2024年07月01日 [からだのこと]
うつとウイルス
お疲れ様です。院長です。
7月1日の月曜日でございます。
ついに7月に突入です。
まぁ、7月と言っても急に梅雨は明けませんが、夏感は出てきますね。
では今日も元気にネタいきますよ〜。
なんでも、うつ病や統合失調症、双極性障害などはヒトゲノムに存在する古代ウイルスと関連しているんだそうです。
私たち人間のゲノムの少なからぬ部分が、古代のウイルスに由来しているそうなんです。
最新の研究によれば、こうした古代ウイルス由来のDNA配列が、脳の機能や精神の健康を左右しているそうなんです。
英キングス・カレッジ・ロンドンをはじめとするグループは、人間の脳内で発現している古代ウイルス由来のDNA配列を調べ、それがうつ病・統合失調症・双極性障害といった主要な精神疾患のなりやすさと関係していることを明らかにしました。
このことは、役に立たないジャンクDNAとみなされていたものが、脳内で重要な役割を果たしているであろうことを示しているという話です。
わたくし院長、昔から思ってたんですけど、このいわゆるジャンクDNAと呼ばれる、何の役割もないDNAについて、そんなことはないだろうと…。
何の役割もないものが存在するとは思えなかったんですよ。
つまり、我々人類が、まだその役割が分かっていないだけなんじゃないかと…。
今回の研究は、それを裏付けるものとなるでしょうか…。
私たち人間が持つDNAの約8%は、じつは大昔に感染したウイルスから手に入れた遺伝子配列で構成されています。
こうした配列を「ヒト内在性レトロウイルス(HERVs)」というそうです。
そもそも「レトロウイルス」とは、感染した細胞のDNAにその遺伝物質を挿入するウイルスのことです。
私たちの祖先は、進化する過程で何度も何度もこのウイルスに感染してきました。
これが精子細胞や卵細胞に感染したような場合、その感染者の子供にもレトロウイルスの遺伝物質が受け継がれることがあります。
こうしてヒトゲノムに組み込まれたのがHERVsです。
当初、HERVsは”ジャンクDNA”、つまり役に立たないDNAだと見られていました。
ですがヒトゲノムの理解が進むにつれ、ジャンクどころか、意外なほどたくさんの機能を担っていることが明らかになってきたわけです。
たとえばHERVsは、ほかの遺伝子の発現を制御できます。
発現とは、そのDNA断片がRNA分子を作るのに使われているということです。
その結果として作られるRNA分子は、タンパク質を作る仲介役となったり、ほかの遺伝子の制御を助けたりします。
HERVsの中には、脳細胞と脳細胞の結合に関する遺伝子発現を制御するものもありますし、血液や脳内でRNAやタンパク質さえ作ってしまうものもあります。
さらにHERVsが起源であるヒト遺伝子すら発見されています。
たとえば、HERVsに由来するヒト遺伝子で、胎盤が発生するときとても大切な役割を果たしているものもあります。
ヒトゲノムに組み込まれた元ウイルスのDNA配列がこれほどさまざまな役割を担っているのなら、それが精神に影響することはないのでしょうか?
キングス・カレッジ・ロンドンなどの研究チームはそれを知るためにまず、およそ800の脳サンプルを対象に、私たちの頭の中でHERVsがどのように発現しているのか調べてみました。
その結果特定された脳内HERVsの発現を左右するDNA変異を、何百万人もの遺伝的な違いを比較した大規模研究と照らし合わせてみたそうなんです。
こうして明らかになったのが、4つのHERVsの発現が、主要な精神疾患になりやすい遺伝子と関係しているということだったようです。
具体的には、2つのHERVsの発現は統合失調症と、1つは統合失調症と双極性障害の両方、もう1つはうつ病と関係していたそうです。
今回の研究によって、HERVs が脳に影響しており、精神疾患のなりやすさに関係していることが初めて明らかになったわけです。
HERVsは当初考えられていたよりもずっと、重要な役割を脳内で果たしているらしいということのようです。
とはいえ、精神疾患にはさまざまな遺伝子が関与しており、HERVsはその一部でしかありません。
その具体的なメカニズムを解明するには、さらなる研究が必要になるでしょうね。
また、こうした発見から、新しい精神疾患の治療法が開発されるかどうかもわかりません。
それでもヒトゲノムの中で長年無視されてきたこの配列に、眩いばかりのスポットライトが当たるきっかけにはなるでしょう。
まぁ、要するにまだまだ解明されてないことがたくさんあるってことですよね。
それだけ複雑な生き物なんでしょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月1日の月曜日でございます。
ついに7月に突入です。
まぁ、7月と言っても急に梅雨は明けませんが、夏感は出てきますね。
では今日も元気にネタいきますよ〜。
なんでも、うつ病や統合失調症、双極性障害などはヒトゲノムに存在する古代ウイルスと関連しているんだそうです。
私たち人間のゲノムの少なからぬ部分が、古代のウイルスに由来しているそうなんです。
最新の研究によれば、こうした古代ウイルス由来のDNA配列が、脳の機能や精神の健康を左右しているそうなんです。
英キングス・カレッジ・ロンドンをはじめとするグループは、人間の脳内で発現している古代ウイルス由来のDNA配列を調べ、それがうつ病・統合失調症・双極性障害といった主要な精神疾患のなりやすさと関係していることを明らかにしました。
このことは、役に立たないジャンクDNAとみなされていたものが、脳内で重要な役割を果たしているであろうことを示しているという話です。
わたくし院長、昔から思ってたんですけど、このいわゆるジャンクDNAと呼ばれる、何の役割もないDNAについて、そんなことはないだろうと…。
何の役割もないものが存在するとは思えなかったんですよ。
つまり、我々人類が、まだその役割が分かっていないだけなんじゃないかと…。
今回の研究は、それを裏付けるものとなるでしょうか…。
私たち人間が持つDNAの約8%は、じつは大昔に感染したウイルスから手に入れた遺伝子配列で構成されています。
こうした配列を「ヒト内在性レトロウイルス(HERVs)」というそうです。
そもそも「レトロウイルス」とは、感染した細胞のDNAにその遺伝物質を挿入するウイルスのことです。
私たちの祖先は、進化する過程で何度も何度もこのウイルスに感染してきました。
これが精子細胞や卵細胞に感染したような場合、その感染者の子供にもレトロウイルスの遺伝物質が受け継がれることがあります。
こうしてヒトゲノムに組み込まれたのがHERVsです。
当初、HERVsは”ジャンクDNA”、つまり役に立たないDNAだと見られていました。
ですがヒトゲノムの理解が進むにつれ、ジャンクどころか、意外なほどたくさんの機能を担っていることが明らかになってきたわけです。
たとえばHERVsは、ほかの遺伝子の発現を制御できます。
発現とは、そのDNA断片がRNA分子を作るのに使われているということです。
その結果として作られるRNA分子は、タンパク質を作る仲介役となったり、ほかの遺伝子の制御を助けたりします。
HERVsの中には、脳細胞と脳細胞の結合に関する遺伝子発現を制御するものもありますし、血液や脳内でRNAやタンパク質さえ作ってしまうものもあります。
さらにHERVsが起源であるヒト遺伝子すら発見されています。
たとえば、HERVsに由来するヒト遺伝子で、胎盤が発生するときとても大切な役割を果たしているものもあります。
ヒトゲノムに組み込まれた元ウイルスのDNA配列がこれほどさまざまな役割を担っているのなら、それが精神に影響することはないのでしょうか?
キングス・カレッジ・ロンドンなどの研究チームはそれを知るためにまず、およそ800の脳サンプルを対象に、私たちの頭の中でHERVsがどのように発現しているのか調べてみました。
その結果特定された脳内HERVsの発現を左右するDNA変異を、何百万人もの遺伝的な違いを比較した大規模研究と照らし合わせてみたそうなんです。
こうして明らかになったのが、4つのHERVsの発現が、主要な精神疾患になりやすい遺伝子と関係しているということだったようです。
具体的には、2つのHERVsの発現は統合失調症と、1つは統合失調症と双極性障害の両方、もう1つはうつ病と関係していたそうです。
今回の研究によって、HERVs が脳に影響しており、精神疾患のなりやすさに関係していることが初めて明らかになったわけです。
HERVsは当初考えられていたよりもずっと、重要な役割を脳内で果たしているらしいということのようです。
とはいえ、精神疾患にはさまざまな遺伝子が関与しており、HERVsはその一部でしかありません。
その具体的なメカニズムを解明するには、さらなる研究が必要になるでしょうね。
また、こうした発見から、新しい精神疾患の治療法が開発されるかどうかもわかりません。
それでもヒトゲノムの中で長年無視されてきたこの配列に、眩いばかりのスポットライトが当たるきっかけにはなるでしょう。
まぁ、要するにまだまだ解明されてないことがたくさんあるってことですよね。
それだけ複雑な生き物なんでしょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院