弘泉堂ブログ | 京都中のアスリートが通う、スポーツ障害なら「弘泉堂鍼灸接骨院」にお任せ下さい。痛くない骨格矯正、鍼灸治療も好評です。

弘泉堂鍼灸接骨院
その痛み…治せます!
ブログ
2024年06月23日 [からだのこと]

(382)サンデーイルネス(仮)穿通性心臓外傷について

お疲れ様です。院長です。

6月23日のサンデーイルネスでございます。

梅雨ってことで、日々ジメジメしておりますがまだまだこれからですからねぇ。

平年なら、7月の15日前後ですから、まだ3週間はありますな。

ここから徐々に気温も上がりますし、ホントにキツイ時期に突入していきます。

まぁ、毎年のことなんですが、年々体が弱ってきてるのか、気候的にヤバくなってるのか、暑さがこたえます。

ま、両方なんでしょうねぇ…。

地球温暖化って言葉を聞き出してから、もう何年たってるでしょうか。

一向に温暖化は止まりませんし、何なら上昇傾向ですもんね。

そしてCo2削減って色々行ってるようですが、根本的には解決してないですもんね。

まぁ、いくとこまでいく。

って開き直りでしょうか(笑)

我々世代が生きてるうちは何の問題もないですが、何代か先は本当に苦労するでしょうねぇ。

そんな地球を残していいものか…。

考えるべきはそこだと思います。

てことで、今日も本題に入りましょう。

今日のイルネス辞典は、「穿通性心臓外傷」について解説していきたいと思います。

穿通性心臓外傷とは、鋭利な物体や弾丸により、心筋、心膜、心室中隔(しんしつちゅうかく)、弁・腱索(けんさく)・乳頭筋(にゅうとうきん)、冠動脈などの損傷を起こすもので、多くは血胸(けっきょう)または心タンポナーデから急激に死に至ります。

その程度は受傷原因、心損傷の部位と程度、心膜損傷の程度によって左右されます。

心膜損傷が大きくて心膜腔内へ流出した血液が自由に胸腔内へ流出するものでは血胸型を示し、心膜損傷が小さくて凝血塊(ぎょうけつかい)により容易に閉鎖してしまうものでは心タンポナーデ型を示します。

血胸と心タンポナーデがともに起こる場合もあります。

原因は胸部の刺創(しそう)(傷)や切創(せっそう)、あるいは銃創(じゅうそう)に伴ってみられます。

まれに労災事故などで、金属片が前胸部に飛び込んできたり、棒状の物体が胸部に突き刺さって発生することもあります。

症状の現れ方としましては、穿通性心臓外傷の多くは、心臓外傷危険域に創(傷)があり、意識障害、頻脈(ひんみゃく)、頻呼吸、四肢冷感および冷汗などのショック症状を示しています。

心タンポナーデに陥っていれば、ベックの三徴(血圧低下、静脈圧上昇、心音減弱)、頸静脈怒張(けいじょうみゃくどちょう)(頸〔首〕の静脈がふくれる)、奇脈(きみゃく)(呼吸運動に伴い、大きくなったり小さくなったりする脈拍)などがみられます。

前述した心臓外傷危険域の創に加え、身体所見、胸部X線、胸部CT、心電図、超音波などの検査によって診断を行います。

一刻の猶予もなく検査を進め、診断を確定する必要があることから、必要最小限の検査を手際よく行うことが極めて重要です。

治療の方法としては、穿通性心臓外傷は緊急手術が絶対に必要であり、迅速かつ適切な外科治療以外に救命する方法はありません。

重いショック状態にあり、手術室まで移送するのが困難な場合には救急室(ER)で緊急開胸を行い、心縫合が行われます。

心タンポナーデを起こしている場合には、心嚢穿刺(しんのうせんし)(針を刺す)や心嚢ドレナージ(管を挿入して排液する)などを行って一時的に状態の改善を図り、引き続いて開胸手術を行うこともあります。

包丁やナイフが前胸部に刺さったままの場合には、これを絶対に抜いてはいけません。

刃物を抜くことで、出血がより大量となって死に至る場合があるからです。

刺さったままの刃物の周囲にタオルや手ぬぐいを巻きつけ、刃物が動かないように固定しておく必要があります。

本症は最も緊急を要する外傷で、大至急、救急車の手配をしなければなりません。

いかがでしたか。

では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。









京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


  • Facebook
  • Twitter
  • はてなブックマーク

PageTop