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2025年02月03日 [色々なこと]

パスワード

お疲れ様です。院長です。

2月3日の月曜日でございます。

本日は立春ですね。

立春は2月4日頃が多いんですが、今年は2月3日です。

では元気にネタいきましょう。

昔に比べ、「パスワード」というものを使う機会が格段に増えてます。

このパスワード、同じものを使いまわさない方がいいとか、一定期間がたったら変更した方がいいとか、管理するのも大変ですが、冷戦時代のアメリカの、あまりにもシンプル過ぎるパスワードが明らかとなりました。

そのパスワードは「00000000」。なんとこれが人類の未来を左右する核ミサイル発射のロック解除コードだったというのだから驚きです。

これは銀行やWebサイトレベルの話ではなく、地球人類の存亡にもかかわるパスワードの話です。

て言うか、近頃じゃ銀行の暗証番号でも、これは受け付けてくれないと思います。

キューバ危機から続いた冷戦時代、西側・東側それぞれの盟主であるアメリカ合衆国とソビエト連邦は、お互い核兵器の開発にしのぎを削っていました。

核こそが戦争を防止する抑止力であり、いつでも発射ボタンを押せるぞと脅しながら睨み合っていたわけです。

で、当時、いわゆる大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射するためには8桁のコードが必要でした。

2004年、ICBM担当官だった元空軍発射責任者で核政策の専門家、後にNPOの「World Security Institute」を設立したブルース・G・ブレア博士は、驚くべき情報を明らかにしました。

なんと、核ミサイルを発射するために必要なパスコードは、冷戦時代の大半の期間、「00000000」というゼロが8個というものだったそうなんです。

ブレア博士によると、1962年のキューバ危機以後、危機感を募らせたケネディ大統領によって、暗号の使用が命じられましたが、それに反発する軍人も多かったようです。

ブレア博士は、論文の中でこう語っています。

(ICBMを実際に運用していた)オマハの戦略航空軍団(SAC)は、このセーフガードを回避するために、ロックをすべてゼロに設定することをひそかに決定しました。

しかも超極秘であるはずのこの「ゼロだけ」のパスコードを、ミサイル格納庫に勤務する職員たちはほとんど知っていたんだとか…。

実際に、私たち発射クルーに与えられたミサイル発射チェックリストは、地下発射壕のロックパネルをダブルチェックし、誤って「ゼロ以外の数字」がパネルに入力されていないことを確認するよう指示していました。

この状況は、1977年に手順が変更されるまで、15年間にわたって続いたそうです。

ブレア博士による暴露が事実なら、あの冷戦時代に世界の安全保障を握っていたのは、クモの糸のように細くて脆弱な、暗号ですらない数字だったことになります。

ですが米空軍はこれをきっぱり否定しており、ゼロが8個のコードが使用されたことは一度もないと述べています。

ブレア博士も自身の主張を曲げておらず、真相は闇の中ですが…。

現在では、アメリカの大統領が核攻撃を命じる際、「ビスケット」と呼ばれるカードに記された認証コード(ゴールドコード)と、「フットボール」と呼ばれる黒いブリーフケースの中身が必要だと言われています。

フットボールは、大統領に随行する軍人が常に携帯しているカバンのことで、よく、あのカバンの中に核兵器の発射装置が入っていると言われますが、実際には何らかの通信装置はあるものの、発射ボタン自体はないらしいです。

また、ロシアにも同じようなシステムがあるようで、プーチン大統領の周囲を見ると、やはり黒いブリーフケースを携帯する軍人が随行しています。

あちこちで紛争や戦争が起きている昨今の世界情勢において、この黒いカバンたちの出番は絶対にあってほしくないものです。

さすがに現在ではゼロが8個などという、笑っちゃいそうなくらい脆弱なパスコードはないと信じたいですが、それにしても当時の担当者たちは、セキュリティとか機密とか安保とかをいったい何だと考えていたんでしょう。

ま、逆にパスコードを求められて、そんな数字だとは思わないでしょうから、盲点っちゃ盲点ですよね。

ではまた〜。




京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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