2023年12月01日 [からだのこと]
頭蓋骨のカップ
お疲れ様です。院長です。
12月1日の金曜日でございます。
さぁ、今年も12月がやってきました。
残り、あと1ヶ月、色々やる事はあるでしょうけど、ボチボチいきましょう。
では、今日のネタにいきましょう。
今日は歴史ミステリーなお話しでもいってみたいと思います。
なんでも、新石器時代の人類は死者の骨をさまざまな目的のために再利用していたようなんです。
新石器時代の人類は、リサイクルに積極的だったようなんですね。
南スペインにあるマルモレス洞窟から出土した骨を分析したところ、死者の遺骨を再利用して、道具類にリサイクルする行為は必ずしも珍しいことではなかったことがわかりました。
スイス、ベルン大学の考古学者、ジータ・ラフランキ氏らの研究チームが、数千年前の人骨の中から、死後に再利用された加工の痕跡があるものをいくつか発見しました。
マルモレス洞窟から出土した骨を分析したところ、新石器時代の人々は、遺骨を再利用して使用していたことが明らかとなりました。
ベルン大学の研究チームは、カップとして使われたと思われる頭蓋骨や、骨髄や軟組織をこそげとろうとしたと思われる疵跡(きずあと)などを発見したそうなんですよ。
頭蓋骨のカップ…。
マンガみたいな話ですな。
遺体になにがあったのか、またその理由を正確に特定するのは、もはや不可能ですが、これらの疵(キズ)は文化的な理由から意図的に施されたものであると、研究者たちは考えています。
マルモレス洞窟からの発見物と似たような状況から出土したほかの遺物と比べてみると、こうした行為は、死に対する文化的な考え方や、そのコミュニティのイデオロギーにおける死者の位置づけに関係していると推測できます。
つまり、こうした行為は、そのコミュティのメンバーの遺体を身近においておき、同時に、霊的な世界への移動を容易にする必要性が動機になっているのかもしれません。
イベリア半島は、中石器時代と新石器時代の人間の豊かな文化の痕跡が出土する洞窟がたくさん点在する場所なんだそうです。
ヨーロッパ全土でも、こうした自然の空洞は、死者を埋葬するのにうってつけの場所で、当時の葬送習慣だけでなく、古代の人類の暮らしについてたくさんの考古学的情報を提供してくれます。
古代の骨からは、陰惨な行為が明らかになることも時にはあります。
食人行為は、人類の歴史を通して珍しいことではなかったようですから…。
そして残った骨をリサイクルする方法も、人類は見つけ出したわけです。
マルモレス洞窟では、たくさんの人骨が発見されていますが、詳細な人類学的な研究はまだ行われていません。
ラフランキ氏らは、出土した加工疵のある遺骨に対して放射性炭素分析、人類学的分析、タフォノミック(化石生成)分析を行い、かつてここに暮らし死んでいった人たちについて、さらに詳しく調べあげました。
遺骨から、マルモレス洞窟は紀元前5000年から2000年の間に、埋葬地として使われていたことがわかりました。
つまり、この洞窟は、この地域に長く住んでいた人たちにとって象徴的な場所だったため、葬送の儀式用に使ったのだと思われます。
遺骨は、少なくとも12人の別々の個人のもので、そのうち7人は成人であることが判明しました。
彼らは皆、同じような方法で扱われていることから、一連の伝統や信念がしっかりと確立されていたことを示しているんだそうです。
骨に施された加工を正確に解釈することは難しいですが、割れ、疵、研磨の痕跡は、骨髄や組織を除去しようとした跡と一致しているそうです。
骨髄は栄養素が高いため、食料にした可能性は高いと…。
これ、栄養素が高いとかって、現代だから分かりますけど、当時はどうやってそれを知ったんでしょうねぇ。
また、滑らかで光沢があり、長年繰り返し使用された痕跡と思われる小さな疵が無数についている、脛骨骨幹部や腓骨の破片も特定できたそうです。
繰り返し使われたと言うなら、何らかの道具だった可能性が高いですよね。
骨の持ち主の死後まもなく、骨がまだ新鮮なうちに加工され、道具として使われたのではないかと推測されます。
とくに興味深いのは、おそらくはカップや鉢として使うために加工されたとおぼしき頭蓋骨の破片です。
頭蓋骨は何枚かの骨が結合して、器状になってますから、そこをくっつけたんでしょうかねぇ…。
くっつけてしまえば、なかなか良い感じのお椀になりますよね。
マルモレス洞窟や、地域のほかの洞窟の調査を続けることで、魅力的で謎めいたこうした習慣の痕跡がさらに見つかることを、研究チームは期待しています。
同胞の遺骨を再利用する行為の究極の目的を知るにはとても至りませんが、この研究で得られた新たなデータと詳細な観察を続けていくことで、遥か昔になにが起こっていたのかをより正確に知るのに役立つかもしれませんと、ジータ・ラフランキ氏は語っています。
これらの研究も答えがないだけに終わる事がないでしょうね。
にしても、頭蓋骨のカップ…。
古代人はそれを作り、何を入れてたんでしょうね。
普通にスープとか?(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
12月1日の金曜日でございます。
さぁ、今年も12月がやってきました。
残り、あと1ヶ月、色々やる事はあるでしょうけど、ボチボチいきましょう。
では、今日のネタにいきましょう。
今日は歴史ミステリーなお話しでもいってみたいと思います。
なんでも、新石器時代の人類は死者の骨をさまざまな目的のために再利用していたようなんです。
新石器時代の人類は、リサイクルに積極的だったようなんですね。
南スペインにあるマルモレス洞窟から出土した骨を分析したところ、死者の遺骨を再利用して、道具類にリサイクルする行為は必ずしも珍しいことではなかったことがわかりました。
スイス、ベルン大学の考古学者、ジータ・ラフランキ氏らの研究チームが、数千年前の人骨の中から、死後に再利用された加工の痕跡があるものをいくつか発見しました。
マルモレス洞窟から出土した骨を分析したところ、新石器時代の人々は、遺骨を再利用して使用していたことが明らかとなりました。
ベルン大学の研究チームは、カップとして使われたと思われる頭蓋骨や、骨髄や軟組織をこそげとろうとしたと思われる疵跡(きずあと)などを発見したそうなんですよ。
頭蓋骨のカップ…。
マンガみたいな話ですな。
遺体になにがあったのか、またその理由を正確に特定するのは、もはや不可能ですが、これらの疵(キズ)は文化的な理由から意図的に施されたものであると、研究者たちは考えています。
マルモレス洞窟からの発見物と似たような状況から出土したほかの遺物と比べてみると、こうした行為は、死に対する文化的な考え方や、そのコミュニティのイデオロギーにおける死者の位置づけに関係していると推測できます。
つまり、こうした行為は、そのコミュティのメンバーの遺体を身近においておき、同時に、霊的な世界への移動を容易にする必要性が動機になっているのかもしれません。
イベリア半島は、中石器時代と新石器時代の人間の豊かな文化の痕跡が出土する洞窟がたくさん点在する場所なんだそうです。
ヨーロッパ全土でも、こうした自然の空洞は、死者を埋葬するのにうってつけの場所で、当時の葬送習慣だけでなく、古代の人類の暮らしについてたくさんの考古学的情報を提供してくれます。
古代の骨からは、陰惨な行為が明らかになることも時にはあります。
食人行為は、人類の歴史を通して珍しいことではなかったようですから…。
そして残った骨をリサイクルする方法も、人類は見つけ出したわけです。
マルモレス洞窟では、たくさんの人骨が発見されていますが、詳細な人類学的な研究はまだ行われていません。
ラフランキ氏らは、出土した加工疵のある遺骨に対して放射性炭素分析、人類学的分析、タフォノミック(化石生成)分析を行い、かつてここに暮らし死んでいった人たちについて、さらに詳しく調べあげました。
遺骨から、マルモレス洞窟は紀元前5000年から2000年の間に、埋葬地として使われていたことがわかりました。
つまり、この洞窟は、この地域に長く住んでいた人たちにとって象徴的な場所だったため、葬送の儀式用に使ったのだと思われます。
遺骨は、少なくとも12人の別々の個人のもので、そのうち7人は成人であることが判明しました。
彼らは皆、同じような方法で扱われていることから、一連の伝統や信念がしっかりと確立されていたことを示しているんだそうです。
骨に施された加工を正確に解釈することは難しいですが、割れ、疵、研磨の痕跡は、骨髄や組織を除去しようとした跡と一致しているそうです。
骨髄は栄養素が高いため、食料にした可能性は高いと…。
これ、栄養素が高いとかって、現代だから分かりますけど、当時はどうやってそれを知ったんでしょうねぇ。
また、滑らかで光沢があり、長年繰り返し使用された痕跡と思われる小さな疵が無数についている、脛骨骨幹部や腓骨の破片も特定できたそうです。
繰り返し使われたと言うなら、何らかの道具だった可能性が高いですよね。
骨の持ち主の死後まもなく、骨がまだ新鮮なうちに加工され、道具として使われたのではないかと推測されます。
とくに興味深いのは、おそらくはカップや鉢として使うために加工されたとおぼしき頭蓋骨の破片です。
頭蓋骨は何枚かの骨が結合して、器状になってますから、そこをくっつけたんでしょうかねぇ…。
くっつけてしまえば、なかなか良い感じのお椀になりますよね。
マルモレス洞窟や、地域のほかの洞窟の調査を続けることで、魅力的で謎めいたこうした習慣の痕跡がさらに見つかることを、研究チームは期待しています。
同胞の遺骨を再利用する行為の究極の目的を知るにはとても至りませんが、この研究で得られた新たなデータと詳細な観察を続けていくことで、遥か昔になにが起こっていたのかをより正確に知るのに役立つかもしれませんと、ジータ・ラフランキ氏は語っています。
これらの研究も答えがないだけに終わる事がないでしょうね。
にしても、頭蓋骨のカップ…。
古代人はそれを作り、何を入れてたんでしょうね。
普通にスープとか?(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院