2024年02月13日 [色々なこと]
光合成の歴史
お疲れ様です。院長です。
2月13日の火曜日でございます。
明日はバレンタインデーじゃないですか…。
わたくし院長、特に関係ないですが、チョコレート食べませんし、甘いものも苦手なんですよねぇ。
ま、だれもくれませんけど(笑)
ではネタにいきましょう。
今日は歴史ミステリーなお話しです。
生命の起源に関する秘密を発見。
17億5000万年前に光合成が行われていたことが判明したんだそうです。
オーストラリア北部の砂漠で、17億5000万年前には地球上で「光合成」が行われていたことを示す、最古の直接的な証拠が発見されたそうなんです。
それは「シアノバクテリア(藍藻)」と考えられる化石に残されていた「チラコイド」という構造だそうです。
それは葉緑体やシアノバクテリアの中にある区画で、まさに光合成の光化学反応が起きているところなんです。
つまり、その当時すでに光合成を行うシアノバクテリアが存在したということで、地球の生命がどのような経緯で繁栄してきたのかを理解する大切な手がかりとなるということのようです。
そもそも「光合成」とは、植物や藻類などが、太陽の光で水と二酸化炭素をグルコース(糖)と酸素に変換する働きのことを大きく指しています。
これは自然からの大きな恵でもあり、地球上にいるほとんどすべての生物が生きるために必要な土台となっているわけです。
私たちが食べものを口にしてエネルギーを補給できるのは、光合成で太陽エネルギーが化学エネルギーに変換され、デンプンなどの有機物として蓄えらえるおかげなわけです。
さらに今、呼吸している酸素すらも、そのほとんどは光合成によって作られたものなんですね。
では、最初の光合成はいつ起きたのでしょうか?
地球の歴史を振り返れば、今のように豊富に酸素がない時代もありました。
それが24億年ほど前、「大酸化事変(大酸化イベント)」と呼ばれる出来事があり、なぜだか地球の酸素が突然濃くなったそうなんです。
なぜ急に酸素が増え出したのか、はっきりとした原因はいまだに分かってはいません。
ですが、有力な仮説によれば、光合成を行う生物が出現したことと関係しているのではないかという事らしいんです。
では最初に光合成を行った生物は、いつ頃誕生したのでしょうか?
これまでに発見された、最古の光合成生物の”候補”は「Eoentophysalis belcherensis」という20億〜18億年前のシアノバクテリア(藍藻)で、酸素発生を伴う光合成を行う細菌の一群です。
ですが、そうした化石には必ずしも内部構造がそのまま残っているわけでもないので、それが本当に光合成をしていたかどうかは断言できないわけです。
そこでベルギー、リエージュ大学の研究チームは、シアノバクテリアの一種である「Navifusa majensis」の微化石を、さまざまな高性能な顕微鏡で覗き込み、その構造を探ってみました。
すると、2つの化石層で発掘されたN. majensisの体内から「チラコイド膜」(チコライドを包む膜)が見つかったんです。
チコライドは葉緑体の中にある膜で囲まれた光合成を行う細胞内の構造体のことです。
それらの化石は、10億1000万年前の「グラッシー・ベイ層」(カナダ)と17億5000万年前の「マクダーモット層」(オーストラリア)で発掘されたものだそうです。
つまり、シアノバクテリアはすでに17億5000万年前には、光合成する力を進化させていたということになるわけですな。
「N.majensisに保存されたチラコイドは、チラコイドを持つシアノバクテリアと持たないシアノバクテリアの分岐が、少なくとも17億5000万年より前であったことを示す直接的な証拠である」と論文には書かれています。
それでもなお、光合成をする生物が大酸化事変より前にいたのかどうかは不明のままです。
その謎を解くには、さらに古い化石を発見して詳しく調べてみるほかに方法はありません。
歴史の謎ってのは、忘れたころに解き明かされたりしますからねぇ。
今後、なんらかのきっかけで、全容解明されるかもわかりませんし、その時を持ちましょう。
ま、わたくし院長が生きてるうちには無理でしょうけど(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
2月13日の火曜日でございます。
明日はバレンタインデーじゃないですか…。
わたくし院長、特に関係ないですが、チョコレート食べませんし、甘いものも苦手なんですよねぇ。
ま、だれもくれませんけど(笑)
ではネタにいきましょう。
今日は歴史ミステリーなお話しです。
生命の起源に関する秘密を発見。
17億5000万年前に光合成が行われていたことが判明したんだそうです。
オーストラリア北部の砂漠で、17億5000万年前には地球上で「光合成」が行われていたことを示す、最古の直接的な証拠が発見されたそうなんです。
それは「シアノバクテリア(藍藻)」と考えられる化石に残されていた「チラコイド」という構造だそうです。
それは葉緑体やシアノバクテリアの中にある区画で、まさに光合成の光化学反応が起きているところなんです。
つまり、その当時すでに光合成を行うシアノバクテリアが存在したということで、地球の生命がどのような経緯で繁栄してきたのかを理解する大切な手がかりとなるということのようです。
そもそも「光合成」とは、植物や藻類などが、太陽の光で水と二酸化炭素をグルコース(糖)と酸素に変換する働きのことを大きく指しています。
これは自然からの大きな恵でもあり、地球上にいるほとんどすべての生物が生きるために必要な土台となっているわけです。
私たちが食べものを口にしてエネルギーを補給できるのは、光合成で太陽エネルギーが化学エネルギーに変換され、デンプンなどの有機物として蓄えらえるおかげなわけです。
さらに今、呼吸している酸素すらも、そのほとんどは光合成によって作られたものなんですね。
では、最初の光合成はいつ起きたのでしょうか?
地球の歴史を振り返れば、今のように豊富に酸素がない時代もありました。
それが24億年ほど前、「大酸化事変(大酸化イベント)」と呼ばれる出来事があり、なぜだか地球の酸素が突然濃くなったそうなんです。
なぜ急に酸素が増え出したのか、はっきりとした原因はいまだに分かってはいません。
ですが、有力な仮説によれば、光合成を行う生物が出現したことと関係しているのではないかという事らしいんです。
では最初に光合成を行った生物は、いつ頃誕生したのでしょうか?
これまでに発見された、最古の光合成生物の”候補”は「Eoentophysalis belcherensis」という20億〜18億年前のシアノバクテリア(藍藻)で、酸素発生を伴う光合成を行う細菌の一群です。
ですが、そうした化石には必ずしも内部構造がそのまま残っているわけでもないので、それが本当に光合成をしていたかどうかは断言できないわけです。
そこでベルギー、リエージュ大学の研究チームは、シアノバクテリアの一種である「Navifusa majensis」の微化石を、さまざまな高性能な顕微鏡で覗き込み、その構造を探ってみました。
すると、2つの化石層で発掘されたN. majensisの体内から「チラコイド膜」(チコライドを包む膜)が見つかったんです。
チコライドは葉緑体の中にある膜で囲まれた光合成を行う細胞内の構造体のことです。
それらの化石は、10億1000万年前の「グラッシー・ベイ層」(カナダ)と17億5000万年前の「マクダーモット層」(オーストラリア)で発掘されたものだそうです。
つまり、シアノバクテリアはすでに17億5000万年前には、光合成する力を進化させていたということになるわけですな。
「N.majensisに保存されたチラコイドは、チラコイドを持つシアノバクテリアと持たないシアノバクテリアの分岐が、少なくとも17億5000万年より前であったことを示す直接的な証拠である」と論文には書かれています。
それでもなお、光合成をする生物が大酸化事変より前にいたのかどうかは不明のままです。
その謎を解くには、さらに古い化石を発見して詳しく調べてみるほかに方法はありません。
歴史の謎ってのは、忘れたころに解き明かされたりしますからねぇ。
今後、なんらかのきっかけで、全容解明されるかもわかりませんし、その時を持ちましょう。
ま、わたくし院長が生きてるうちには無理でしょうけど(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院