2024年02月28日 [からだのこと]
何故黄色?
お疲れ様です。院長です。
2月28日の水曜日でございます。
今年はうるう年なもんで、2月も29日があるんですよね。
うるう年はオリンピックイヤーでもありますから、夏になったら暑い戦いが見れますな。
ではネタにいきましょう。
みなさんは、不思議に思ったことはないでしょうか?
毎日見るものなので当たり前のように思っているかもしれませんが、色の濃さは違えど基本的におしっこの色は、黄色がベースとなってます。
というか黄色以外だったら、健康に問題が生じている場合がありますので要注意でございますよ。
ではなぜおしっこは黄色なのでしょうか?
科学者は100年以上もその理由に答えを出せないでいました。
というか、そこに疑問を持ち研究している科学者ってって思いますけどね(笑)
ですがついにその謎が解明したという話しなんですよ。
アメリカの研究チームによると、おしっこを黄色くする犯人は、お腹の中にいる腸内細菌だったことを明らかにしました。
その腸内細菌が作る「ビリルビン還元酵素」という酵素が、おしっこを黄色く染めていたそうなんですよ。
この発見は、黄疸や炎症性腸疾患のような病気と腸内細菌叢(腸内フローラ)との関係を理解するヒントになるとのことです。
おしっこは、腎臓が血液を濾過した後に出てくる水分と電解質と老廃物が混ざったものです。
それを黄色くする直接の原因なら、100年以上前にとっくに見つかっていました。
「ウロビリン」という黄色い色素のせいで黄色く染まるわけなんです。
では問題は、なぜおしっこにウロビリンが混ざっているのかなんですな。
おしっこの黄色がウロビリンであることはとっくの昔にわかっていたのに、それがどこからくるのかが謎だったわけなんです。
ですが今回、米メリーランド大学とアメリカ国立衛生研究所のチームは、ウロビリンは腸内に潜む腸内細菌が関係していることを明らかにしています。
物語の始まりは、血液に含まれている「赤血球」で、酸素を運ぶ大切な役割がある赤血球には寿命があり、120日ほどで分解されてしまいます。
その時、「ビリルビン」というオレンジ色の代謝物が作られるんですね。
そしてビリルビンは腸に分泌され、体の外に排泄され、また一部は再び吸収されます(なお、この再吸収が過剰になると黄疸となって出てきます)。
じつはこの時、腸内の細菌が作り出す「還元酵素」によって、ビルビリンが「ウロビリノーゲン」というまた別の物質に変化してしまいます。
これが自然に分解されてできるものがウロビリン、つまりおしっこを黄色くする色素だったってことらしいんですな。
腸内細菌が作るビリルビン還元酵素は、ビリルビンをウロビリノーゲンと呼ばれる無色の副生成物に変換します。
その後、ウロビリノーゲンがウロビリンという分子に自然分解されて、おしっこはお馴染みの黄色になるのですな。
こうして1世紀以上も謎に包まれていたおしっこの黄色の秘密が解明されたわけなんですが、それは医療にとっても大切な発見かもしれないとのことです。
今回の研究では、生まれたばかりの赤ちゃんや炎症性腸疾患の患者では、しばしばこのビリルビン還元酵素がないケースがあることが明らかになっています。
そのため、ビリルビン還元酵素がないことが、新生児の黄疸や色素胆石の原因ではないかと考えられるわけなんです。
この酵素が特定されたおかげで、腸内細菌が体の中で循環するビリルビンや、黄疸のような関連症状に与える影響を調べられるようになりました。
この発見は、腸や肝臓系の働きを理解する基礎になると考えられます。
腸内細菌叢(腸内フローラ)は、黄疸や腸の病気だけでなく、人付き合いの苦手さからアルツハイマー病(認知症)にいたるまで、さまざまな症状と関係していると言われています。
最近では腸内環境を整える腸活が認知されつつありますが、腸は第二の脳と言われるほど心身に影響を及ぼしていると考えられています。
今回の発見により、お腹の中の細菌と私たちの健康との不思議な関係の解明に一歩近づいたと言えるでしょうな。
まだまだ人体には分かってない事があるんですねぇ…。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
2月28日の水曜日でございます。
今年はうるう年なもんで、2月も29日があるんですよね。
うるう年はオリンピックイヤーでもありますから、夏になったら暑い戦いが見れますな。
ではネタにいきましょう。
みなさんは、不思議に思ったことはないでしょうか?
毎日見るものなので当たり前のように思っているかもしれませんが、色の濃さは違えど基本的におしっこの色は、黄色がベースとなってます。
というか黄色以外だったら、健康に問題が生じている場合がありますので要注意でございますよ。
ではなぜおしっこは黄色なのでしょうか?
科学者は100年以上もその理由に答えを出せないでいました。
というか、そこに疑問を持ち研究している科学者ってって思いますけどね(笑)
ですがついにその謎が解明したという話しなんですよ。
アメリカの研究チームによると、おしっこを黄色くする犯人は、お腹の中にいる腸内細菌だったことを明らかにしました。
その腸内細菌が作る「ビリルビン還元酵素」という酵素が、おしっこを黄色く染めていたそうなんですよ。
この発見は、黄疸や炎症性腸疾患のような病気と腸内細菌叢(腸内フローラ)との関係を理解するヒントになるとのことです。
おしっこは、腎臓が血液を濾過した後に出てくる水分と電解質と老廃物が混ざったものです。
それを黄色くする直接の原因なら、100年以上前にとっくに見つかっていました。
「ウロビリン」という黄色い色素のせいで黄色く染まるわけなんです。
では問題は、なぜおしっこにウロビリンが混ざっているのかなんですな。
おしっこの黄色がウロビリンであることはとっくの昔にわかっていたのに、それがどこからくるのかが謎だったわけなんです。
ですが今回、米メリーランド大学とアメリカ国立衛生研究所のチームは、ウロビリンは腸内に潜む腸内細菌が関係していることを明らかにしています。
物語の始まりは、血液に含まれている「赤血球」で、酸素を運ぶ大切な役割がある赤血球には寿命があり、120日ほどで分解されてしまいます。
その時、「ビリルビン」というオレンジ色の代謝物が作られるんですね。
そしてビリルビンは腸に分泌され、体の外に排泄され、また一部は再び吸収されます(なお、この再吸収が過剰になると黄疸となって出てきます)。
じつはこの時、腸内の細菌が作り出す「還元酵素」によって、ビルビリンが「ウロビリノーゲン」というまた別の物質に変化してしまいます。
これが自然に分解されてできるものがウロビリン、つまりおしっこを黄色くする色素だったってことらしいんですな。
腸内細菌が作るビリルビン還元酵素は、ビリルビンをウロビリノーゲンと呼ばれる無色の副生成物に変換します。
その後、ウロビリノーゲンがウロビリンという分子に自然分解されて、おしっこはお馴染みの黄色になるのですな。
こうして1世紀以上も謎に包まれていたおしっこの黄色の秘密が解明されたわけなんですが、それは医療にとっても大切な発見かもしれないとのことです。
今回の研究では、生まれたばかりの赤ちゃんや炎症性腸疾患の患者では、しばしばこのビリルビン還元酵素がないケースがあることが明らかになっています。
そのため、ビリルビン還元酵素がないことが、新生児の黄疸や色素胆石の原因ではないかと考えられるわけなんです。
この酵素が特定されたおかげで、腸内細菌が体の中で循環するビリルビンや、黄疸のような関連症状に与える影響を調べられるようになりました。
この発見は、腸や肝臓系の働きを理解する基礎になると考えられます。
腸内細菌叢(腸内フローラ)は、黄疸や腸の病気だけでなく、人付き合いの苦手さからアルツハイマー病(認知症)にいたるまで、さまざまな症状と関係していると言われています。
最近では腸内環境を整える腸活が認知されつつありますが、腸は第二の脳と言われるほど心身に影響を及ぼしていると考えられています。
今回の発見により、お腹の中の細菌と私たちの健康との不思議な関係の解明に一歩近づいたと言えるでしょうな。
まだまだ人体には分かってない事があるんですねぇ…。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院