お疲れ様です。院長です。

2月2日のサンデーイルネスでございます。

2月2日って何かあるのかと思いますが、何もないですね（笑）

明日は節分ですが、今日は「夫婦の日」とかどうでもいい日でした（笑）

なんかあるイメージだけはするんですけどね。

1月1日も元旦だし、3月3日も桃の節句だしねぇ。

その代わり、明日の節分は季節替わり、年度替わりとかも言いますし、一つの節目ではありますよね。

ボチボチ暖かくなっていってくれたら良いんですが、そうはいきません。

もっかいクソ寒い日が来て、ダメ押ししてから、少しずつ春っぽくなるかもしれませんが、多分ずっと寒いでしょう。

あれ、少し暖かいかな？と思ったら、すぐに暑くなりますしね。

春なんて季節は期待しちゃいけません。

次は暑さに備えるとか、まだ全然寒いので、まったく想像もできませんが、毎年暑くなってますし、いい加減なれないとね。

てことで、今日もボチボチ本題に行きましょう。

今日のイルネス辞典は、「核黄疸」について解説していきたいと思います。

まずはどんな病気かということですが、言葉くらいはみなさん聞いたことあると思います。

血液中のビリルビン値が上昇し脳内に沈着した結果、脳細胞が侵される病気です。特有な中枢神経症状を示し、後遺症を残すことがあります。

現在、この病気は日本では光線療法や交換輸血によって著しく減っています。

一方、米国では、早期退院、黄疸管理基準の見直しなどにより核黄疸が再び現れ、問題になっているそうなんですよ。

では因は何かということですが、新生児溶血性(ようけつせい)疾患（血液型不適合など）、閉鎖性出血（帽状腱(ぼうじょうけん)膜下血腫、副腎出血など）、多血症などの病的黄疸によって血液中のビリルビン値が上昇した結果、大脳基底核(きていかく)というところに沈着することが原因です。

症状の現れ方としましては、第1期（発病2〜3日）に筋緊張低下、嗜眠(しみん)（眠っているような状態の意識障害）、哺乳力の低下などがみられます。

この段階では適切な治療で改善する可能性があります。

しかし、第2期（発病約3日〜1週間）には筋緊張の亢進(こうしん)、後弓反張(こうきゅうはんちょう)（後ろに弓なりに反る）、発熱、甲高い泣き声、けいれんなどを示し、第3期（発病1週間以降）には筋緊張の亢進は弱まりあるいは消えていきます。

この時期に死亡したり、生存しても慢性期（生後1年〜1年半）の症状として脳性麻痺、知的障害、難聴などが認められます。

このように、少なくとも第1期症状のうちに早急な処置が必要です。

しかし、低出生体重児（未熟児）ではこのような典型的な核黄疸症状が認められることは少なく、診断は困難です。

病的黄疸の原因を検索しつつ、血液中のビリルビン値をこまめに測定することが必要です。

同時に子どもの状態をよく観察することが重要です。

ビリルビンの神経系への影響を調べる検査として、聴性脳幹反応という聴力検査や、頭部のMRI検査があります。

それでは、治療の方法ですが、光線療法、交換輸血を行い、高ビリルビン血症の治療に努めます。

病気に気づいたら、早発黄疸を見つけた場合、早急に診断、治療ができる施設へ搬送することが大切です。

少なくとも、第1期症状のうちに早急な処置が必要です。

発見が遅れればそれだけ完治に時間もかかりますし、患者も苦しむことになりますので、早期発見を心がけましょう。

いかがでしたか。

では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。




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