2023年12月29日 [動物のこと]
大腸菌の記憶
お疲れ様です。院長です。
12月29日の金曜日でございます。
さぁついに正月休みに突入でございます。
まぁ、正月休みっつっても、まだ年末ですが…。
今日から3日まで、お休みです。
とは言え、特にすることはなく…。
ジムも31日、1日は休みですから、まぁ飲んで寝て…を繰り返そうと思います。
てことで、ネタにいきましょう。
目には見えないほど小さな体で、脳すらない大腸菌ですが、じつは環境についての”記憶”があり、それを生存戦略に利用していることが判明したんだそうです。
脳がない彼らが、どうやってそうした情報を処理しているのでしょうか?
米国テキサス大学オースティン校のチームが発表した研究によれば、その秘密は地球上でもっとも豊富に存在する元素のひとつ「鉄」であるそうなんです。
初期の細胞生命を支えてきた鉄を利用した記憶システムは、感染症の予防や治療薬対策、あるいは薬剤耐性菌への対応などに応用できる可能性もあるそうです。
小さな細菌が何やら学習しているらしいことは、以前から観察されていました。
鞭毛を使い群れで移動(「遊走」という)した経験のある細菌は、動き回るのが上手らしいんです。
脳がないはずの細菌は、なぜ行動を改善できるのでしょう?
カリフォルニア大学の研究チームは、その謎を解明するべく、「大腸菌」を調べてみることにしました。
その結果明らかになったのが、彼らは環境から集めた情報、すなわち”記憶”を細胞内に保存できるということらしいんです。
大腸菌にニューロンやシナプスで構成された神経系はもちろんありません。
ですからそれは、私たち人間と同じような意味での記憶ではないと考えられます。
むしろコンピューターに保存された情報のようなものだと…。
テキサス大学オースティン校のスービク・バタチャリヤ氏は次のように説明しています。
細菌に脳はありませんが、環境から情報を収集することができます。
そして、その環境によく出会うようなとき、保存された情報に素早くアクセスして、役立てるのです。
では、脳のない大腸菌は、どうやって情報を保存しているのでしょうか?
その鍵を握るのが、地球上でもっとも豊富な元素のひとつ「鉄」なんだそうです。
彼らの小さな細胞に含まれている鉄の量は、個々によってそれぞれ異なっています。
そして鉄が少ない細菌ほど、群れて移動するのがうまくて、それとは反対に、鉄をたっぷり含んだ細菌は、ベタベタした粘着性のバイオフィルムを形成するのが得意なんだとか…。
また鉄のバランスがいい細菌は、抗生物質への耐性を備えているとも言われています。
しかも、こうした鉄の記憶は1世代では消えず、4〜7世代は受け継がれるんだそうです。
バタチャリヤ氏によると、地球の歴史を考えれば、鉄を利用した情報保存システムはとても理に適ったものだということです。
地球の大気に酸素が含まれるようになる以前、初期の細胞生命は鉄を利用して、さまざまなことを処理していました。
鉄は地球上の生命の起源においても、生命の進化においてもきわめて重要なものです。
ですから、細菌がこのように鉄を利用するのは理に適っているでしょう。
バタチャリヤ氏らの考えでは、鉄が少ないと移動が得意になるのは、もっと鉄の豊富な環境に移動するためだと考えられるそうなんです。
反対に鉄が多い場合、今いる環境には求める鉄があるということなので、そこに腰を落ち着けるべくバイオフィルムを形成すると…。
こうした特性は、新しい治療薬の開発や薬物耐性菌への対策など、医療にも利用できるだろうと考えられるそうなんです。
肉眼では見えない小さな細菌たちですが、その行動をよく観察して理解すれば、時に病気を引き起こす彼らとの戦いを有利に運べるようになるでしょう。
まぁ、相手が小さすぎるため、研究するのもなかなか大変でしょうけど、小さいゆえに、時に人間には脅威になりますからねぇ。
細菌だのウイルスだの、眼に見えない敵はホントに恐ろしいですからね。
この研究も今後に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
12月29日の金曜日でございます。
さぁついに正月休みに突入でございます。
まぁ、正月休みっつっても、まだ年末ですが…。
今日から3日まで、お休みです。
とは言え、特にすることはなく…。
ジムも31日、1日は休みですから、まぁ飲んで寝て…を繰り返そうと思います。
てことで、ネタにいきましょう。
目には見えないほど小さな体で、脳すらない大腸菌ですが、じつは環境についての”記憶”があり、それを生存戦略に利用していることが判明したんだそうです。
脳がない彼らが、どうやってそうした情報を処理しているのでしょうか?
米国テキサス大学オースティン校のチームが発表した研究によれば、その秘密は地球上でもっとも豊富に存在する元素のひとつ「鉄」であるそうなんです。
初期の細胞生命を支えてきた鉄を利用した記憶システムは、感染症の予防や治療薬対策、あるいは薬剤耐性菌への対応などに応用できる可能性もあるそうです。
小さな細菌が何やら学習しているらしいことは、以前から観察されていました。
鞭毛を使い群れで移動(「遊走」という)した経験のある細菌は、動き回るのが上手らしいんです。
脳がないはずの細菌は、なぜ行動を改善できるのでしょう?
カリフォルニア大学の研究チームは、その謎を解明するべく、「大腸菌」を調べてみることにしました。
その結果明らかになったのが、彼らは環境から集めた情報、すなわち”記憶”を細胞内に保存できるということらしいんです。
大腸菌にニューロンやシナプスで構成された神経系はもちろんありません。
ですからそれは、私たち人間と同じような意味での記憶ではないと考えられます。
むしろコンピューターに保存された情報のようなものだと…。
テキサス大学オースティン校のスービク・バタチャリヤ氏は次のように説明しています。
細菌に脳はありませんが、環境から情報を収集することができます。
そして、その環境によく出会うようなとき、保存された情報に素早くアクセスして、役立てるのです。
では、脳のない大腸菌は、どうやって情報を保存しているのでしょうか?
その鍵を握るのが、地球上でもっとも豊富な元素のひとつ「鉄」なんだそうです。
彼らの小さな細胞に含まれている鉄の量は、個々によってそれぞれ異なっています。
そして鉄が少ない細菌ほど、群れて移動するのがうまくて、それとは反対に、鉄をたっぷり含んだ細菌は、ベタベタした粘着性のバイオフィルムを形成するのが得意なんだとか…。
また鉄のバランスがいい細菌は、抗生物質への耐性を備えているとも言われています。
しかも、こうした鉄の記憶は1世代では消えず、4〜7世代は受け継がれるんだそうです。
バタチャリヤ氏によると、地球の歴史を考えれば、鉄を利用した情報保存システムはとても理に適ったものだということです。
地球の大気に酸素が含まれるようになる以前、初期の細胞生命は鉄を利用して、さまざまなことを処理していました。
鉄は地球上の生命の起源においても、生命の進化においてもきわめて重要なものです。
ですから、細菌がこのように鉄を利用するのは理に適っているでしょう。
バタチャリヤ氏らの考えでは、鉄が少ないと移動が得意になるのは、もっと鉄の豊富な環境に移動するためだと考えられるそうなんです。
反対に鉄が多い場合、今いる環境には求める鉄があるということなので、そこに腰を落ち着けるべくバイオフィルムを形成すると…。
こうした特性は、新しい治療薬の開発や薬物耐性菌への対策など、医療にも利用できるだろうと考えられるそうなんです。
肉眼では見えない小さな細菌たちですが、その行動をよく観察して理解すれば、時に病気を引き起こす彼らとの戦いを有利に運べるようになるでしょう。
まぁ、相手が小さすぎるため、研究するのもなかなか大変でしょうけど、小さいゆえに、時に人間には脅威になりますからねぇ。
細菌だのウイルスだの、眼に見えない敵はホントに恐ろしいですからね。
この研究も今後に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院