2024年05月30日 [からだのこと]
脳サイズ増大
お疲れ様です。院長です。
5月30日の木曜日でございます
5月も明日で終わりです。
では今日も元気にネタいきましょう。
なんでも、人間の脳は過去数十年で大きくなってきてるんだとか…。
これは健康に影響はないんでしょうか?
アメリカ人を対象に行われた調査なんですが、それによると1970年代生まれの人は、1930年代生まれの人に比べて、脳の体積が6.6%、脳の表面積が15%近く大きくなっていることがわかったそうなんです。
脳が大きくなることで何か変化はあるんでしょうか?
研究者によると、脳のサイズの増大が、加齢に関連する認知症のリスクを低下させる可能性があるということらしいので、詳しくみてみましょう。
世界の人たちはますます長生きするようになってきていますが、そうなると気になるのが、アルツハイマー病のような認知症が増えるのではないかという点です。
ところが興味深いことに、少なくともアメリカ人については、むしろ認知症の発症が減っているそうなんです。
この逆説的な現象はなぜ起きているのでしょうか?
考えられるのは、子供の頃からきちんと健康管理されるようになり、脳の発育が良くなっている可能性です。
そこでカリフォルニア大学デービス校をはじめとする研究チームは、これが本当かどうか調べてみることにしました。
分析されたのは、米国マサチューセッツ州で1948年に始まった長期にわたる健康追跡調査、フラミンガム心臓研究のデータでした。
この研究プロジェクトは、もともと心臓や血管の健康を知ることが目的だったものですが、やがて脳もその対象とされ、3世代にわたって人々の健康状態を調査しています。
これにくわえて、1999〜2019年に行われたMRI検査のデータも分析されました。
検査の対象となったのは、フラミンガム心臓研究に参加した1930〜1970年代生まれの人たちです。
すべて合わせた参加者の数は3226人(男女比はほぼ半々)で、年齢と世代間の健康傾向という点で幅広い人口層が網羅されています。
分析の結果明らかになったのは、1930年代から1970年代にかけて、人々の脳の体積と表面積が増えたらしいことでした。
1930年代生まれの人の平均的な脳の体積は1234mLで、1970年代生まれでは1321mLだったそうです。
また皮質の表面積は、1930年代生まれが平均2056cm2だったのに対し、1970年代生まれでは2104cm2だったそうです。
これと同じく、白質と海馬の体積も増加していました。
ただし脳の体積と表面積が増えていた一方、皮質の厚さは薄くなっていたそうです。
このような脳の大きさの変化は、ただ単に体が大きくなったからというわけではないようで、身長などの要因を考慮してもなお、脳の拡大は統計的に有意なのだそうです。
では、脳が大きくなったことでどんな影響があるのでしょうか?
これについて、カリフォルニア大学デービス校の神経学者チャールズ・デカルリ教授は、「生まれた年代は、脳の大きさを左右するようです。
おそらく長期的には脳の健康にも影響するでしょう」と、プレスリリースで説明しています。
遺伝は脳の大きさを決める大きな要因ですが、私たちの発見は、健康・社会・文化・教育といった外的な要因もまた影響を与えている可能性を示しています。
今回明らかになったことは、脳の「認知予備能」が高まった可能性をも示しているそうなんです。
認知予備能とは、認知症などへの脳の耐久力のことで、これが高ければ、老化や病気によって脳が劣化したとしても、はっきりわかるような認知症の症状が生じないですむそうです。
脳の体積や表面積が大きければ、たとえばアルツハイマー病などにかかったとしても、大きくなった分病気の悪影響がないまま生活できるようになると…。
実際このことは、認知症の発症が少なくなっているという過去の研究によって裏付けられるようです。
なお今回の研究は、調査対象における非ヒスパニック系白人や健康で高学歴の人の割合が多いといった弱点もあります。
そのため、この結果から人類全体がそうだとは単純には言えませんし、因果関係を証明したものでもありません。
私たち全員の脳が本当に大きくなっているのかどうか明らかにするためには、もっと多種多様な人たちを調査する必要があるとのことです。
まぁ、そうですよね。
我々日本人がどうなのかは全く分かりませんが、まぁ、マイナスな話でもないですからね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
5月30日の木曜日でございます
5月も明日で終わりです。
では今日も元気にネタいきましょう。
なんでも、人間の脳は過去数十年で大きくなってきてるんだとか…。
これは健康に影響はないんでしょうか?
アメリカ人を対象に行われた調査なんですが、それによると1970年代生まれの人は、1930年代生まれの人に比べて、脳の体積が6.6%、脳の表面積が15%近く大きくなっていることがわかったそうなんです。
脳が大きくなることで何か変化はあるんでしょうか?
研究者によると、脳のサイズの増大が、加齢に関連する認知症のリスクを低下させる可能性があるということらしいので、詳しくみてみましょう。
世界の人たちはますます長生きするようになってきていますが、そうなると気になるのが、アルツハイマー病のような認知症が増えるのではないかという点です。
ところが興味深いことに、少なくともアメリカ人については、むしろ認知症の発症が減っているそうなんです。
この逆説的な現象はなぜ起きているのでしょうか?
考えられるのは、子供の頃からきちんと健康管理されるようになり、脳の発育が良くなっている可能性です。
そこでカリフォルニア大学デービス校をはじめとする研究チームは、これが本当かどうか調べてみることにしました。
分析されたのは、米国マサチューセッツ州で1948年に始まった長期にわたる健康追跡調査、フラミンガム心臓研究のデータでした。
この研究プロジェクトは、もともと心臓や血管の健康を知ることが目的だったものですが、やがて脳もその対象とされ、3世代にわたって人々の健康状態を調査しています。
これにくわえて、1999〜2019年に行われたMRI検査のデータも分析されました。
検査の対象となったのは、フラミンガム心臓研究に参加した1930〜1970年代生まれの人たちです。
すべて合わせた参加者の数は3226人(男女比はほぼ半々)で、年齢と世代間の健康傾向という点で幅広い人口層が網羅されています。
分析の結果明らかになったのは、1930年代から1970年代にかけて、人々の脳の体積と表面積が増えたらしいことでした。
1930年代生まれの人の平均的な脳の体積は1234mLで、1970年代生まれでは1321mLだったそうです。
また皮質の表面積は、1930年代生まれが平均2056cm2だったのに対し、1970年代生まれでは2104cm2だったそうです。
これと同じく、白質と海馬の体積も増加していました。
ただし脳の体積と表面積が増えていた一方、皮質の厚さは薄くなっていたそうです。
このような脳の大きさの変化は、ただ単に体が大きくなったからというわけではないようで、身長などの要因を考慮してもなお、脳の拡大は統計的に有意なのだそうです。
では、脳が大きくなったことでどんな影響があるのでしょうか?
これについて、カリフォルニア大学デービス校の神経学者チャールズ・デカルリ教授は、「生まれた年代は、脳の大きさを左右するようです。
おそらく長期的には脳の健康にも影響するでしょう」と、プレスリリースで説明しています。
遺伝は脳の大きさを決める大きな要因ですが、私たちの発見は、健康・社会・文化・教育といった外的な要因もまた影響を与えている可能性を示しています。
今回明らかになったことは、脳の「認知予備能」が高まった可能性をも示しているそうなんです。
認知予備能とは、認知症などへの脳の耐久力のことで、これが高ければ、老化や病気によって脳が劣化したとしても、はっきりわかるような認知症の症状が生じないですむそうです。
脳の体積や表面積が大きければ、たとえばアルツハイマー病などにかかったとしても、大きくなった分病気の悪影響がないまま生活できるようになると…。
実際このことは、認知症の発症が少なくなっているという過去の研究によって裏付けられるようです。
なお今回の研究は、調査対象における非ヒスパニック系白人や健康で高学歴の人の割合が多いといった弱点もあります。
そのため、この結果から人類全体がそうだとは単純には言えませんし、因果関係を証明したものでもありません。
私たち全員の脳が本当に大きくなっているのかどうか明らかにするためには、もっと多種多様な人たちを調査する必要があるとのことです。
まぁ、そうですよね。
我々日本人がどうなのかは全く分かりませんが、まぁ、マイナスな話でもないですからね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院