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2024年09月16日 [からだのこと]

アルコール耐性と進化論

お疲れ様です。院長です。

9月16日の月曜日でございます。

本日は、「敬老の日」という事でお休みでございます。

では今日も元気にネタいきましょう。

なんでも、人類は進化の過程でお酒に弱くなるんだとか…。

ゲノム解析でアルコール耐性を持たない人が増加する可能性が判明したんだそうです。

ヒトは未だ進化の途上にあります。

変化していく環境に適応するべく世代を経ながら少しずつ変わっていくのが生物というものです。

例えば尾てい骨は尻尾の名残ともいわれていますよね。

進化の影響は様々なところに現れます。

アルコール耐性に関してその影響がでているという事らしいです。

これまでのところ、アルコールの処理が困難になるような遺伝的適応が起きているのは一部の人たちだけですが、「1000人ゲノムプロジェクト」の公開データを分析したところ、将来的には徐々にその比率が増え、お酒に弱くなる人が急増する可能性があるという話です。

今すでにお酒にすごく弱いという人は、今日の環境に適応するべく、アルコールへの耐性が低下した可能性があるそうなんです。

アメリカ・ペンシルベニア大学医学大学院のベンジャミン・ボイト准教授らが行った研究は、過去数万年の間にヒトゲノムのどの部分が適応(進化)したのかを探るためのものでした。

これを調べるために、4大陸26集団という、さまざまな祖先を持つ2500名以上のゲノムの配列決定を行った「1000人ゲノムプロジェクト」の公開データが用いられました。

そんな公開データがあるんですねぇ…。

そしてそのデータを元にゲノムを解析した結果、適応の兆候が見られるいくつかの遺伝的位置が発見されたそうなんです。

その1つが、アルコール脱水素酵素遺伝子クラスターというものでした。

アルコールを摂取すると、人体はそれをアセトアルデヒドという毒物に分解します。

顔が赤くなる、気持ち悪い、心拍数の上昇といった現象は、アセトアルデヒドが蓄積した結果でもあります。

しかしそれは通常ならそう長く人体内にとどまらないとされています。

代謝によってアセテートという毒性の低い物質に変わり、すぐ分解されて体外に排出されるからです。

ところが東アジア系や西アフリカ系の祖先を持つ人たちの中には、アルコールに弱くなる遺伝的変異を持つことがわかりました。

この遺伝的変異は、アセトアルデヒドをアセテートに変換する遺伝子の働きを弱めてしまいます。

したがってアセトアルデヒドが蓄積しやすい体になるわけです。

すなわち、この遺伝的変異を持つ人はお酒を飲みすぎるとすぐに気分が悪くなってしまうということになります。

これにはアルコール依存症になりにくいという利点もあるにはありますが、この適応が、飲み過ぎを防ぐために生じたものかどうかは不明だそうです。

しかし今回の研究は、遠い昔に祖先が経験した圧力が「いくつもの点でゲノムの構成」に影響していることを示しています。

こうした適応は「今日見られる特性や病気の感染しやすさの多様性に影響」を与えたのでしょう。

研究では、別の発見もありました。

それがグリコホリン遺伝子クラスターです。

これはマラリアに代表される病原菌への対処に関連するとされています。

しかし、その解釈はそれはそれで難しいものです。

この適応はマラリアへの抵抗力を身につけるための反応であるとも考えられますが、かつて存在した別の病原菌への反応だったものが、たまたまマラリアとの戦いに便利だった可能性もあるからです。

さらに我々の祖先がネアンデルタール人との交配を通じて獲得したと考えられる、CT64遺伝子の遺伝的配列も発見されました。

これは明確なタンパク質のためのコードではありませんが、男性の睾丸の中で発現しているそうです。

これが進化というならば、やはりアルコール依存症に対する防御じゃないですかね。

今もそうですが、これからさらにとの仲が混沌としていき、社会不安が広がると…。

そうなると依存症患者も比例的に増えますし、それが限界までくることで、適応進化が起こりだしてるという事じゃないでしょうかね。

ま、わたくし院長の勝手な推理ですが(笑)

ではまた〜。







京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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