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2024年04月01日 [からだのこと]

うつと匂い

お疲れ様です。院長です。

4月1日の月曜日でございます。

さぁ、4月に入り、新年度のスタートでございます。

今日から社会人として世に出るって人もいらっしゃるでしょう。

最初は戸惑う事も多いと思いますけど、まぁ、そんなもんは慣れです慣れ。

まずは、慣れてきたなと思うまで頑張ってみましょう。

では今日もネタにいきますよ。

なんでも、なじみのあるニオイを嗅ぐことが、うつ病の症状回復につながるとする研究結果が出たそうなんですよ。

昔よく聞いていた音楽を耳にすると、当時の記憶がよみがえってくるように、匂い(ニオイ)にも記憶や感情を呼び起こす効果があると考えられています。

なじみのある匂いを嗅ぐと、うつ病の人が特定の自伝的記憶を思い出し、回復を助ける可能性があることが、米ピッツバーグ大学医学部の研究によって発見されました。

うつ病になると、人生における特定の記憶を思い出すのに苦労することがあるようなんですが、なじみのある匂いは、楽しかった記憶を呼び覚ましてくれるキッカケになるんだそうです。

神経科学研究者で、ピッツバーグ大学精神医学准教授のキンバリー・ヤング博士は、かねてから脳の扁桃体を活性化させることが、記憶を呼び覚ますのに効果があることに気づいていたそうです。

扁桃体は「闘争・逃走」反応を制御するだけでなく、重要な出来事に注意を向け集中する脳の部位です。

ヤング博士はまた、うつの人たちが特定の自伝的記憶を思い出すのが苦手だということもわかっていました。

健常者の場合、匂いは鮮明でリアルに感じられる記憶を呼び覚ましますが、これは嗅球からつながった神経を通して直接扁桃体に関与しているためと思われます。

「これまで誰も匂いの合図を使ってうつ病の人の記憶想起を調べてみようと思わなかったことが、私にとって驚きでした」とヤング博士は言っております。

そこで博士は、扁桃体に働きかけることで、より効果的にうつ病患者の記憶にアクセスすることができるのかどうかを、昔ながらの方法で実験を行うことにしました。

不透明なガラス瓶に入ったオレンジ、挽いたコーヒー、靴墨、果てはヴィックスヴェポラップ(風邪の諸症状を緩和する軟膏剤)など、アメリカでおなじみの香りを被験者たちに嗅いでもらいました。

そして良いことも悪いことも含めて、なにか特定の記憶がよみがえってきたかどうかを訊ねました。

すると、言葉よりも匂いのほうが、うつ病患者の記憶の想起がより強いことがわかったそうなんです。

匂いを嗅いだ人は、一般的な記憶(例えば、以前にコーヒーショップに行ったことがある)よりも、特定の出来事の記憶(先週の金曜日にコーヒーショップに行った)を思い出す傾向が高かったそうです。

匂いに刺激された記憶は、より鮮明で臨場感が増していたという事らしです。

また、被験者にポジティブな記憶を具体的に思い出すよう指示したわけではないのに、結果的には彼らがポジティブな出来事を思い出すほうが多かったことは興味深いことです。

ヤング博士は、匂いが言葉よりも効果的にうつ病患者の扁桃体に働きかけることを証明するために、脳スキャナーを使った技術的に進んだ研究調査を始める予定ですが、すでに見られる進歩に興奮を抑えきれないそうです。

「記憶が改善されれば、うつ病の人がよく経験する問題を解決し、感情を調節でき、その他の機能問題も解消することができると思います」とヤング博士は語っています。

まぁ、匂いで思いだすと言うか、特定の匂いを記憶してることはあるわけで、それが良い思い出ならねぇ。

わたくし院長も、鼻はきくほうで、割と臭いで色々判断したりします(笑)

で、楽しいことを思いだす匂いがあれば、これはうつ病患者じゃなくても、嗅ぐことでプラスになりますよね。

今、パッと楽しいことを思いだす匂いを考えましたけど、特に浮かびませんでしたが、匂いと脳の関係もまだ未知の部分が多いですから、この研究も今後に期待しましょう。

ではまた〜。







京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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