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2024年10月02日 [からだのこと]

視点を変えてみることも大事

お疲れ様です。院長です。

10月2日の水曜日でございます。

今日はトンコツラーメンの日なんだそうですよ。

昨日は天下一品の日でしたから、ラーメン続きだねぇ。

では今日も元気にネタいきましょう。

なんでも、自閉スペクトラム症の成人は、目の前にない物体や状況を視覚的に思い描く能力に長けているんだとか…。

こうした想像力は、過去の出来事を思い出したり、意思決定を行ったりする際に重要な役割を果たす認知機能の1つとされています。

これまでの研究で、自閉スペクトラム症の人は、普通の人とは少々違った視点で世界を見ており、それによって知覚的に優れた能力を発揮する場合があることが明らかになっているそうなんです。

最新の研究でも、そんな彼らのイメージの力が探られ、従来の説の正しさが改めて裏付けられているようです。

まず、前提として自閉スペクトラム症(ASD)とは、多くの遺伝的な要因が複雑に関与して起こる発達障害の一種で、データにより異なり一概には言えませんが、人口の2.5%〜5%くらい存在する可能性が指摘されています。

主に社会的なコミュニケーションの困難さや空間・人・特定の行動に対する強いこだわり、興味・関心の狭さ、感覚(刺激)の過敏さなどを特徴としていますが、その症状は多種多様であり、一人ひとりで異なるため、発見されていない場合も多く、社会人として一般生活を営んでる場合も多くみられます。。

そういった特性は幼少期から現れますが、大人になって自閉スペクトラム症であることが発覚する場合も多々あります。

この場合、そこまで本人もしょう症状的に困っているなどの状態ではなく、多少、人と違うな、自分は独特だなくらいに思っている場合も少なくありません。

これまでは、自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー症候群など、様々な名称で呼ばれていましたが、2013年のアメリカ精神医学会(APA)の診断基準DSM-5の発表以降、自閉スペクトラム症(ASD)としてまとめて表現するようになりました。

トゥールーズ大学ジャン・ジョレス校(フランス)のチームによる今回の研究では、特に自閉スペクトラム症の人の「イメージ」の力が探られています。

実験に参加したのは、自閉スペクトラム症の成人(18〜50歳)44人と、特に発達障害のない成人(21〜47歳)42人でした。

参加者には、イメージ力を測定する次の4つのテストに取り組んでもらいました。


イメージ生成:マス目に想像で文字(例えば E)を書いてもらい、その時に特定のマス目に線が引かれるのかを答えてもらいます。

想像による回転:立体的に描かれた図形を見た後、それとは別の角度から描かれた図形が表示されるので、最初の図形と同じものかを答えてもらいます。

視覚パターン:シンプルなドット絵のようなマス目を見た後、白紙のマス目を見てどこが塗られていたか答えてもらいます。

イメージスキャン:4つの点が描かれた白いスクリーンを見た後、点の代わりに矢印が表示されるので、それがきちんと点があった位置を指しているかどうかを答えてもらいます。


これらのテストのうち、自閉スペクトラム症の人と普通の人とで大きな違いがあったのが、視覚パターンとイメージスキャンでした。

自閉スペクトラム症の人は、より正確かつ素早く回答したり、より多くのパターンを記憶できたりと、優れた成績をマークしたそうです。

こうした結果は、これまでの研究と同様、自閉スペクトラム症の人はイメージ力が高いという仮説を裏付けるものでした。

ただし今回の参加者は、全員がある一定以上の知能の持ち主であることには注意が必要だという事らしいです。

参加者が取り組んだテストが多少なりとも複雑なものだったため、これは仕方がないことでした。

ですが、そのせいで、この結果が自閉スペクトラム症と診断される人全員に当てはまらない可能性も、もちろんあります。

とは言え、頭の中に物体をはっきり思い浮かべるその能力が、彼らにどのような世界を見せているのかとても興味深いとこですね。








京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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