お疲れ様です。院長です。

1月2日の火曜日でございます。

まだまだ正月です。

今年は4日から診療って事で、明日にはちょっとブルーな気分になってると思うんですが、今日はまだ正月です。

ダラダラしましょう。

そんなダラダラ正月に必要不可欠なものと言えば、やっぱりアルコールでしょう。

その中でも、今日はワインについてのお話しでもしてみたいと思います。

なんでも、赤ワインを飲むと頭が痛くなる理由を科学で解明したそうなんです。

これ、人によるとは思うんですが、赤ワインを飲むと頭痛がするって人、意外と多いんですよね。

それも、他のお酒なら大丈夫なのに、赤ワインはどうも苦手って人、一定数いらっしゃいます。

最新の研究によりますと、ほかのお酒はわりと平気なのに赤ワインだけ頭痛が起きる人がいるのは、そこに含まれる「ケルセチン」というポリフェノールの1種が、アルコール代謝を邪魔するからなのではないかと言う事らしいんです。

しかもケルセチンは質の高い赤ワインほどたくさん含まれているという話しです。

なるほど。

「ケルセチン」とは、酸化や炎症を防ぎ、血圧を下げるなど、さまざまな健康効果があることで注目されるポリフェノールの1種です。

それはワインだけでなく、ブロッコリーやタマネギなど、ほかの野菜にも含まれています。

ですが赤ワインのケルセチンで頭が痛くなるのは、それがアルコールの代謝を邪魔するからなんです。

お酒を飲んで体に入ってきたアルコールは、まず有害な「アセトアルデヒド」に変換され、それから「2型アルデヒド脱水素酵素（ALDH2）」によって無害な酢酸に変わります。

お酒を飲み過ぎて二日酔いになるのは、このアセトアルデヒドのせいで、遺伝的にALDH2が少ない人は、体にアセトアルデヒドが溜まりやすく、お酒にも弱いということになります。

カリフォルニア大学デービス校のアンドリュー・ウォーターハウス教授らによる今回の研究では、ケルセチンがこのALDH2の働きを邪魔することが確かめられています。

つまり赤ワインで頭が痛くなるのは、このポリフェノールのせいで、体の中からアセトアルデヒドがなかなか消えないからだと考えられるということらしいです。

ウォーターハウス教授によると、ワイン好きな人にとってあいにくなことに、ケルセチンは上質なワインほどたくさん含まれているそうなんです。

ブドウは太陽の光を浴びるとケルセチンを多く作ります。

そして高価なワインに使われるブドウは、果実の周りにある葉っぱを取り除くなど、日光がよく当たるようにきちんと管理されています。

それはワインの品質を上げるためのものですが、その代償としてケルセチンが増えてしまうわけですな。

もう一つ覚えておきたいのは、ケルセチンだけで頭痛は起きないということです。

それで頭痛が起きるのは、あくまでアルコールと一緒に摂取した時だけなわけです。

ですから野菜やサプリメントに含まれるケルセチンを食べたからといって、どうということはないわけなんです。

こうした高価な赤ワインほど頭が痛くなるという説に対し、懐疑的な意見もあります。

ロンドン大学クイーン・メアリー校のロジャー・コーダー教授は、むしろ安い赤ワインほど頭が痛くなると語っています。

そう考えられるのは、赤ワインに含まれる添加物もまた有力な容疑者だからです。

例えば、ワインでは醗酵させる過程で酸化を防ぐために使われる「亜硫酸塩」。

これはアレルギー反応を引き起こすことがあり、そのせいで頭痛や胃の痛みにつながると考えられています。

白やロゼに比べて赤ワインに多い「ヒスタミン」も原因の1つではないかと言われています。

これには血管を広げる作用があり、それが頭痛の引き金になる可能性はあります。

ただし、いずれも仮説の域を過ぎるものではありません。

それらが本当に頭痛が引き起こすという決定的な証拠は、今のところ見つかっていないようなんですな。

またワインの健康効果について研究してきたコーダー教授は、ほかにも頭痛の原因になる成分があるのではないかと疑っているそうです。

例えば、「ペクチナーゼ」という酵素は、アントシアニンの放出をうながし、ワイン作りを加速してくれますが、その副産物として「メタノール」（二日酔いの原因の1つ）ができてしまいます。

安価なワインの保存料として使用される「二炭酸ジメチル」もやはり、分解するとメタノールができてしまいます。

そんなわけで検証すべき容疑者はたくさんいます。

赤ワインを飲んだときに頭痛を引き起こす真犯人探しは、まだまだ続くようです。

ま、わたくし院長、ワインは基本的に飲まないんでどっちでもいいですけど（笑）

頭痛がする人は、飲まなきゃいいのにって思います（笑）

ではまた〜。








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