2024年11月01日 [からだのこと]
バイオニックアーム
お疲れ様です。院長です。
11月1日の金曜日でございます。
ついに11月に突入です。
今年もあと2か月ですねぇ。
では今日も元気にネタいきましょう。
今日のお話は、最先端のバイオテクノロジーと医療技術の融合がかなえた素晴らしい成果のお話です。
なんでも、小さな磁石で筋肉の動きを読み取り、自分の意志で失われた手や指を動かすことができる義手が開発されたそうなんです。
最新の自分の思考で動かす義手は、生身の手と同じような細かい動きを実現しつつありますが、そうした義手の多くは、電極などのそれなりに複雑な電子機器を脳や体に埋め込む必要がありました。
イタリア、スクオーロ・スーペリアーレ・サンタンナ(Scuola Superiore Sant’Anna)のクリスチャン・チプリアーニ教授らは、その問題を小さな磁石を使うことでクリアしたわけなんです。
それはずっとシンプルですが、電極に負けないくらい細かい動きを再現することができる最先端の義手なんだそうです。
磁石制御の義手は、2022年9月に事故で左の前腕を切断したダニエル氏(34歳)の協力のもと、ここまで開発が進められてきました。
ダニエル氏の場合、前腕部を切断したものの、失った手や指を動かそうとすると、それに応じて残された筋肉が動いてくれました。
チプリアーニ教授らは、そうした筋肉の動きをMRIスキャンや筋電図で、一つ一つ、丁寧に確かめていきました。
ダニエル氏が被験者に選ばれた大きな理由の1つは、彼には失った左腕に感覚が残っていたことで、この不思議な感覚を「幻肢(げんし)phantom limb」といいます。
この幻肢には、いろいろな種類があり、まったく現れない人もいれば、失っている部分に痛みがでたり、冷たく感じたりと「悪い」方向の感覚がよみがえることが多いと言われています。
失ったはずの腕や足に痛みが出てしまい、どうすることも出来ないという非常に辛い症状に悩まされる方も多いそうです。
ですが、このダニエル氏の場合、この幻肢が手を動かそうと思った時に反応する残された筋肉の動きを調べるのに都合がよかったわけなんです。
こうして筋肉の動き事細かに調べ、調整していき、おおむね把握したところで、そうした筋肉に数mmの小さな磁石を6つ埋め込み、さらに義手を装着します。
使用されたのはPrensilia社製のバイオニックアーム「Mia-Hand」という義手でした。
義手の装着部分には磁界センサーが内蔵されていて、ダニエル氏が手や指を動かそうとすると残された筋肉とそこに埋め込まれた磁石が動くので、それをセンサーで読み取ります。
するとそれが義手の動作に反映されるわけなんです。
ダニエル氏はこの磁石制御式の義手を使って、ビンの蓋を開ける、ドライバーを使う、ジップロックを閉める、ナイフで切る、物を拾って移動させるなど、さまざまな作業をこなすことができたそうです。
また握力を調整し、壊れやすい物を優しく扱うこともできたそうですから完璧な義手といえるでしょう
こちらが紹介動画となっております。
この動画を見る限り、かなり細かい動きにも対応してますね。
というより、ここからさらに改良が加わっていけば、相当違和感のないものになっていくでしょうね。
チプリアーニ教授は、「最初の患者での試験は成功しました」とプレスリリースで述べています。
今後はこのプロトタイプをさらに洗練させるべく、さまざまな四肢切断の患者たちで試験が繰り返されていくことでしょう。
これは明るい未来につながりますね。
四肢を切断という、とんでもない不幸から少しでも日常が戻るわけですから、この研究はさらに向上を期待したいところですね。
一例でも成功すれば、あとは意外と応用も効くはずですし、かなり幅広く対応できるようになると思います。
素晴らしい研究ですね。
研究チームのみなさん、この調子で頑張ってください。
では、また〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
11月1日の金曜日でございます。
ついに11月に突入です。
今年もあと2か月ですねぇ。
では今日も元気にネタいきましょう。
今日のお話は、最先端のバイオテクノロジーと医療技術の融合がかなえた素晴らしい成果のお話です。
なんでも、小さな磁石で筋肉の動きを読み取り、自分の意志で失われた手や指を動かすことができる義手が開発されたそうなんです。
最新の自分の思考で動かす義手は、生身の手と同じような細かい動きを実現しつつありますが、そうした義手の多くは、電極などのそれなりに複雑な電子機器を脳や体に埋め込む必要がありました。
イタリア、スクオーロ・スーペリアーレ・サンタンナ(Scuola Superiore Sant’Anna)のクリスチャン・チプリアーニ教授らは、その問題を小さな磁石を使うことでクリアしたわけなんです。
それはずっとシンプルですが、電極に負けないくらい細かい動きを再現することができる最先端の義手なんだそうです。
磁石制御の義手は、2022年9月に事故で左の前腕を切断したダニエル氏(34歳)の協力のもと、ここまで開発が進められてきました。
ダニエル氏の場合、前腕部を切断したものの、失った手や指を動かそうとすると、それに応じて残された筋肉が動いてくれました。
チプリアーニ教授らは、そうした筋肉の動きをMRIスキャンや筋電図で、一つ一つ、丁寧に確かめていきました。
ダニエル氏が被験者に選ばれた大きな理由の1つは、彼には失った左腕に感覚が残っていたことで、この不思議な感覚を「幻肢(げんし)phantom limb」といいます。
この幻肢には、いろいろな種類があり、まったく現れない人もいれば、失っている部分に痛みがでたり、冷たく感じたりと「悪い」方向の感覚がよみがえることが多いと言われています。
失ったはずの腕や足に痛みが出てしまい、どうすることも出来ないという非常に辛い症状に悩まされる方も多いそうです。
ですが、このダニエル氏の場合、この幻肢が手を動かそうと思った時に反応する残された筋肉の動きを調べるのに都合がよかったわけなんです。
こうして筋肉の動き事細かに調べ、調整していき、おおむね把握したところで、そうした筋肉に数mmの小さな磁石を6つ埋め込み、さらに義手を装着します。
使用されたのはPrensilia社製のバイオニックアーム「Mia-Hand」という義手でした。
義手の装着部分には磁界センサーが内蔵されていて、ダニエル氏が手や指を動かそうとすると残された筋肉とそこに埋め込まれた磁石が動くので、それをセンサーで読み取ります。
するとそれが義手の動作に反映されるわけなんです。
ダニエル氏はこの磁石制御式の義手を使って、ビンの蓋を開ける、ドライバーを使う、ジップロックを閉める、ナイフで切る、物を拾って移動させるなど、さまざまな作業をこなすことができたそうです。
また握力を調整し、壊れやすい物を優しく扱うこともできたそうですから完璧な義手といえるでしょう
こちらが紹介動画となっております。
この動画を見る限り、かなり細かい動きにも対応してますね。
というより、ここからさらに改良が加わっていけば、相当違和感のないものになっていくでしょうね。
チプリアーニ教授は、「最初の患者での試験は成功しました」とプレスリリースで述べています。
今後はこのプロトタイプをさらに洗練させるべく、さまざまな四肢切断の患者たちで試験が繰り返されていくことでしょう。
これは明るい未来につながりますね。
四肢を切断という、とんでもない不幸から少しでも日常が戻るわけですから、この研究はさらに向上を期待したいところですね。
一例でも成功すれば、あとは意外と応用も効くはずですし、かなり幅広く対応できるようになると思います。
素晴らしい研究ですね。
研究チームのみなさん、この調子で頑張ってください。
では、また〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院