2024年10月25日 [色々なこと]
銀行強盗
お疲れ様です。院長です。
10月25日の金曜日でございます。
今日は世界パスタデーだそうです。
では元気にネタいきましょう
アメリカのノースカロライナ州ガストニア市で、奇妙な銀行強盗事件が発生しました。
被害金額はなんとたったの1ドル。
男は窓口の係員に「私は銀行強盗です、1ドルだけ渡してください」と書いたメモを渡したそうです。
犯人の目的は、金銭を奪い取ることではありませんでした。
男には、どうしても刑務所に行きたい理由があったんです。
今回犯行に及んだジェームズ・ヴェローン(事件当時59歳)は健康状態の悪化を理由に、17年間務めたコカ・コーラの配達員の仕事を解雇されました。
その際、退職金も支払われなかったという話です。
その後はトラック運転手やコンビニの店員などの仕事を転々としましたが、健康状態を理由にみな解雇されてしまったそうなんです。
椎間板ヘルニア2か所による激痛を抱え、左足を引きずって歩かなければならない、ヴェローンを雇用してくれる会社はありませんでした。
彼の身体をさいなむ苦痛はこれだけではありませんでした。
気がつくと彼の胸にはしこりが現れ、動くたびに信じられないほどの痛みが走るようになったそうです。
彼は次第に、自分が「がん」なのではないかと恐れるようになりました。
ですが解雇されて以来健康保険に加入していないヴェローンにとって、アメリカの医療費は高すぎました。
やがてコツコツ貯めてきた蓄えも底をつき、公的扶助を申請しましたが、断られました。
絶望したヴェローンは、最後の可能性にかけることにしました。
刑務所に入れば、無料で医療処置が受けられる。住むところも食事も困らないと…。
年金の支給が開始される62歳までの3年間、刑務所で治療を受けながら過ごすには、銀行強盗を実行するしかなかったという事らしいです。
ヴェローンは決行当日を前に、手持ちの家具を売り、最後の家賃を払っていました。
当日の朝は穏やかな気持ちで目を覚まし、シャワーを浴びたそうです。
そしてタクシーを呼んでガストニアの市街地に向かい、ニューホープ・ロードを下って最初に目についたカナダロイヤル銀行に入って行きました。
そして彼は窓口の係員に、1枚のメモを渡したと…。
係員が通報すると、ヴェローンは静かに椅子に座って、警察の到着を待っていたそうです。
ヴェローンは社会保障の受給資格ができる62歳まで、3年間の収監を望んでいましたが、結局1年後に検察と取引をし、軽犯罪にあたる窃盗罪で有罪を認めた後、釈放されることになったそうです。
ですが彼の望み通り、その間にヴェローンは必要な医療を無料で受けることができたそうなんです。
心配していた胸のしこりも、がんではないことが判明しました。
よく知られているようにアメリカの医療費は非常に高額であり、日本のような国民皆保険制度は存在しません。
そのため病気やケガで治療をすると、その費用の支払いができずに人生を詰むというパターンも珍しくないそうです。
ヴェローンは出所後のインタビューで、次のように語っていたそうです。
自分の決断について、後悔している点もあります。
しかし自分の意見を主張する価値はあったと信じています。
そう、それだけの価値はありました。
他に進むべき道はありませんでした。
命の危険があったのです。と…。
実は1ドル銀行強盗を実行したのは、ヴェローンだけではないそうなんです。
2023年3月に発生したユタ州のサンタクローチェの事件も、やはり被害額は1ドルで、同機は「刑務所に戻りたかった」からだったそうです。
さらに2024年3月にはウェストバージニア州サマーズビルで、30歳のホームレスの男性がヴェローンそっくりのやり方で1ドル銀行強盗を働いて拘留されたそうです。
今後もこのような事件を起こす人々はなくならないかもしれません。
福祉や社会保障のあり方について、アメリカではさらなる議論が必要なのではないでしょうかね。
ま、アメリカのことですから我々が口出すのもあれですが、こういった問題を解決しようとする動きって、あんまりないですもんね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
10月25日の金曜日でございます。
今日は世界パスタデーだそうです。
では元気にネタいきましょう
アメリカのノースカロライナ州ガストニア市で、奇妙な銀行強盗事件が発生しました。
被害金額はなんとたったの1ドル。
男は窓口の係員に「私は銀行強盗です、1ドルだけ渡してください」と書いたメモを渡したそうです。
犯人の目的は、金銭を奪い取ることではありませんでした。
男には、どうしても刑務所に行きたい理由があったんです。
今回犯行に及んだジェームズ・ヴェローン(事件当時59歳)は健康状態の悪化を理由に、17年間務めたコカ・コーラの配達員の仕事を解雇されました。
その際、退職金も支払われなかったという話です。
その後はトラック運転手やコンビニの店員などの仕事を転々としましたが、健康状態を理由にみな解雇されてしまったそうなんです。
椎間板ヘルニア2か所による激痛を抱え、左足を引きずって歩かなければならない、ヴェローンを雇用してくれる会社はありませんでした。
彼の身体をさいなむ苦痛はこれだけではありませんでした。
気がつくと彼の胸にはしこりが現れ、動くたびに信じられないほどの痛みが走るようになったそうです。
彼は次第に、自分が「がん」なのではないかと恐れるようになりました。
ですが解雇されて以来健康保険に加入していないヴェローンにとって、アメリカの医療費は高すぎました。
やがてコツコツ貯めてきた蓄えも底をつき、公的扶助を申請しましたが、断られました。
絶望したヴェローンは、最後の可能性にかけることにしました。
刑務所に入れば、無料で医療処置が受けられる。住むところも食事も困らないと…。
年金の支給が開始される62歳までの3年間、刑務所で治療を受けながら過ごすには、銀行強盗を実行するしかなかったという事らしいです。
ヴェローンは決行当日を前に、手持ちの家具を売り、最後の家賃を払っていました。
当日の朝は穏やかな気持ちで目を覚まし、シャワーを浴びたそうです。
そしてタクシーを呼んでガストニアの市街地に向かい、ニューホープ・ロードを下って最初に目についたカナダロイヤル銀行に入って行きました。
そして彼は窓口の係員に、1枚のメモを渡したと…。
係員が通報すると、ヴェローンは静かに椅子に座って、警察の到着を待っていたそうです。
ヴェローンは社会保障の受給資格ができる62歳まで、3年間の収監を望んでいましたが、結局1年後に検察と取引をし、軽犯罪にあたる窃盗罪で有罪を認めた後、釈放されることになったそうです。
ですが彼の望み通り、その間にヴェローンは必要な医療を無料で受けることができたそうなんです。
心配していた胸のしこりも、がんではないことが判明しました。
よく知られているようにアメリカの医療費は非常に高額であり、日本のような国民皆保険制度は存在しません。
そのため病気やケガで治療をすると、その費用の支払いができずに人生を詰むというパターンも珍しくないそうです。
ヴェローンは出所後のインタビューで、次のように語っていたそうです。
自分の決断について、後悔している点もあります。
しかし自分の意見を主張する価値はあったと信じています。
そう、それだけの価値はありました。
他に進むべき道はありませんでした。
命の危険があったのです。と…。
実は1ドル銀行強盗を実行したのは、ヴェローンだけではないそうなんです。
2023年3月に発生したユタ州のサンタクローチェの事件も、やはり被害額は1ドルで、同機は「刑務所に戻りたかった」からだったそうです。
さらに2024年3月にはウェストバージニア州サマーズビルで、30歳のホームレスの男性がヴェローンそっくりのやり方で1ドル銀行強盗を働いて拘留されたそうです。
今後もこのような事件を起こす人々はなくならないかもしれません。
福祉や社会保障のあり方について、アメリカではさらなる議論が必要なのではないでしょうかね。
ま、アメリカのことですから我々が口出すのもあれですが、こういった問題を解決しようとする動きって、あんまりないですもんね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院