。
次にエサを入れないで同様の実験を試みても、やはり黄色が選ばれることが確認されました。
この実験に参加したのは野良犬で、何か訓練をされていたわけではありません。
なのに、なぜ、そんなにも黄色ばかりが選ばれたのでしょう?
たとえ餌が入っていなくても黄色を選ぶ犬が多かったと言う事は、やはり黄色が好きなんでしょうね。
もう1つの実験では、エサ(ビスケットか鶏肉)入りの灰色のボウルと、エサの入っていない黄色いボウルで、同じようなことが行われました。
すると驚いたことに、野良犬52匹中41匹がエサの入っていない黄色いボウルを選んだそうなんです。
つまり犬たちは、食欲を凌駕するほど黄色に魅せられているということですね。
なお研究チームは、この犬の行動にニオイが関係している可能性も探っています。
ボウルにカバーをつけて、色が見えないようにして実験を行ないました。
ですがこの条件では、黄色いボウルは選ばれなくなりました。
やはり犬たちは、目で黄色を見て、それを選んでいるということのようなんです。
また犬たちはほかの色が嫌いなわけではなく、あくまで黄色が好きなのだということも確認されているそうです。
その理由の1つは、犬の目の作りにあるかもしれないと考えられます。
色が見えるのは、目の中にある「錐体細胞」という細胞が光の波長に反応するからです。
人間は、3種類の錐体細胞があり、それぞれが赤・青・緑の波長に対応しているため、3色型色覚です。
ですが犬の色の見え方は人間とは異なり、2色型色覚です。
そのため、青と黄色は比較的はっきり見えるが、赤や緑を見分けるのが苦手なんです。
彼らが見ている世界の色は、人間なら赤緑色弱の人に似ており、赤・オレンジ・緑といった色は、くすんだ黄色や灰色のように見えていると考えられています。
つまり犬が黄色を好むのは、それが彼らにとってはよく目立つ色だからという可能性はあるようです。
ですが、もしそうなら、なぜ犬の目はそのように進化したのかという疑問が残ります。
なにしろ今回の実験では、腹ペコなはずの野良犬たちが食べ物よりも黄色を選ぶくらい、大好きな色であることが明らかになっているわけですからねぇ。
なぜ犬がこんなにも黄色を好むのか確かなことはわかっていません。
ですが研究チームの仮説によるなら、「生態的価値(ecological valence)」が関係している可能性があるという話です。
つまり犬の進化の歴史の中で、黄色は食べ物や安全といった好ましいものと結びついていることが多かったのかもしれないわけなんです。
そして、このことにはインドという特殊性もあるかもしれないと、研究チームは考えています。
たとえばインドの食べ物といったら最初に思い浮かぶのは皆一緒のはずだ。そう、カレーです。
インド料理には黄色いターメリックや真っ赤な唐辛子がよく使われます。
そしてインドの野良犬が主に食べているのは、そうした人間たちのおこぼれなのです。
ですからインドの犬にとって、黄色は食べ物を意味するのかもしれません。
ですが、ピンク色をした生肉や血もまた、2色型色覚の犬の目には黄色っぽく見えているのでしょう。
だとするならば、黄色を好む犬の傾向は、オオカミだったときの時代に根ざすもので、現代の犬やオオカミにも受け継がれている可能性も考えられます。
となると、気になるのはインド以外の犬や、家庭でペットとして飼われている犬たちがどうなのか? という点です。
まだまだこの研究も、調べることがたくさんありそうですが、まぁ、そりゃ、色として見えてる以上、好みはあるでしょうね。
ただ、みんなが黄色ってのはちょっと謎ですね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨
4月24日の木曜日でございます。
何でも今日は「日本ダービー記念日」なんだそうですよ。
では元気にネタいきましょう。
人間なら人によって好みの色が異なりますが、インドの野良犬には特別に好きな色があるんだそうです。
例え他の色のボウルに美味しそうな鶏肉や大好物のおやつが入っていても、空っぽの黄色いボウルに真っ先に飛んでいくほど黄色に魅せられているそうなんです。
それにしてもなぜ黄色なんでしょう?
インド科学教育研究大学の研究チームによって科学的に確認された事実を見ていきましょう。
研究チームは、インドの野良犬134匹を対象に、エサの入った黄色・青・灰色のボウルを見せて、そのうち1つを選ばせるという実験が行なわれました。
すると半数以上(72匹)の犬たちが、まっしぐらに黄色いボウルへと向かったていったそうなんです。
次にエサを入れないで同様の実験を試みても、やはり黄色が選ばれることが確認されました。
この実験に参加したのは野良犬で、何か訓練をされていたわけではありません。
なのに、なぜ、そんなにも黄色ばかりが選ばれたのでしょう?
たとえ餌が入っていなくても黄色を選ぶ犬が多かったと言う事は、やはり黄色が好きなんでしょうね。
もう1つの実験では、エサ(ビスケットか鶏肉)入りの灰色のボウルと、エサの入っていない黄色いボウルで、同じようなことが行われました。
すると驚いたことに、野良犬52匹中41匹がエサの入っていない黄色いボウルを選んだそうなんです。
つまり犬たちは、食欲を凌駕するほど黄色に魅せられているということですね。
なお研究チームは、この犬の行動にニオイが関係している可能性も探っています。
ボウルにカバーをつけて、色が見えないようにして実験を行ないました。
ですがこの条件では、黄色いボウルは選ばれなくなりました。
やはり犬たちは、目で黄色を見て、それを選んでいるということのようなんです。
また犬たちはほかの色が嫌いなわけではなく、あくまで黄色が好きなのだということも確認されているそうです。
その理由の1つは、犬の目の作りにあるかもしれないと考えられます。
色が見えるのは、目の中にある「錐体細胞」という細胞が光の波長に反応するからです。
人間は、3種類の錐体細胞があり、それぞれが赤・青・緑の波長に対応しているため、3色型色覚です。
ですが犬の色の見え方は人間とは異なり、2色型色覚です。
そのため、青と黄色は比較的はっきり見えるが、赤や緑を見分けるのが苦手なんです。
彼らが見ている世界の色は、人間なら赤緑色弱の人に似ており、赤・オレンジ・緑といった色は、くすんだ黄色や灰色のように見えていると考えられています。
つまり犬が黄色を好むのは、それが彼らにとってはよく目立つ色だからという可能性はあるようです。
ですが、もしそうなら、なぜ犬の目はそのように進化したのかという疑問が残ります。
なにしろ今回の実験では、腹ペコなはずの野良犬たちが食べ物よりも黄色を選ぶくらい、大好きな色であることが明らかになっているわけですからねぇ。
なぜ犬がこんなにも黄色を好むのか確かなことはわかっていません。
ですが研究チームの仮説によるなら、「生態的価値(ecological valence)」が関係している可能性があるという話です。
つまり犬の進化の歴史の中で、黄色は食べ物や安全といった好ましいものと結びついていることが多かったのかもしれないわけなんです。
そして、このことにはインドという特殊性もあるかもしれないと、研究チームは考えています。
たとえばインドの食べ物といったら最初に思い浮かぶのは皆一緒のはずだ。そう、カレーです。
インド料理には黄色いターメリックや真っ赤な唐辛子がよく使われます。
そしてインドの野良犬が主に食べているのは、そうした人間たちのおこぼれなのです。
ですからインドの犬にとって、黄色は食べ物を意味するのかもしれません。
ですが、ピンク色をした生肉や血もまた、2色型色覚の犬の目には黄色っぽく見えているのでしょう。
だとするならば、黄色を好む犬の傾向は、オオカミだったときの時代に根ざすもので、現代の犬やオオカミにも受け継がれている可能性も考えられます。
となると、気になるのはインド以外の犬や、家庭でペットとして飼われている犬たちがどうなのか? という点です。
まだまだこの研究も、調べることがたくさんありそうですが、まぁ、そりゃ、色として見えてる以上、好みはあるでしょうね。
ただ、みんなが黄色ってのはちょっと謎ですね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨