2016年07月20日 [動物のこと]
猫の味蕾に未来はあるのか?(笑)
お疲れ様です。院長です。
7月20日水曜日。
今日は元海の日ってことで、さすがのお天気ですね(-_-;)
とりあえず暑いです。
私は毎日、通勤時にJRの高架沿いを歩きます。
それは日陰が出来てて、少しでも涼しいからなんですが、同じように考える「野良猫」達によく出くわします。
やっぱり、猫も暑いんやろうなぁ…
つい先日、副院長のブログで、犬や猫の「味蕾」の話がありましたが、覚えてます?
私は犬も猫も飼ったことがありますが、犬の方が味蕾が多いとは、予想しませんでしたねぇ…
と言うのも、猫を飼っている人なら知ってるでしょうけど、猫は嗜好性が高い生き物なんですよね。
ですから、好みの餌を与えると、他の餌を食べなくなったりするんですよね。
どんなにお腹が空いてても、「あれよこせや、あるんだろ」とハングリーストライキを起こすほどの個体もいたりするんですよ。
猫はもちろん個体差もありますが、食べ物をえり好みします。で、今日の本題で、最近の研究では猫の食に関する面白い事実が判明したようなんですね。
猫は実は「香りや味や食感よりも、自分にとって栄養のあるものを重視する」というものらしいんですね。
栄養価…
一体、猫はどんなメカニズムで食べ物を選んでるんでしょうか…
まず、猫には新奇性恐怖症なるものがあるらしいです。「新しい食べ物や普段とは異なる食べ物に挑戦するのを嫌がる傾向があり、そのせいで好き嫌いが多いと思われる可能性がある」と…
野生下における猫(ネコ科全般)は雑食の犬とは異なり、ほとんど肉しか食べないんだそうで、自然界では新しい食べ物でお腹を壊したりする可能性もあるため、この「新しいものを嫌う」という習性は遺伝子に組み込まれているのかもしれないと推測されてます。
まぁ、確かにね…
我々の感覚からすると、死んだ動物の肉なんか啄ばんだ方が、よほどお腹を壊しそうな気がしますが、まぁこの説も全てが正解ではないかもしれませんが、なんらか当てはまる部分があるんでしょう。
更に研究では、猫が好む食事は、蛋白質:脂肪の分量が1:0.4の比率で構成されているものだということがわかったそうなんですよね。
これを蛋白質と脂肪のエネルギー(カロリー)で見ると 1 : 1 の割合なんですよ。
これも、すごいですね…
こういう嗜好なんかも、遺伝子レベルで組み込まれてるんやろか…(;´Д`)
そして、この研究チームは一連の実験を行い、猫が餌を選ぶ基準を調べました。
まず、オスとメスの猫に蛋白質と脂質の比率をほぼ同じに設定した猫が最も好む黄金バランスな餌をさらに、「うさぎ味」、「魚味」、「オレンジ味」にしたウエットフードを用意しました。
すると猫たちは、魚味を一番好んで食べ、次いでうさぎ味、そしてかなり離れてオレンジ味が最下位となったそうです。
まぁ、これは何となく…
では次に、適切な栄養素を含んでいない(つまり蛋白質と脂質のバランスが悪い)魚味とうさぎ味を用意し、蛋白質と脂質を1:0.4にしたオレンジ味の餌を与えました。
するとやはり、予想通りオレンジ味を好んで食べる猫が多かったといいます。
ただ、なぜ猫たちがこの1:0.4の比率にこだわるのかについては、残念なことにその理由は解明されていないということらしです。
恐るべしネコ科…
しかし、これは野生の本能的なもので、街にいるいわゆるネコたちはちょっと事情が違うようです。
とくに違うのが、街にるネコ(飼い猫)の場合、多くは炭水化物(糖質)のものも食べるようになるということです。
副院長の家の犬は、パンを好んで食べるらしいですが、それは犬だから。って理由だけでなく、家で飼われてる猫は糖質を好きになる傾向もあるようなんですね。
副院長情報の、ネコは甘味をあまり感じていないという説を覆すわけではないですが、これも野生の猫たちが基準に研究されてるようで、生まれてこの方、野生で生活したことのないネコにとっては糖質も十分な餌なんですね。
そして、もうひとつ。
最近のネコ(もちろん飼い猫)は寿命が延びてきているそうなんですよ。
これも、何となくわかる話で、野生での生活(ネコってよりネコ科ね)では10年前後の寿命だとしたら、この間を生き抜くなら、あの蛋白質と脂質のバランスだけで十分だったってことじゃないですかね…
つまり、10年の寿命設定なら、その他の栄養素を体内に入れるより、直接血や肉になるこの二つの栄養素を取っておけばいいと…
今の飼い猫は20年近い寿命があります。
人間でいうと80年の寿命を、40年設定にするとしたら、肉ばっか食っててもいいじゃん。ってなりますよね?
ビタミン、ミネラルその他美味しいとはいえない(個人の感想ですが)栄養素を人間が摂取するのも、寿命を延ばすため。理由はこれだけでしょ?まぁ、根っからの野菜好きは別として、40歳で死ぬ気なら、食べたいモノ食べりゃいいですもん。毎日ハンバーガーでも40までならいけそうでしょ?
ですから、猫の寿命を延ばすため、今のキャットフードには色々な栄養素が含まれてます。
元来、必要としなかった(野生では)ビタミンミネラルも、もちろん含有されてます。
そして…
ペットとして生まれ、ペットのまま死んでいくネコ達の味覚(味蕾)が進化してきているという考えも当然あります。
甘味と直接関係のある「糖質」を子供の頃から摂取している訳ですから味蕾も変わってきても不思議じゃないですよね。
こうやって人間は、他の種族の遺伝子にまで影響を与えちゃってるんですから、ちょっと考え物かもしれませんねぇ(-_-;)
ってことで、ネコの味蕾の未来のお話でした。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月20日水曜日。
今日は元海の日ってことで、さすがのお天気ですね(-_-;)
とりあえず暑いです。
私は毎日、通勤時にJRの高架沿いを歩きます。
それは日陰が出来てて、少しでも涼しいからなんですが、同じように考える「野良猫」達によく出くわします。
やっぱり、猫も暑いんやろうなぁ…
つい先日、副院長のブログで、犬や猫の「味蕾」の話がありましたが、覚えてます?
私は犬も猫も飼ったことがありますが、犬の方が味蕾が多いとは、予想しませんでしたねぇ…
と言うのも、猫を飼っている人なら知ってるでしょうけど、猫は嗜好性が高い生き物なんですよね。
ですから、好みの餌を与えると、他の餌を食べなくなったりするんですよね。
どんなにお腹が空いてても、「あれよこせや、あるんだろ」とハングリーストライキを起こすほどの個体もいたりするんですよ。
猫はもちろん個体差もありますが、食べ物をえり好みします。で、今日の本題で、最近の研究では猫の食に関する面白い事実が判明したようなんですね。
猫は実は「香りや味や食感よりも、自分にとって栄養のあるものを重視する」というものらしいんですね。
栄養価…
一体、猫はどんなメカニズムで食べ物を選んでるんでしょうか…
まず、猫には新奇性恐怖症なるものがあるらしいです。「新しい食べ物や普段とは異なる食べ物に挑戦するのを嫌がる傾向があり、そのせいで好き嫌いが多いと思われる可能性がある」と…
野生下における猫(ネコ科全般)は雑食の犬とは異なり、ほとんど肉しか食べないんだそうで、自然界では新しい食べ物でお腹を壊したりする可能性もあるため、この「新しいものを嫌う」という習性は遺伝子に組み込まれているのかもしれないと推測されてます。
まぁ、確かにね…
我々の感覚からすると、死んだ動物の肉なんか啄ばんだ方が、よほどお腹を壊しそうな気がしますが、まぁこの説も全てが正解ではないかもしれませんが、なんらか当てはまる部分があるんでしょう。
更に研究では、猫が好む食事は、蛋白質:脂肪の分量が1:0.4の比率で構成されているものだということがわかったそうなんですよね。
これを蛋白質と脂肪のエネルギー(カロリー)で見ると 1 : 1 の割合なんですよ。
これも、すごいですね…
こういう嗜好なんかも、遺伝子レベルで組み込まれてるんやろか…(;´Д`)
そして、この研究チームは一連の実験を行い、猫が餌を選ぶ基準を調べました。
まず、オスとメスの猫に蛋白質と脂質の比率をほぼ同じに設定した猫が最も好む黄金バランスな餌をさらに、「うさぎ味」、「魚味」、「オレンジ味」にしたウエットフードを用意しました。
すると猫たちは、魚味を一番好んで食べ、次いでうさぎ味、そしてかなり離れてオレンジ味が最下位となったそうです。
まぁ、これは何となく…
では次に、適切な栄養素を含んでいない(つまり蛋白質と脂質のバランスが悪い)魚味とうさぎ味を用意し、蛋白質と脂質を1:0.4にしたオレンジ味の餌を与えました。
するとやはり、予想通りオレンジ味を好んで食べる猫が多かったといいます。
ただ、なぜ猫たちがこの1:0.4の比率にこだわるのかについては、残念なことにその理由は解明されていないということらしです。
恐るべしネコ科…
しかし、これは野生の本能的なもので、街にいるいわゆるネコたちはちょっと事情が違うようです。
とくに違うのが、街にるネコ(飼い猫)の場合、多くは炭水化物(糖質)のものも食べるようになるということです。
副院長の家の犬は、パンを好んで食べるらしいですが、それは犬だから。って理由だけでなく、家で飼われてる猫は糖質を好きになる傾向もあるようなんですね。
副院長情報の、ネコは甘味をあまり感じていないという説を覆すわけではないですが、これも野生の猫たちが基準に研究されてるようで、生まれてこの方、野生で生活したことのないネコにとっては糖質も十分な餌なんですね。
そして、もうひとつ。
最近のネコ(もちろん飼い猫)は寿命が延びてきているそうなんですよ。
これも、何となくわかる話で、野生での生活(ネコってよりネコ科ね)では10年前後の寿命だとしたら、この間を生き抜くなら、あの蛋白質と脂質のバランスだけで十分だったってことじゃないですかね…
つまり、10年の寿命設定なら、その他の栄養素を体内に入れるより、直接血や肉になるこの二つの栄養素を取っておけばいいと…
今の飼い猫は20年近い寿命があります。
人間でいうと80年の寿命を、40年設定にするとしたら、肉ばっか食っててもいいじゃん。ってなりますよね?
ビタミン、ミネラルその他美味しいとはいえない(個人の感想ですが)栄養素を人間が摂取するのも、寿命を延ばすため。理由はこれだけでしょ?まぁ、根っからの野菜好きは別として、40歳で死ぬ気なら、食べたいモノ食べりゃいいですもん。毎日ハンバーガーでも40までならいけそうでしょ?
ですから、猫の寿命を延ばすため、今のキャットフードには色々な栄養素が含まれてます。
元来、必要としなかった(野生では)ビタミンミネラルも、もちろん含有されてます。
そして…
ペットとして生まれ、ペットのまま死んでいくネコ達の味覚(味蕾)が進化してきているという考えも当然あります。
甘味と直接関係のある「糖質」を子供の頃から摂取している訳ですから味蕾も変わってきても不思議じゃないですよね。
こうやって人間は、他の種族の遺伝子にまで影響を与えちゃってるんですから、ちょっと考え物かもしれませんねぇ(-_-;)
ってことで、ネコの味蕾の未来のお話でした。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院