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2016年08月30日 [色々なこと]

逆に放射能が餌なら、育てるの大変じゃね?

お疲れ様です。院長です。

8月30日火曜日です。

いよいよ8月も終盤の終盤にきましたね。

明後日から9月ですもんね。

秋の足音が徐々に聞こえてきておりますねぇ〜。

朝晩と少しだけ涼しい時間があったり、真昼でも刺すような暑さは和らいだりしてきてますからね。


来月の今頃は、少し肌寒くなってるかもねぇ…

そんな秋と強引に結びつける今日のネタなんですが、秋と言えば食欲の秋。

そして秋の味覚の王様と言えば、そう松茸ですね。

そして松茸と言えば、キノコの仲間。

キノコといえば菌類ってことで、今日は強引にも「菌」にまつわるお話。

ですが、今日紹介する「菌」はちょっとかわった菌なんですよね。



NASAとSpaceX社は国際宇宙ステーションに向け、今後数ヶ月にわたり行われる研究に必要な250種類の道具が積まれた貨物を打ち上げました。

中でも際立っていたのが、史上最悪の原子力事故を引き起こしたチェルノブイリ近辺で発見された放射線を好む菌類なんです。


今からちょうど30年前、1986年4月26日、チェルノブイリ原子力発電所4号炉は非常用発電系統の実験中のミスにより科学的連鎖反応を起こし、炉心溶融しました。

地域一帯には健康被害を引き起こすレベルの放射線が降り注ぐこととなってしまい、人類史上最悪の放射線事故となってしまいました。

この事故の当時の研究者たちによれば、炉心溶融により発生した放射線は当時の核弾頭の400倍に匹敵する量だという話ですから、想像を絶する被害をもたらしてしまいました。


30年たった今も、地域一帯の生物・作物・住民からは炉心溶融の爪痕が尚確認できます。しかしながら、その中でも科学者たちは一筋の希望を見つけました。それが今日の主役の「菌」なんです。


チェルノブイリ事故現場から採取された菌類は、立ち入り禁止区域に指定されていないギリギリの場所で採取され、科学者たちはこれらの菌類が放射線の影響を受けず、むしろ放射線を好んで取り入れる事で成長する性質を持っている事を発見したんだそうです。

チェルノブイリ事故の後、初めて命を吹き返した生命が、この菌類だったわけです。


なんとなく…


菌ならやりそう(笑)


そのメカニズムは解明中ですが、科学者たちは、私達の皮膚を黒く染めてしまう原因を引き起こす、「メラニン」という成分が菌類を放射線から守っており、放射線を食料に変えているのではないかと考えているんだそうです。


チェルノブイリ事故現場から発見された菌類は他の場所で採取された菌類よりもメラニンの量が極めて多く、これは菌類がその場の環境に対応してきた証拠です。また、採取された菌類の20%は放射線から身を守るだけでなく、それを糧として育っていると…


物質的な変化は事故現場から採取された菌類にしか見られないと言いますから、放射線が菌類に何らかの影響を与えているのは明らかなようで、これらの研究は行く行く新たな医療を切り開くのではないかと期待されているわけです。



今後チェルノブイリ事故現場から採取した7種の菌類、そして過去に国際宇宙ステーションで育てられた菌類1種、計8種の菌類が14日間無重力の宇宙空間で実験され、育てられることとなるそうで、その後菌類は地球に送り返され、そこで同じ期間地球上で育てられた菌類と比較・検証されるそうです。


これらの菌類を宇宙ステーションに送るのは、彼らがなにか特殊な物質を作っているかどうかを確認するためで、これらの物質は癌治療や精神病治療を飛躍的に向上させる事ができるかもしれないと期待がかかっています。


そして、これらの菌類の魅力はそれだけではないんですね。


放射線耐性のある菌類は農業の分野でも大きな革新をもたらす可能性を秘めており、菌類の物質変化やゲノムを紐解く事で、これまで過酷な環境であるが故に農作物が育てられなかった地球外の惑星等でも農業開拓が可能になるかも知れないとのこと。


つまりは、地球のように色々な環境が揃っていなくても、育っちゃうとしたら、火星あたりにポイポイ菌を撒いて、どう育つか観察したり、そこから新たな生命体が生まれるかもしれませんから、これはすごい発見なんでしょうね。


まぁでも、地球の歴史をみてもこういう特殊な環境下でも生きながらえる種があったからこそ、こうやって今があるんでしょうし、この「菌」はこれからの人類の「未来」そのものなのかもしれませんね。



なんて、今日はちょっと真面目なネタでしたね。


でも、意外と、放射能には強いけど、水かけたら死ぬ。なんてオチはないでしょうかね(笑)



ではまた〜






kinoko






京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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