2024年06月05日 [動物のこと]
カエルと塩分
お疲れ様です。院長です。
6月5日の水曜日でございます。
昔はこの時期はよくカエルとかカタツムリとか見たんですけどねぇ。
では今日も元気にネタいきましょう。
なんでも、道路の塩分で急速に進化が進んだアメリカのカエルが発見されたんだとか…。
何のことか分かりません(笑)
まず、進化というと長い年月がかかるようなイメージがありますが、アメリカで、ほんの25年のうちに急速に進化を遂げたカエルが発見されたそうなんです。
最新の研究によりますと、カエルの進化をうながしたのは、人間が無害だと思って長年使用していた、道路にまかれる凍結防止剤の塩なんだそうですよ。
ウッドフロックと呼ばれるそのカエルは道路にまかれる塩から身を守るため、わずか10世代のうちに塩に対する耐性を身につけたそうなんです。
北国に住んでいる人なら寒い冬、道路に白い粉のようなものが落ちているのを見たことがあるでしょう。
まぁ、都会でも道路の端なんかに積まれてたりしますから、みなさんご存じでしょう。
あれは道路が凍るのを防ぐためにまかれる凍結防止剤で、その主成分は塩化ナトリウムや塩化カルシウムなど、つまり塩でできているわけです。
アメリカでは、交通事故防止のためにこうした凍結防止剤が80年前から使われており、現在では1970年代に比べて4倍もの塩がまかれるようになったそうです。
人間にとっては害がないとされていることから長年使用されていたわけなんですが、他の生物にとってはどうなのだろうかと…。
塩が環境に与える影響についての研究は比較的少ないそうですが、それが水辺に流れ込むと、そこに生息する生き物を殺したり、成長を妨げたり、カエルの性転換を引き起こしたりと、さまざまな悪影響があるだろうことが明らかになりつつあるわけです。
これについて、レンセラー工科大学のリック・レリア博士は、「両生類は湿地帯で生きますが、そうした環境は湖よりも水が少ないため、塩分濃度が高くなりがちだろうと思われます」と説明しています。
彼らの研究では、塩分濃度が一番高かったとある湿地帯では、自然環境の100倍近くもの濃さだったという話ですから、もはやしょっぱいでしょうな。
ところが、そこで暮らすカエルたちは、わずか10世代(25年)のうちに普通のカエルにはない塩分耐性を進化させていたそうなんです。
レリア博士らは、それぞれ違う場所からウッドフロッグ(アメリカアカガエル、カナダアカガエル)の卵を集め、そこから孵化したオタマジャクシがさまざまな塩分濃度にどれだけ耐えられるのか比べてみました。
その結果、もっとも塩分濃度の高い湿地で採取されたオタマジャクシは、ほかのオタマジャクシに比べて、塩分にさらされても長く生存できることが判明したそうです。
つまりは彼らが塩に対する耐性を進化させていたことが明らかになったわけなんですね。
とは言っても、塩分耐性カエルの防御力は、今以上に塩が濃くなっても生きていけるということでは必ずしもありません。
ですが、レリア博士によれば、カエルにとっても、ほかの生き物にとっても、時間稼ぎにはなるかもしれないという話です。
両生類が高い塩分濃度に対応するため、あっという間に進化したという事実は、カエルのみならず、おそらくほかの生き物についても、絶滅を回避する時間があるだろうことを告げています(リック・レリア博士)
そして幸いなことに、アメリカ国内の市や町は、もっと少ない量の塩で道路の凍結を防ぐ方法を学んでいるところだという話です。
それは交通の安全を守り、予算の節約にもつながり、なおかつ環境だって守れる賢いやり方と言えるでしょう。
まぁ、カエルの進化というより、地域性のようなものの気もしますが、こういった問題が発生するってことは知りませんでしたね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
6月5日の水曜日でございます。
昔はこの時期はよくカエルとかカタツムリとか見たんですけどねぇ。
では今日も元気にネタいきましょう。
なんでも、道路の塩分で急速に進化が進んだアメリカのカエルが発見されたんだとか…。
何のことか分かりません(笑)
まず、進化というと長い年月がかかるようなイメージがありますが、アメリカで、ほんの25年のうちに急速に進化を遂げたカエルが発見されたそうなんです。
最新の研究によりますと、カエルの進化をうながしたのは、人間が無害だと思って長年使用していた、道路にまかれる凍結防止剤の塩なんだそうですよ。
ウッドフロックと呼ばれるそのカエルは道路にまかれる塩から身を守るため、わずか10世代のうちに塩に対する耐性を身につけたそうなんです。
北国に住んでいる人なら寒い冬、道路に白い粉のようなものが落ちているのを見たことがあるでしょう。
まぁ、都会でも道路の端なんかに積まれてたりしますから、みなさんご存じでしょう。
あれは道路が凍るのを防ぐためにまかれる凍結防止剤で、その主成分は塩化ナトリウムや塩化カルシウムなど、つまり塩でできているわけです。
アメリカでは、交通事故防止のためにこうした凍結防止剤が80年前から使われており、現在では1970年代に比べて4倍もの塩がまかれるようになったそうです。
人間にとっては害がないとされていることから長年使用されていたわけなんですが、他の生物にとってはどうなのだろうかと…。
塩が環境に与える影響についての研究は比較的少ないそうですが、それが水辺に流れ込むと、そこに生息する生き物を殺したり、成長を妨げたり、カエルの性転換を引き起こしたりと、さまざまな悪影響があるだろうことが明らかになりつつあるわけです。
これについて、レンセラー工科大学のリック・レリア博士は、「両生類は湿地帯で生きますが、そうした環境は湖よりも水が少ないため、塩分濃度が高くなりがちだろうと思われます」と説明しています。
彼らの研究では、塩分濃度が一番高かったとある湿地帯では、自然環境の100倍近くもの濃さだったという話ですから、もはやしょっぱいでしょうな。
ところが、そこで暮らすカエルたちは、わずか10世代(25年)のうちに普通のカエルにはない塩分耐性を進化させていたそうなんです。
レリア博士らは、それぞれ違う場所からウッドフロッグ(アメリカアカガエル、カナダアカガエル)の卵を集め、そこから孵化したオタマジャクシがさまざまな塩分濃度にどれだけ耐えられるのか比べてみました。
その結果、もっとも塩分濃度の高い湿地で採取されたオタマジャクシは、ほかのオタマジャクシに比べて、塩分にさらされても長く生存できることが判明したそうです。
つまりは彼らが塩に対する耐性を進化させていたことが明らかになったわけなんですね。
とは言っても、塩分耐性カエルの防御力は、今以上に塩が濃くなっても生きていけるということでは必ずしもありません。
ですが、レリア博士によれば、カエルにとっても、ほかの生き物にとっても、時間稼ぎにはなるかもしれないという話です。
両生類が高い塩分濃度に対応するため、あっという間に進化したという事実は、カエルのみならず、おそらくほかの生き物についても、絶滅を回避する時間があるだろうことを告げています(リック・レリア博士)
そして幸いなことに、アメリカ国内の市や町は、もっと少ない量の塩で道路の凍結を防ぐ方法を学んでいるところだという話です。
それは交通の安全を守り、予算の節約にもつながり、なおかつ環境だって守れる賢いやり方と言えるでしょう。
まぁ、カエルの進化というより、地域性のようなものの気もしますが、こういった問題が発生するってことは知りませんでしたね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院