2024年04月09日 [動物のこと]
新型昆虫キラー
お疲れ様です。院長です。
4月9日の火曜日でございます。
4と9…。
比較的日本人が嫌う数字ではないでしょうか。
ガレージなどは4番と9番が欠番になってるとこ結構ありますしね。
死ぬとか苦しむとか…。
ま、気にしない人は気にしないでしょうけどね。
では今日もネタにいきましょう。
今日のネタは、農業界に革命が起こるかもしれない新種の線虫のお話しです。
なんでも、害虫駆除の可能性を秘めた新種の線虫が発見されたんだそうです。
これ、線虫の標本から発見されたそうなんですよ。
発見の経緯もかなり特殊なんですよね。
これは、昆虫キラーとして有名な昆虫病原性線虫の仲間で、害虫から農作物を守る人間の味方になるだろうと期待されているそうなんです。
この線虫の仲間は、植物につく害虫に寄生して殺してしまう一方、人間のような動物には無害なので、農薬の代わりとして以前から使われてきました。
ですが今回の新種は特に、他の仲間が苦手とする高温多湿の環境にうまく適応しているそうなんです。
つまり、熱帯のスペシャリストとして、害虫から作物を守ってくれる可能性があるということなんだそうです。
今回、「Steinernema adamsi」と命名された新種は、「昆虫病原性線虫(Steinernema)」という線虫の仲間だそうです。
カリフォルニア大学リバーサイド校の線虫学者アドラー・ディルマン教授によると、昆虫病原性線虫は100種類以上もいるということですが、特定の気候や昆虫など、それぞれに得意分野があるそうなんです。
ディルマン教授らは、そうした昆虫病原性線虫をもっとよく知るために、タイから標本を取り寄せて研究していたんだそうなんですよ。
ところが、この標本をDNA検査したところ、その標本が注文したものとは違う種類であることがわかったんだとか…。
つまり、違う種類を標本にしていたわけですね。
まぁ、普通なら商品の間違いなど、ただのクレームとなるはずなんですが、今回ばかりはそうではなかったようなんですよ。
何しろそのDNAは、これまでに知られている昆虫病原性線虫のどれとも違っていたらしいんです。
つまり、新種の線虫だったわけです。
こうして発見された新種「Steinernema adamsi」は、『Journal of Parasitology』(2024年2月9日付)に報告されました。
その名は、ディルマン教授の恩師で、線虫を研究するきっかけをくれたバイロン・アダムスにちなんだものなんだそうです。
ほとんど肉眼では見えず、長さは1mmもありません。
人間の髪の毛の太さの半分ほどで、「フラスコの中に数千匹と入れると、まるで塵のようです」と、ディルマン教授は話しています。
好奇心をもって見れば、昆虫病原性線虫はとても魅力的な生き物なんだそうです。
とりわけ、そのライフスタイルは興味深いものなんだとか…。
この線虫は幼虫のとき、口を閉じて土の中で生活し、発育が止まった状態にあります。
そして、その状態で感染する昆虫を探して地中をさまよいます。
適当な相手を見つけると、口や肛門から侵入し、今度は病原性の高い細菌を排泄します。
これが昆虫を速やかに殺すわけなんです。
感染すると、48時間以内に昆虫は死にます。
昆虫はドロドロに溶け、かつては昆虫の体だった袋が残ります。
宿主に10〜15匹の線虫が感染したとすれば、10日後には8万匹の新しい線虫が、土の中で新しい犠牲者を探していることでしょう(ディルマン教授)
ちなみに新種の殺傷能力を試したところ、ごく少数が寄生しただけで、2日間で蛾を殺せることが確認されているそうです。
熱・紫外線・乾燥など、新種がどのような環境で生きていけるのか、まだまだ不明なことが多く、感染できる昆虫の種類も今のところわかっていません。
ですが新種は、何百種類もの昆虫を抹殺してしまう昆虫病原性線虫の一員なんです。
動物には無害なので、有毒な農薬を使うより地球環境にもやさしいですし、有効活用できれば人間の心強い味方となってくれそうです。
まぁ、こんな虫がいることすら知りませんでしたけど、人の役に立つなら是非頑張って下さい。
わたくし院長、基本的に虫が苦手なもんですから、昆虫を食い殺す線虫とか、想像しただけで無理ですが(笑)
この研究も今後に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
4月9日の火曜日でございます。
4と9…。
比較的日本人が嫌う数字ではないでしょうか。
ガレージなどは4番と9番が欠番になってるとこ結構ありますしね。
死ぬとか苦しむとか…。
ま、気にしない人は気にしないでしょうけどね。
では今日もネタにいきましょう。
今日のネタは、農業界に革命が起こるかもしれない新種の線虫のお話しです。
なんでも、害虫駆除の可能性を秘めた新種の線虫が発見されたんだそうです。
これ、線虫の標本から発見されたそうなんですよ。
発見の経緯もかなり特殊なんですよね。
これは、昆虫キラーとして有名な昆虫病原性線虫の仲間で、害虫から農作物を守る人間の味方になるだろうと期待されているそうなんです。
この線虫の仲間は、植物につく害虫に寄生して殺してしまう一方、人間のような動物には無害なので、農薬の代わりとして以前から使われてきました。
ですが今回の新種は特に、他の仲間が苦手とする高温多湿の環境にうまく適応しているそうなんです。
つまり、熱帯のスペシャリストとして、害虫から作物を守ってくれる可能性があるということなんだそうです。
今回、「Steinernema adamsi」と命名された新種は、「昆虫病原性線虫(Steinernema)」という線虫の仲間だそうです。
カリフォルニア大学リバーサイド校の線虫学者アドラー・ディルマン教授によると、昆虫病原性線虫は100種類以上もいるということですが、特定の気候や昆虫など、それぞれに得意分野があるそうなんです。
ディルマン教授らは、そうした昆虫病原性線虫をもっとよく知るために、タイから標本を取り寄せて研究していたんだそうなんですよ。
ところが、この標本をDNA検査したところ、その標本が注文したものとは違う種類であることがわかったんだとか…。
つまり、違う種類を標本にしていたわけですね。
まぁ、普通なら商品の間違いなど、ただのクレームとなるはずなんですが、今回ばかりはそうではなかったようなんですよ。
何しろそのDNAは、これまでに知られている昆虫病原性線虫のどれとも違っていたらしいんです。
つまり、新種の線虫だったわけです。
こうして発見された新種「Steinernema adamsi」は、『Journal of Parasitology』(2024年2月9日付)に報告されました。
その名は、ディルマン教授の恩師で、線虫を研究するきっかけをくれたバイロン・アダムスにちなんだものなんだそうです。
ほとんど肉眼では見えず、長さは1mmもありません。
人間の髪の毛の太さの半分ほどで、「フラスコの中に数千匹と入れると、まるで塵のようです」と、ディルマン教授は話しています。
好奇心をもって見れば、昆虫病原性線虫はとても魅力的な生き物なんだそうです。
とりわけ、そのライフスタイルは興味深いものなんだとか…。
この線虫は幼虫のとき、口を閉じて土の中で生活し、発育が止まった状態にあります。
そして、その状態で感染する昆虫を探して地中をさまよいます。
適当な相手を見つけると、口や肛門から侵入し、今度は病原性の高い細菌を排泄します。
これが昆虫を速やかに殺すわけなんです。
感染すると、48時間以内に昆虫は死にます。
昆虫はドロドロに溶け、かつては昆虫の体だった袋が残ります。
宿主に10〜15匹の線虫が感染したとすれば、10日後には8万匹の新しい線虫が、土の中で新しい犠牲者を探していることでしょう(ディルマン教授)
ちなみに新種の殺傷能力を試したところ、ごく少数が寄生しただけで、2日間で蛾を殺せることが確認されているそうです。
熱・紫外線・乾燥など、新種がどのような環境で生きていけるのか、まだまだ不明なことが多く、感染できる昆虫の種類も今のところわかっていません。
ですが新種は、何百種類もの昆虫を抹殺してしまう昆虫病原性線虫の一員なんです。
動物には無害なので、有毒な農薬を使うより地球環境にもやさしいですし、有効活用できれば人間の心強い味方となってくれそうです。
まぁ、こんな虫がいることすら知りませんでしたけど、人の役に立つなら是非頑張って下さい。
わたくし院長、基本的に虫が苦手なもんですから、昆虫を食い殺す線虫とか、想像しただけで無理ですが(笑)
この研究も今後に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院