2024年03月14日 [からだのこと]
前頭葉と超能力
お疲れ様です。院長です。
3月14日の木曜日でございます。
あ、今日はホワイトデーでございますな。
義理でもなんでも、貰ったものはちゃんとお返ししましょうね。
ではネタにいきましょう。
みなさんは超能力って信じます?
一説によると、訓練次第で誰にでも身につくんだとか…。
新たな研究によると、脳がその発現にブレーキをかけているからかもしれないという話しなんですが、では脳が制御しなければ超能力を持つことは可能なんでしょうか?
カナダの神経科学者モリス・フリードマン博士らは、そのブレーキを取っ払うために、脳(とりわけ前頭葉)を磁気で刺激して、一時的にその機能をバグらせてみたそうです。
するとその被験者たちは、「念力」を測定するテストで超能力を発揮しているらしき結果を残したんだとか…。
もしこれが本当なら、近い将来、超能力が科学のメインストリームに躍り出す可能性がある驚くべき結果でございます。
心と心だけで会話をする「テレパシー」、はるか遠くにあるものを見通す「透視(千里眼)」、未来の出来事を知ることができる「予知」、念じるだけで物体を動かす「念力」、これらの超能力(ESP)と呼ばれる力はいずれも素晴らしいものばかりです。
その素晴らしさと裏腹に、これまでそれを科学的に証明しようとした研究では、超能力があるとするにはあまりにも効果が小さく、また再現性が低いこともわかっています。
一説によれば、私たちの脳は潜在能力を秘めているんだと…。
ならば、脳がその力を発揮すれば、超能力もまた働き始めるのではないだろうか?
カナダにある医学研究教育機関「ベイクレスト・ヘルス・サイエンス」のモリス・フリードマン博士らはそう考えているそうです。
彼の仮説によれば、超能力がなかなか発揮されないのは、脳がそれを抑制するブレーキとして働いているからなのだということです。
ですから、そのブレーキ機能を停止させてしまえば、私たちは超能力を使えるようになるはずだと…。
最新の研究で、フリードマン博士らは実際にこの仮説の検証を行なっています。
そのやり方は、先ほどの脳を磁気で刺激(反復経頭蓋磁気刺激/rTMS)して、超能力ブレーキとして作用していると考えられる「前頭葉」に一時的なバグ(誤作動)を引き起こすというものです。
前頭葉は、運動・言葉・感情を司る領域で、私たちの人間らしさを作り出すとても大切な領域です。
今回の実験では、この前頭葉のとりわけ「左内側中央領域」が刺激されたそうです。
その結果、磁気刺激を受けた被験者は、心と物質の相互作用、つまり念力を測定するテストで超能力を発揮していると思われる結果を残したらしいんんです。
そのテストでは、0と1のどちらかの数字を完全にランダムに生成する機械が使われました。
完全にランダムなので、何度も繰り返せば、0と1が生成される確率はそれぞれ50%に限りなく近くなる理屈です。
これらの数字が生成される確率を、コンピューター画面に映されるラインで表現します。
確率が完全に50%ならばラインは画面中央に表示されますが、そこに偏りがあれば左右どちらかにズレることになります。
念力テストでは、ただ念じるだけで、そのラインを左右どちらかに動かすよう被験者は指示されました。
すると驚いたことに、磁気刺激を受けたグループは、受けていないグループに比べて、確かにラインを動かせているらしい結果を残したそうなんです。
この結果は、脳が超能力を抑制するブレーキとして働いているという仮説を裏付けるもので、これまで超能力を証明できなかった原因かもしれないとのことです。
だから、もしも超能力をきちんと調べたければ、脳に異常がある人か、磁気刺激でブレーキ機能をバグらせた人を対象にするべきということになります。
フリードマン博士らは論文で、「神経学的あるいはrTMSに誘発された可逆的な前頭部病変がある人ならば、超能力の検出と再現に適切かもしれない」と説明しています。
実際に事故や病気で脳を損傷した人が超人的な力を授かったという話も何となく聞いたことありますしね。
マンガなんかにもよく使われる設定でもありますな。
この仮説が本当で、それを意図的に生み出すことができるのなら、超能力がいたるところに存在する世の中になってしまいますが、それはそれでどうなんでしょう。
そしてこのバグらせた「脳」はその後大丈夫なんでしょうか…。
ですが、まぁ、みんなが使えるようになっちゃったら、これはもはや「超」能力ではないですよね。
夢のある話ではありますがね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月14日の木曜日でございます。
あ、今日はホワイトデーでございますな。
義理でもなんでも、貰ったものはちゃんとお返ししましょうね。
ではネタにいきましょう。
みなさんは超能力って信じます?
一説によると、訓練次第で誰にでも身につくんだとか…。
新たな研究によると、脳がその発現にブレーキをかけているからかもしれないという話しなんですが、では脳が制御しなければ超能力を持つことは可能なんでしょうか?
カナダの神経科学者モリス・フリードマン博士らは、そのブレーキを取っ払うために、脳(とりわけ前頭葉)を磁気で刺激して、一時的にその機能をバグらせてみたそうです。
するとその被験者たちは、「念力」を測定するテストで超能力を発揮しているらしき結果を残したんだとか…。
もしこれが本当なら、近い将来、超能力が科学のメインストリームに躍り出す可能性がある驚くべき結果でございます。
心と心だけで会話をする「テレパシー」、はるか遠くにあるものを見通す「透視(千里眼)」、未来の出来事を知ることができる「予知」、念じるだけで物体を動かす「念力」、これらの超能力(ESP)と呼ばれる力はいずれも素晴らしいものばかりです。
その素晴らしさと裏腹に、これまでそれを科学的に証明しようとした研究では、超能力があるとするにはあまりにも効果が小さく、また再現性が低いこともわかっています。
一説によれば、私たちの脳は潜在能力を秘めているんだと…。
ならば、脳がその力を発揮すれば、超能力もまた働き始めるのではないだろうか?
カナダにある医学研究教育機関「ベイクレスト・ヘルス・サイエンス」のモリス・フリードマン博士らはそう考えているそうです。
彼の仮説によれば、超能力がなかなか発揮されないのは、脳がそれを抑制するブレーキとして働いているからなのだということです。
ですから、そのブレーキ機能を停止させてしまえば、私たちは超能力を使えるようになるはずだと…。
最新の研究で、フリードマン博士らは実際にこの仮説の検証を行なっています。
そのやり方は、先ほどの脳を磁気で刺激(反復経頭蓋磁気刺激/rTMS)して、超能力ブレーキとして作用していると考えられる「前頭葉」に一時的なバグ(誤作動)を引き起こすというものです。
前頭葉は、運動・言葉・感情を司る領域で、私たちの人間らしさを作り出すとても大切な領域です。
今回の実験では、この前頭葉のとりわけ「左内側中央領域」が刺激されたそうです。
その結果、磁気刺激を受けた被験者は、心と物質の相互作用、つまり念力を測定するテストで超能力を発揮していると思われる結果を残したらしいんんです。
そのテストでは、0と1のどちらかの数字を完全にランダムに生成する機械が使われました。
完全にランダムなので、何度も繰り返せば、0と1が生成される確率はそれぞれ50%に限りなく近くなる理屈です。
これらの数字が生成される確率を、コンピューター画面に映されるラインで表現します。
確率が完全に50%ならばラインは画面中央に表示されますが、そこに偏りがあれば左右どちらかにズレることになります。
念力テストでは、ただ念じるだけで、そのラインを左右どちらかに動かすよう被験者は指示されました。
すると驚いたことに、磁気刺激を受けたグループは、受けていないグループに比べて、確かにラインを動かせているらしい結果を残したそうなんです。
この結果は、脳が超能力を抑制するブレーキとして働いているという仮説を裏付けるもので、これまで超能力を証明できなかった原因かもしれないとのことです。
だから、もしも超能力をきちんと調べたければ、脳に異常がある人か、磁気刺激でブレーキ機能をバグらせた人を対象にするべきということになります。
フリードマン博士らは論文で、「神経学的あるいはrTMSに誘発された可逆的な前頭部病変がある人ならば、超能力の検出と再現に適切かもしれない」と説明しています。
実際に事故や病気で脳を損傷した人が超人的な力を授かったという話も何となく聞いたことありますしね。
マンガなんかにもよく使われる設定でもありますな。
この仮説が本当で、それを意図的に生み出すことができるのなら、超能力がいたるところに存在する世の中になってしまいますが、それはそれでどうなんでしょう。
そしてこのバグらせた「脳」はその後大丈夫なんでしょうか…。
ですが、まぁ、みんなが使えるようになっちゃったら、これはもはや「超」能力ではないですよね。
夢のある話ではありますがね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院