2024年04月03日 [からだのこと]
アルツハイマーと40HZ
お疲れ様です。院長です。
4月3日の水曜日でございます。
今週末あたり、花見もピークでしょうかね。
ホント桜ってアッちゅう間に散っちゃうんですよね〜。
では、今日もネタにいきましょう。
今日は、歳を重ねるごとに気になってくるアルツハイマー病に関する新しい治療法のお話しでもいってみたいと思います。
なんでも、光と音の刺激で脳の毒素を除去し、アルツハイマー病の進行を遅らせる新たなアプローチ法が開発されたんだとか…。
MITをはじめとする研究機関からの最新の発見によると、40Hzの光と音波がアルツハイマー型認知症の進行を遅らせる可能性があるという話しなんです。
最新のマウスを使った研究では、40Hzの刺激によって脳内のリンパ系の流れが良くなり、アルツハイマー病の原因とされる毒素が蓄積されにくくなることが確認されたということです。
ではなぜ40Hzなのでしょう?
そのメカニズムは何なのか…。
医療の最前線に迫ってみたいと思います。
光と音を使うこの風変わりなアルツハイマー病治療法は、1秒間に40回、40Hz(ヘルツ)の周波数で点滅する光と、40Hzの低音を、1日1時間ほど患者に浴びせるというものなんだそうです。
40Hzという周波数には何やら魔法が隠されているのでしょうか?
私たちの脳が活動するとき、微弱な電気信号が生じています。
これを記録すると波のような図を描きます。
これがいわゆる「脳波」というヤツです。
そして私たちが集中しているときや、記憶を作ったり思い出したりするとき脳に現れるのが、この40Hzの脳波なんだそうです。
面白いことに、ある周波数で視覚や聴覚を刺激すると、脳内ではそれと同じ周波数の脳波が広まることが知られています。
これを応用しようと考えたツァイ博士らは、40Hzの光と音で脳を刺激することで、「アミロイド」の蓄積を防げることを発見したわけです。
これが、2016年のことだそうです。
因みにアミロイドとは、繊維のような塊になった異常なタンパク質のことで、アルツハイマー病などの神経変性疾患と関係していると考えられています。
ですが、なぜ40Hzの刺激がアミロイドの蓄積を予防するのでしょうか?
今回の研究で明らかになったのは、そのメカニズムでした。
その研究によると、光と音の刺激は「リンパ系」という脳の排水システムの機能をアップしてくれるのだそうです。
ツァイ博士らは、遺伝子を改変して、アミロイドを蓄積しやすくしたマウスに、40Hzの光と音を浴びせ、脳の様子を観察してみました。
すると予想通り、マウスの脳に溜まるアミロイドが少なくなったそうなんです。
新たに判明したのは、それによって脳に流れ込む「脳脊髄液」が増えて、リンパ管から脳の外へと流れ出る廃液が増えることでした。
その背景にあるのは、どうも光と音の刺激でそばにある血管がよく脈動するようになり、それがリンパ液を押し出す結果と関係していると考えられるようなんです。
さらに「介在ニューロン」という脳細胞が「血管作動性腸管ペプチド」なる分子を放出することが、リンパ液の流れの改善の引き金になることも明らかになっています。
薬品でこの分子の働きを止めてしまうと、光・音刺激の予防効果がなくなるそうなんです。
米ロチェスター大学のマイケン・ネダーガード氏によると、こうした発見は、すでに知られていた知見と一致しているという話しです。
頭蓋骨の中には、脳と血液と脳脊髄液が詰まっています。
脳組織が縮んだりしない以上、血液の量が増加すれば、脳脊髄液が移動するのは当然のことなのだそうです。
こうした脳の毒素排出メカニズムが解明されれば、アルツハイマー病のような深刻な脳の病を、光と音だけで治療できるようになるかもしれません。
この研究も是非、わたくし院長の脳が正常なうちに完成させていただきたいものです。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
4月3日の水曜日でございます。
今週末あたり、花見もピークでしょうかね。
ホント桜ってアッちゅう間に散っちゃうんですよね〜。
では、今日もネタにいきましょう。
今日は、歳を重ねるごとに気になってくるアルツハイマー病に関する新しい治療法のお話しでもいってみたいと思います。
なんでも、光と音の刺激で脳の毒素を除去し、アルツハイマー病の進行を遅らせる新たなアプローチ法が開発されたんだとか…。
MITをはじめとする研究機関からの最新の発見によると、40Hzの光と音波がアルツハイマー型認知症の進行を遅らせる可能性があるという話しなんです。
最新のマウスを使った研究では、40Hzの刺激によって脳内のリンパ系の流れが良くなり、アルツハイマー病の原因とされる毒素が蓄積されにくくなることが確認されたということです。
ではなぜ40Hzなのでしょう?
そのメカニズムは何なのか…。
医療の最前線に迫ってみたいと思います。
光と音を使うこの風変わりなアルツハイマー病治療法は、1秒間に40回、40Hz(ヘルツ)の周波数で点滅する光と、40Hzの低音を、1日1時間ほど患者に浴びせるというものなんだそうです。
40Hzという周波数には何やら魔法が隠されているのでしょうか?
私たちの脳が活動するとき、微弱な電気信号が生じています。
これを記録すると波のような図を描きます。
これがいわゆる「脳波」というヤツです。
そして私たちが集中しているときや、記憶を作ったり思い出したりするとき脳に現れるのが、この40Hzの脳波なんだそうです。
面白いことに、ある周波数で視覚や聴覚を刺激すると、脳内ではそれと同じ周波数の脳波が広まることが知られています。
これを応用しようと考えたツァイ博士らは、40Hzの光と音で脳を刺激することで、「アミロイド」の蓄積を防げることを発見したわけです。
これが、2016年のことだそうです。
因みにアミロイドとは、繊維のような塊になった異常なタンパク質のことで、アルツハイマー病などの神経変性疾患と関係していると考えられています。
ですが、なぜ40Hzの刺激がアミロイドの蓄積を予防するのでしょうか?
今回の研究で明らかになったのは、そのメカニズムでした。
その研究によると、光と音の刺激は「リンパ系」という脳の排水システムの機能をアップしてくれるのだそうです。
ツァイ博士らは、遺伝子を改変して、アミロイドを蓄積しやすくしたマウスに、40Hzの光と音を浴びせ、脳の様子を観察してみました。
すると予想通り、マウスの脳に溜まるアミロイドが少なくなったそうなんです。
新たに判明したのは、それによって脳に流れ込む「脳脊髄液」が増えて、リンパ管から脳の外へと流れ出る廃液が増えることでした。
その背景にあるのは、どうも光と音の刺激でそばにある血管がよく脈動するようになり、それがリンパ液を押し出す結果と関係していると考えられるようなんです。
さらに「介在ニューロン」という脳細胞が「血管作動性腸管ペプチド」なる分子を放出することが、リンパ液の流れの改善の引き金になることも明らかになっています。
薬品でこの分子の働きを止めてしまうと、光・音刺激の予防効果がなくなるそうなんです。
米ロチェスター大学のマイケン・ネダーガード氏によると、こうした発見は、すでに知られていた知見と一致しているという話しです。
頭蓋骨の中には、脳と血液と脳脊髄液が詰まっています。
脳組織が縮んだりしない以上、血液の量が増加すれば、脳脊髄液が移動するのは当然のことなのだそうです。
こうした脳の毒素排出メカニズムが解明されれば、アルツハイマー病のような深刻な脳の病を、光と音だけで治療できるようになるかもしれません。
この研究も是非、わたくし院長の脳が正常なうちに完成させていただきたいものです。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院