2024年10月11日 [からだのこと]
ピラミッドと毒
お疲れ様です。院長です。
10月11日の金曜日でございます。
今日は国際ガールズデーらしです。
英語表記は、International Day of the Girl Child。
では元気にネタいきましょう。
なんでも、ギザのピラミッド建設を行った古代エジプト人労働者たちは、有害な銅に体を蝕まれていた可能性があるんだとか…。
古代世界の驚異のひとつ、エジプト、ギザのピラミッド建設には多大なる犠牲が伴ったことは想像に難くないでしょう。
あれだけの建造物をあの時代に作り上げたわけですから、能力的なものもそうですが、人的パワーも相当必要だったことでしょう。
ピラミッド建設の犠牲とは、建設中の事故だけではありません。
作業に関わっていた労働者たちが大量の銅や砒素などの有害な金属に体をむしばまれていた可能性が出てきたそうなんですよ。
新たな研究によると、土壌から銅や砒素が検出されたということです。
毒性のある銅が存在したということは、道具作りの産業が盛んだったことを示しており、同時に、世界最古の金属汚染の例と言えるかもしれないそうです。
2019年、フランス、エクス・マルセイユ大学の地球科学者チームが、クフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッド近くの4500年前に建設された最古の港、クフ港の地下を掘削しました。
この港は、現在はもう存在しないナイル川支流沿いにあったそうです。
プラズマ質量分光法という技術を使ってここの土壌サンプルを調べ、銅だけでなくアルミニウム、鉄、チタンなどほかの金属の濃度も調べました。
炭素年代測定法を用いた新たな研究では、銅の汚染は紀元前3265年頃に始まっていたと推測しています。
ということは、この地域では、これまで考えられていたよりも200年ほど早く人が定住していたことになるわけです。
汚染はその750年後にピークを迎え、最終的に紀元前1000年頃には消滅したとされています。
銅の濃度は自然環境の5〜6倍もあったと、この研究に携わったエクス=マルセイユ大学のアラン・ヴェロン氏は語っています。
銅が大量に使われたのは、道具作りが産業として盛んだったことの証である可能性が高いという話です。
半金属元素である砒素も発見されているのは、ほかの金属を強化するために昔から加工業者が使っていたからなんだそうです。
つまり、砒素の存在は刃物、ノミ、ドリルといった道具が大量に作られていた可能性を示しているそうなんです。
こうした道具はピラミッド建設に不可欠なものだったろうことは想像がつきますからね。
銅の汚染は人間や動物に恐ろしい影響を及ぼす可能性があります。
少量ならエネルギー生成や血管形成など、生物学的機能に不可欠なものなんですが、過剰にさらされた場合は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛を引き起こす中毒症状になります。
長期に曝露すると肝腎機能の損傷など壊滅的な影響を受ける可能性もあるくらいの猛毒と化するわけです。
銅汚染によって古代エジプトの人たちがどのような症状を発症したのかは今となってはわかりませんが、土壌中にこうした有毒金属が大量に含まれていたという事実は、当時の彼らの生活への見方がより深まりそうです。
銅の濃度が異常に高かったことは、何度も言うように、この地域の産業が盛んだった証拠となりますが、住民の回復力も優れていたのではないかとヴェロン氏は語っています。
汚染されていた期間は、ナイル川の水位が史上最低になり、エジプト経済と社会が揺るがされた紀元前2200年頃と重なります。
ですが、ギザやその他ピラミッドプロジェクトの作業は相変わらず続けられていました。
ピラミッドに関するその建設方法やファラオの生活などについては多くの研究が行われてきましたが、今回の研究では、劇的な王朝政治や激変する環境に対処していた一般の古代エジプト人たちの日常に焦点があてられました。
当時使われていた技術は、ほかの古代エジプト遺跡でも応用することができ、人類史上最古の建造物を建てるのに使われた道具を生み出した庶民たちの生活や仕事がどんなものだったのか、さらに多くのことを教えてくれるかもしれません。
まだ今なお謎多き、ピラミッドですが、風化が止められない状況なのも事実です。
早いとこ、色んな謎を解明しないと、そのチャンスすらなくなりますからね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
10月11日の金曜日でございます。
今日は国際ガールズデーらしです。
英語表記は、International Day of the Girl Child。
では元気にネタいきましょう。
なんでも、ギザのピラミッド建設を行った古代エジプト人労働者たちは、有害な銅に体を蝕まれていた可能性があるんだとか…。
古代世界の驚異のひとつ、エジプト、ギザのピラミッド建設には多大なる犠牲が伴ったことは想像に難くないでしょう。
あれだけの建造物をあの時代に作り上げたわけですから、能力的なものもそうですが、人的パワーも相当必要だったことでしょう。
ピラミッド建設の犠牲とは、建設中の事故だけではありません。
作業に関わっていた労働者たちが大量の銅や砒素などの有害な金属に体をむしばまれていた可能性が出てきたそうなんですよ。
新たな研究によると、土壌から銅や砒素が検出されたということです。
毒性のある銅が存在したということは、道具作りの産業が盛んだったことを示しており、同時に、世界最古の金属汚染の例と言えるかもしれないそうです。
2019年、フランス、エクス・マルセイユ大学の地球科学者チームが、クフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッド近くの4500年前に建設された最古の港、クフ港の地下を掘削しました。
この港は、現在はもう存在しないナイル川支流沿いにあったそうです。
プラズマ質量分光法という技術を使ってここの土壌サンプルを調べ、銅だけでなくアルミニウム、鉄、チタンなどほかの金属の濃度も調べました。
炭素年代測定法を用いた新たな研究では、銅の汚染は紀元前3265年頃に始まっていたと推測しています。
ということは、この地域では、これまで考えられていたよりも200年ほど早く人が定住していたことになるわけです。
汚染はその750年後にピークを迎え、最終的に紀元前1000年頃には消滅したとされています。
銅の濃度は自然環境の5〜6倍もあったと、この研究に携わったエクス=マルセイユ大学のアラン・ヴェロン氏は語っています。
銅が大量に使われたのは、道具作りが産業として盛んだったことの証である可能性が高いという話です。
半金属元素である砒素も発見されているのは、ほかの金属を強化するために昔から加工業者が使っていたからなんだそうです。
つまり、砒素の存在は刃物、ノミ、ドリルといった道具が大量に作られていた可能性を示しているそうなんです。
こうした道具はピラミッド建設に不可欠なものだったろうことは想像がつきますからね。
銅の汚染は人間や動物に恐ろしい影響を及ぼす可能性があります。
少量ならエネルギー生成や血管形成など、生物学的機能に不可欠なものなんですが、過剰にさらされた場合は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛を引き起こす中毒症状になります。
長期に曝露すると肝腎機能の損傷など壊滅的な影響を受ける可能性もあるくらいの猛毒と化するわけです。
銅汚染によって古代エジプトの人たちがどのような症状を発症したのかは今となってはわかりませんが、土壌中にこうした有毒金属が大量に含まれていたという事実は、当時の彼らの生活への見方がより深まりそうです。
銅の濃度が異常に高かったことは、何度も言うように、この地域の産業が盛んだった証拠となりますが、住民の回復力も優れていたのではないかとヴェロン氏は語っています。
汚染されていた期間は、ナイル川の水位が史上最低になり、エジプト経済と社会が揺るがされた紀元前2200年頃と重なります。
ですが、ギザやその他ピラミッドプロジェクトの作業は相変わらず続けられていました。
ピラミッドに関するその建設方法やファラオの生活などについては多くの研究が行われてきましたが、今回の研究では、劇的な王朝政治や激変する環境に対処していた一般の古代エジプト人たちの日常に焦点があてられました。
当時使われていた技術は、ほかの古代エジプト遺跡でも応用することができ、人類史上最古の建造物を建てるのに使われた道具を生み出した庶民たちの生活や仕事がどんなものだったのか、さらに多くのことを教えてくれるかもしれません。
まだ今なお謎多き、ピラミッドですが、風化が止められない状況なのも事実です。
早いとこ、色んな謎を解明しないと、そのチャンスすらなくなりますからね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院