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2024年09月11日 [動物のこと]

オス喰うカエル

お疲れ様です。院長です。

9月11日の水曜日でございます。

まだ暑い日が多いですが、それでも少し陽の傾きは変わってきましたね。

太陽と地球はキチンと回ってるのにねぇ。

では今日も元気にネタいきましょう。

なんでも、ある種類のカエルのメスは、気に入らないオスを巣穴に引きずり込んで食べてしまうことが判明したそうです。

オーストラリア、ニューサウスウェールズ州コーラガン島では、カエルの繁殖期になると、メスに巣穴に引きずりこまれ、捕食される哀れなオスたちの断末魔の叫び声が聞こえてくるそうです。

メスに命懸けの求愛をするのは「キンスジアメガエル(Litoria aurea)」のオスたちです。

彼らはメスと交尾をするために、懸命に鳴いてメスの関心を惹こうとします。

ですがメスたちは気に入らないオスが近寄ってくれば、巣穴に引きずり込んで食べてしまうんだとか…。

英ニューカッスル大学の研究チームは、この興味深くも、気の毒な「共食い(カニバリズム)」の事例をくわしく観察し、発表しました。

ニューカッスル大学の研究員、ジョン・グールド博士らがこの惨劇に気付いたのは、オーストラリア、ニューサウスウェールズ州コーラガン島のフィールドワークで甲高い悲鳴を耳にしたときでした。

一体何事かと悲痛な声の方へ向かってみたところ、そこにはキンスジアメガエル(Litoria aurea)のメスに後ろ足を噛みつかれてもがくオスがいたそうです。

哀れなオスは、体の大きなメスに池のほとりに掘られた巣穴に、今にも引きずり込まれようとしていました。

「オスは必死な様子でした。どうにか引きずり込まれないよう、地面の枝などにしがみついていました」と、グールド博士は語っています。

幸いにもそのオスは命からがら逃げ出すことができたそうです。

そしてこれがきっかけとなって、グールド博士らはこの興味深い共食い(カニバリズム)の事例を調べてみることにしたそうです。

カニバリズムは、カエルのような両生類ではよく知られているそうなんです。

ですが、そのほとんどは、大人がようやく水から出てきたばかりの小さな個体を食べるか、オタマジャクシ同士による共食いです。

そうしたカニバリズムが起きるのは一般に、卵からオタマジャクシが孵ったときのように仲間が密集しているときや、仲間同士で体の大きさにかなりの差がある場合です。

カエルの多くは、メスがオスよりも大きい。

こうしたオスとメスで、生殖器以外の体の作りが違うことを「性的二形」といいます。

ですからメスにとって、オスは子供を作る相手というだけでなく、エサとしても都合がいいのかもしれないと…。

グールド博士らは、こうしたメスによるオスの共食いは、自然選択プロセスとして機能するかもしれないと推測しています。

キンスジアメガエルの繁殖期は主に春から夏にかけてで、オスは大きな声で鳴き、メスを誘います。

繁殖期のメスは、オスの鳴き声を手がかりにして、気に入れば子供を作るパートナーにするか、気に入らなければ獲物にするかの判断しているのかもしれないという話です。

体が大きくて鳴き声が深いオスならいいお婿さん、小さく弱そうなオスなら食事にしてしまえといった感じだそうです。

カマキリのメスが、交尾した後のオスを殺して食べてしまうってのは有名な話ですが、カエルもこれと同じで交尾の後にオスを食べてしまう可能性があるそうです。

いずれにせよ、カエルのオスとっては、かなりリスキーです。

オスは懸命に鳴いてメスを魅了しようとしますが、じつは命懸けの行為なわけですね。

ですが、どのような場合にオスが喰われ、あるいはお婿さんとして選ばれるのか、詳しいことはまだわかってないそうです。

メスによるオスの捕食はあっという間で、なかなか観察できないからだとか…。

まぁ、珍しい行動と言えばそうですが、自然界の中ではそれほど不思議じゃないのかもしれません。

生物としての一番の目標は繁殖ですから、それを命がけで行うということは、まぁ当たり前ですしね。

哀れな感じはしますけど(笑)

ではまた〜。








京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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