2024年01月22日 [色々なこと]
アンスロボット
お疲れ様です。院長です。
1月22日の月曜日でございます。
1月も後半、もうすぐ2月ですなぁ。
まぁ、2月と言っても寒いだけで特に何もないですが、この時期は春を待つってネガティブな感じしかわかないよねぇ。
ジッと春を待つ。
みたいな(笑)
では今日もネタにいきましょう。
なんでも、人間の細胞から生きたロボットを作り出し、神経細胞の傷を治すことに成功したんだとか…。
未来の医療では、患者自身の細胞から作られた小さなバイオロボットが、神経の傷を治し、がんを発見し、薬を体内の必要な場所に送り届けるようになるかもしれません。
米国の研究チームが人間の気管細胞から作り出したオルガノイドの一種「アンスロボット(anthrobot)」は、小さな付属器官で自ら動き回り、神経細胞につけられた傷に集まると、なんとそれを修復してしまうそうなんです。
この生きたバイオロボットには、傷の修復だけでなく、「汚染物質や発がん性物質のスクリーニング」から「薬の運搬」や「健康状態のモニタリング」まで、生きたロボットならではのさまざまな役割を果たしてくれるかもしれないそうなんです。
米国タフツ大学の発生生物学者マイケル・レビン氏が初めて”生きたロボット“を作ったのは4年前のことです。
彼らは、アフリカツメガエルの胚性心臓細胞と皮膚細胞をつなぎ合わせて、繊毛(細胞から生える毛のようなもの)で動き回るオルガノイドを誕生させました。
ですが、このようなカエルを元にしたバイオロボットでは、人間の体から拒絶されてしまいます。
そこでレビン氏が指導する大学院生のギゼム・グムスカヤ氏は、人間の気管にある細胞を利用して、同じものを作り出そうと考えました。
気管細胞には呼吸によって侵入してくる小さな異物を取り除く「線毛」があります。
これを利用すれば、オルガノイドはカエル細胞のものと同じように動き回れると考えたわけです。
まずは人間の気管細胞を、ラットの組織から作った3次元足場に入れてみます。
するとその2週間後、細胞が増殖して小さなボールのような形に成長しました。
ところが、線毛はその内側にあり、狙い通りに移動することはできませんでした。
そこで今度は、細胞を特殊な液体に浸し、線毛を外に出すようにうながしてみました。
人間の細胞から作られたバイオロボット「アンスロボット」は、線毛を駆使して、移動することができます。
興味深いことに、それらはどれも同じDNAを持つというのに、大きさも形もさまざまでした。
丸いものや楕円形のものなど、人間のように容姿はさまざまで、それを構成する細胞も100個から1000個までと多種多様。
さらに線毛の生え方まで、表面全体に広がっていたり、まだらに密集していたりと指紋のように1つとして同じものはなく、まさに人間のようにそれぞれが個性的だったそうです。
研究チームは、このアンスロボットが人間の体にどう作用するのか確かめるために、培養してから傷をつけた神経細胞シートに乗せてみました。
これは神経系の傷の治癒効果を調べるための一般的な方法です。
するとアンスロボットは傷に集まり、神経組織の”橋"を作って傷を治したのです。
それは生きたロボットであるアンスロボットならではの力で、デンプンやシリコンのような物質ではそうはなりませんでした。
レビン氏の推測によれば、アンスロボットは、傷の片側にある神経細胞にもう片側がどこにあるかを感じる手助けをしているのだと…。
そのおかげで、細胞の成長がうながされ、傷が塞がるようです。
この研究を支援する新興バイオテクノロジー企業「Astonishing Labs」は、アンスロボットを利用することで、神経の病気や怪我を治したり、火傷の治療に応用したりできるのではないかと期待しています。
さらにカリフォルニア大学サンフランシスコ校の病理学者ウォルター・フィンクバイナー氏は、汚染物質・新薬・発ガン性物質の検査ツールとして利用できる可能性を見出しています。
アンスロボットの遺伝子を操作することで、がん治療薬の運搬など、必要に応じて欲しい機能を持たせることもできるかもしれません。
レビン氏によれば、人間の細胞から作られたアンスロボットは既存の薬剤よりも毒性が低く、移植型デバイスのように免疫系を刺激する可能性も低いという話しです。
まぁ、かなり色々な可能性を秘めた研究ですなぁ。
これは今後にかなりの期待が寄せられますな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
1月22日の月曜日でございます。
1月も後半、もうすぐ2月ですなぁ。
まぁ、2月と言っても寒いだけで特に何もないですが、この時期は春を待つってネガティブな感じしかわかないよねぇ。
ジッと春を待つ。
みたいな(笑)
では今日もネタにいきましょう。
なんでも、人間の細胞から生きたロボットを作り出し、神経細胞の傷を治すことに成功したんだとか…。
未来の医療では、患者自身の細胞から作られた小さなバイオロボットが、神経の傷を治し、がんを発見し、薬を体内の必要な場所に送り届けるようになるかもしれません。
米国の研究チームが人間の気管細胞から作り出したオルガノイドの一種「アンスロボット(anthrobot)」は、小さな付属器官で自ら動き回り、神経細胞につけられた傷に集まると、なんとそれを修復してしまうそうなんです。
この生きたバイオロボットには、傷の修復だけでなく、「汚染物質や発がん性物質のスクリーニング」から「薬の運搬」や「健康状態のモニタリング」まで、生きたロボットならではのさまざまな役割を果たしてくれるかもしれないそうなんです。
米国タフツ大学の発生生物学者マイケル・レビン氏が初めて”生きたロボット“を作ったのは4年前のことです。
彼らは、アフリカツメガエルの胚性心臓細胞と皮膚細胞をつなぎ合わせて、繊毛(細胞から生える毛のようなもの)で動き回るオルガノイドを誕生させました。
ですが、このようなカエルを元にしたバイオロボットでは、人間の体から拒絶されてしまいます。
そこでレビン氏が指導する大学院生のギゼム・グムスカヤ氏は、人間の気管にある細胞を利用して、同じものを作り出そうと考えました。
気管細胞には呼吸によって侵入してくる小さな異物を取り除く「線毛」があります。
これを利用すれば、オルガノイドはカエル細胞のものと同じように動き回れると考えたわけです。
まずは人間の気管細胞を、ラットの組織から作った3次元足場に入れてみます。
するとその2週間後、細胞が増殖して小さなボールのような形に成長しました。
ところが、線毛はその内側にあり、狙い通りに移動することはできませんでした。
そこで今度は、細胞を特殊な液体に浸し、線毛を外に出すようにうながしてみました。
人間の細胞から作られたバイオロボット「アンスロボット」は、線毛を駆使して、移動することができます。
興味深いことに、それらはどれも同じDNAを持つというのに、大きさも形もさまざまでした。
丸いものや楕円形のものなど、人間のように容姿はさまざまで、それを構成する細胞も100個から1000個までと多種多様。
さらに線毛の生え方まで、表面全体に広がっていたり、まだらに密集していたりと指紋のように1つとして同じものはなく、まさに人間のようにそれぞれが個性的だったそうです。
研究チームは、このアンスロボットが人間の体にどう作用するのか確かめるために、培養してから傷をつけた神経細胞シートに乗せてみました。
これは神経系の傷の治癒効果を調べるための一般的な方法です。
するとアンスロボットは傷に集まり、神経組織の”橋"を作って傷を治したのです。
それは生きたロボットであるアンスロボットならではの力で、デンプンやシリコンのような物質ではそうはなりませんでした。
レビン氏の推測によれば、アンスロボットは、傷の片側にある神経細胞にもう片側がどこにあるかを感じる手助けをしているのだと…。
そのおかげで、細胞の成長がうながされ、傷が塞がるようです。
この研究を支援する新興バイオテクノロジー企業「Astonishing Labs」は、アンスロボットを利用することで、神経の病気や怪我を治したり、火傷の治療に応用したりできるのではないかと期待しています。
さらにカリフォルニア大学サンフランシスコ校の病理学者ウォルター・フィンクバイナー氏は、汚染物質・新薬・発ガン性物質の検査ツールとして利用できる可能性を見出しています。
アンスロボットの遺伝子を操作することで、がん治療薬の運搬など、必要に応じて欲しい機能を持たせることもできるかもしれません。
レビン氏によれば、人間の細胞から作られたアンスロボットは既存の薬剤よりも毒性が低く、移植型デバイスのように免疫系を刺激する可能性も低いという話しです。
まぁ、かなり色々な可能性を秘めた研究ですなぁ。
これは今後にかなりの期待が寄せられますな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院