2024年10月16日 [からだのこと]
透明マウス
お疲れ様です。院長です。
10月16日の水曜日でございます。
今日は「グリーンリボンデー」なんだそうです。
では元気にネタいきましょう。
なんでも、黄色の食品着色料を使って生きたマウスの皮膚を透明化することに成功、人間にも応用可能ってどういう話?
ごく一般的な食品の着色に使用されている、「食用黄色4号」を使用することで、生きているマウスの皮膚を一時的に透明にすることに成功したそうなんです。
お腹を切らなくても、体内の様子を観察できるくらいに透明になるといいますから、めっちゃ透明です。
驚くのは、この透明効果はマウスだけでなく、仕組み的には人間にも有効であるそうなんです。
将来的には、血管を見えやすくして採血を楽にしたり、レザーを使ったがん治療や刺青の除去をより効率的にするなど、医療への応用が期待されているそうです。
生き物の組織には、タンパク質・脂肪・体液など、さまざまな物質がつまっています。
それらは同じ体内にあっても、浴びた光の跳ね返し方がそれぞれ違っている。つまり「屈折率」が異なっているんですね。
そのおかげで生き物に当たった光の粒子は、進行方向を変え、あちらこちらへと飛び散っていきます。
飛び散った粒子が私たちの目の中に飛び込んでくれば、そこに皮膚が”見える”わけです。
ですからから私たちは透明ではないわけです。
ならば、その屈折率をうまい具合に調整して、光の粒子が飛び散らないようにしたらどうだろうかと…。
今回の研究チームは、それを安全かつ手軽に行う方法を考案したわけなんですね。
透明化魔法の秘密は、食品に使われる着色料「黄色4号」です。
「タートラジン」とも呼ばれており、ゼリーや清涼飲料水、アイス、あめ類、菓子類、漬物などを黄色く染めるときによく使われるものだそうです。
今回の研究チームが注目したのは、タートラジンに青い光や紫外線をよく吸収する性質があることでした。
これを水に溶かして皮膚に塗ると、赤い光の吸収率はそのままに、屈折率だけを上げることができます。
結果として、生体組織の屈折率が一様に整えられ、光が散らばらず、まっすぐ通過しやすくなります。
つまり透明になるわけなんです。
研究チームは試しに、文字の上に薄くスライスした生の鶏むね肉を置き、肉の表面に黄色4号の溶液を塗ってみました。
するとその下にある文字がはっきり見えるようになったそうなんです。
こうしてその魔法の効果が確認されたところ、今度は生きているマウスで試してみました。
黄色4号溶液をマウスの頭皮に塗ると、頭蓋骨の表面に流れる血管が透けて見えてきたそうです。
研究の中心人物米テキサス大学ダラス校の物理学助教授、オウ・ヅゥハオ氏は、プレスリリースで次のように説明しています。
透明になるまでには数分かかります。
フェイシャルクリームのようなもので、分子が皮膚に浸透するスピードによって、透明化するまでの時間が変わります(オウ・ヅゥハオ氏)
その後の実験では、タートラジン溶液をマウスのお腹に塗ると、数分後には肝臓・小腸・膀胱といった内臓まで見えるようになったといいますから、確かに応用はききそうですねぇ。
さらに腸内の筋肉の収縮や、呼吸や心臓の動きによって生じるお腹の微妙な動きも確認されたそうです。
素晴らしいことに、その効果はミクロンレベル(0.001mm)でも有効で、顕微鏡による観察まで楽にしてくれるといいますからかなりのもんですね。
さらに、透明化はあくまで一時的なもので、水で皮膚を洗えば元に戻るそうです。
また体内に吸収されたタートラジンも48時間以内におしっこになって排出されるそうですから安心ですね。
マウスの皮膚にはごく軽い炎症もみられたそうですが、体重や血液検査の結果から言うなら、長期的な健康への影響はないという事です。
ただし、今のところ透明人間は誕生していません。
人間の皮膚は、マウスより10倍もぶ厚いため、タートラジンを奥深く浸透させるのが難しいからだそうです。
また適切な使用量も今のところはわかっていないそうです。
ですが研究チームに加わった、スタンフォード大学、ホン・グオソン氏は、将来的に医療の現場で大活躍してくれる可能性はあると語っています。
この技術が進歩すれば、採血時に静脈を見やすくしたり、レーザーを使ったタトゥー除去を簡単にしたり、がんの早期発見や治療を支援する手段になるかもしれません(グオソン氏)
さらにその先には、完全な透明人間が誕生する、なんて映画のような展開もあるかもしれませんね。
でも、そんな着色料を塗るだけで透明になるなんて不思議ですねぇ。
ま、別に透明になりたいわけではないですが…。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
10月16日の水曜日でございます。
今日は「グリーンリボンデー」なんだそうです。
では元気にネタいきましょう。
なんでも、黄色の食品着色料を使って生きたマウスの皮膚を透明化することに成功、人間にも応用可能ってどういう話?
ごく一般的な食品の着色に使用されている、「食用黄色4号」を使用することで、生きているマウスの皮膚を一時的に透明にすることに成功したそうなんです。
お腹を切らなくても、体内の様子を観察できるくらいに透明になるといいますから、めっちゃ透明です。
驚くのは、この透明効果はマウスだけでなく、仕組み的には人間にも有効であるそうなんです。
将来的には、血管を見えやすくして採血を楽にしたり、レザーを使ったがん治療や刺青の除去をより効率的にするなど、医療への応用が期待されているそうです。
生き物の組織には、タンパク質・脂肪・体液など、さまざまな物質がつまっています。
それらは同じ体内にあっても、浴びた光の跳ね返し方がそれぞれ違っている。つまり「屈折率」が異なっているんですね。
そのおかげで生き物に当たった光の粒子は、進行方向を変え、あちらこちらへと飛び散っていきます。
飛び散った粒子が私たちの目の中に飛び込んでくれば、そこに皮膚が”見える”わけです。
ですからから私たちは透明ではないわけです。
ならば、その屈折率をうまい具合に調整して、光の粒子が飛び散らないようにしたらどうだろうかと…。
今回の研究チームは、それを安全かつ手軽に行う方法を考案したわけなんですね。
透明化魔法の秘密は、食品に使われる着色料「黄色4号」です。
「タートラジン」とも呼ばれており、ゼリーや清涼飲料水、アイス、あめ類、菓子類、漬物などを黄色く染めるときによく使われるものだそうです。
今回の研究チームが注目したのは、タートラジンに青い光や紫外線をよく吸収する性質があることでした。
これを水に溶かして皮膚に塗ると、赤い光の吸収率はそのままに、屈折率だけを上げることができます。
結果として、生体組織の屈折率が一様に整えられ、光が散らばらず、まっすぐ通過しやすくなります。
つまり透明になるわけなんです。
研究チームは試しに、文字の上に薄くスライスした生の鶏むね肉を置き、肉の表面に黄色4号の溶液を塗ってみました。
するとその下にある文字がはっきり見えるようになったそうなんです。
こうしてその魔法の効果が確認されたところ、今度は生きているマウスで試してみました。
黄色4号溶液をマウスの頭皮に塗ると、頭蓋骨の表面に流れる血管が透けて見えてきたそうです。
研究の中心人物米テキサス大学ダラス校の物理学助教授、オウ・ヅゥハオ氏は、プレスリリースで次のように説明しています。
透明になるまでには数分かかります。
フェイシャルクリームのようなもので、分子が皮膚に浸透するスピードによって、透明化するまでの時間が変わります(オウ・ヅゥハオ氏)
その後の実験では、タートラジン溶液をマウスのお腹に塗ると、数分後には肝臓・小腸・膀胱といった内臓まで見えるようになったといいますから、確かに応用はききそうですねぇ。
さらに腸内の筋肉の収縮や、呼吸や心臓の動きによって生じるお腹の微妙な動きも確認されたそうです。
素晴らしいことに、その効果はミクロンレベル(0.001mm)でも有効で、顕微鏡による観察まで楽にしてくれるといいますからかなりのもんですね。
さらに、透明化はあくまで一時的なもので、水で皮膚を洗えば元に戻るそうです。
また体内に吸収されたタートラジンも48時間以内におしっこになって排出されるそうですから安心ですね。
マウスの皮膚にはごく軽い炎症もみられたそうですが、体重や血液検査の結果から言うなら、長期的な健康への影響はないという事です。
ただし、今のところ透明人間は誕生していません。
人間の皮膚は、マウスより10倍もぶ厚いため、タートラジンを奥深く浸透させるのが難しいからだそうです。
また適切な使用量も今のところはわかっていないそうです。
ですが研究チームに加わった、スタンフォード大学、ホン・グオソン氏は、将来的に医療の現場で大活躍してくれる可能性はあると語っています。
この技術が進歩すれば、採血時に静脈を見やすくしたり、レーザーを使ったタトゥー除去を簡単にしたり、がんの早期発見や治療を支援する手段になるかもしれません(グオソン氏)
さらにその先には、完全な透明人間が誕生する、なんて映画のような展開もあるかもしれませんね。
でも、そんな着色料を塗るだけで透明になるなんて不思議ですねぇ。
ま、別に透明になりたいわけではないですが…。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院