2023年11月30日 [動物のこと]
スズメはスズメ
お疲れ様です。院長です。
11月30日の木曜日でございます。
11月もついに終り、明日から12月ですよ。
そりゃ、違うね。
11月と12月じゃ、響きが全然違いますなぁ。
いよいよ今年も後1ヶ月。
では今日もネタにいきましょう。
今日は久々の動物ネタでもいってみましょう。
主役はスズメでございます。
なんでも、都会のスズメのオスの方が、田舎のスズメのオスよりも子育てに熱心であるという調査結果が出たそうです。
アメリカで行われた調査によると、都会に住むスズメのオスは、田舎に住むスズメよりも、積極的に子育てに参加していることがわかったそうです。
都会というと、野生動物にとっては過酷な環境というイメージがあります。
ところが、バージニア工科大学の研究チームによると、ウタスズメにとっては都会の方が意外と子育てしやすい環境にあるという事のようなんですね。
それは都会のオスが育児に熱心というばかりではなく、他にもいくつかの要因があるようです。
今回の研究は、バージニア工科大学の研究チームが、米国バージニア州南西部の6か所で、繁殖期のウタスズメ(Melospiza melodia)の行動を4シーズンにわたり調べたものがベースです。
ウタスズメはスズメ目ホオジロ科に分類され、主にアメリカに生息しており、その名の通り非常にメロディアスで豊かなさえずりをするスズメです。
自然が豊かな地方に比べれば、都市では巣を作れる場所が少なく貴重です。
ですから、都会の鳥たちは、それを守ろうと攻撃的になることが多いんだそうです。
ですが、1日の時間も鳥のエネルギーも限られています。
ならば巣を守ることに多くの時間と労力を割かねばならない都会のオスたちは、その分ヒナに餌を与える時間が減るはずだと考えられます。
ところが、今回の研究ではそれとは正反対のことが明らかになったそうなんですよ。
研究チームは、まずオスの攻撃性を測定するために、その縄張りにスズメのフィギュアを起き、録音した鳴き声を流しながら、彼らの反応を観察しました。
またオスが巣を訪れた回数をカウントするため、彼らと巣に発信機と受信機を取り付けて、自動的に計測できるようにしてみました。
その結果わかったのは、都会で暮らすウタスズメは、確かに田舎のウタスズメより、縄張りを守ろうと攻撃的である事が分かりました。
にもかかわらず、都会のオスの方が、田舎のオスよりも足しげく巣に通い、ヒナに餌を与えていたんだそうです。
ウタスズメは、オスとメスが協力して子育てを行う種です。
ですが何かの事情でオスが手伝えないときは、メスがいつも以上に頑張ってヒナの面倒を見ます。
ですから、もしも都市の環境のせいでオスが子育てにあまり参加しなくなるのならば、それがメスや子供たちに影響する可能性があったわけです。
ですが実際に観察されたように、都会のオスは田舎のオス以上に子育てに熱心でした。
それはヒナたちが元気なことからもわかります。
都会のヒナの大きさと体重は田舎のものと変わらず、意外にも生存率まで高いんだそうですよ。
確かにコウウチョウに托卵されるケース(つまり勝手に卵を産み付けられる)は都市部の方が多かったらしいですが、生存率の高さがそれを埋め合わせていたということでしょうか。
都市部の環境は危険だらけのように思えるんですが、この研究では、都市では巣が襲われることが少ないことも明らかになっています。
というのも、巣を襲おうとする動物にその動機がないか、そもそも数が少ないからだと考えられるわけですな。
たとえば、野良猫なんかでもゴミ箱を漁れば食べ物にありつけるわけですし、そもそもヘビのような動物は都市部ではあまり見かけませんしねぇ。
こうして見てみると田舎のオスは何をやっているのか? と思えてきますが、彼らにも言い分があるようです。
田舎では都市とは違い、巣を襲う動物がたくさんいます。
都市部のオスの行動をあわせて考えると、田舎のオスたちは子育てをサボっているわけではなく、危険な動物を巣に近づけるリスクを減らすために、あえて巣に近づく回数を減らしている可能性があるという事らしいです。
結果、都会のウタスズメのオスはよきパパとなり、田舎に比べて巣が襲われることもないために、都会のヒナたちは田舎よりも巣立ちやすくなると…。
ただし、研究チームのサミュエル・レーン氏によれば、今回わかったことが都会ぐらしの他の鳥や動物たちに当てはまるとは限らないという話しです。
とはいえ、都市は野生動物にとって暮らしにくい場所というイメージとは裏腹に、ある種の鳥にとって「エサや巣作りの場所を見つけるのに十分な自然があれば、都会ぐらしにはいい点もある」という証拠は増えているのだそうです。
まぁ、エサは豊富だしね。
ぶっちゃけ、エサさえあれば動物は生きてはいけるわけで、それなら天敵が少ない方が絶対いいですよね。
ま、スズメなんかの場合、巣を作る場所が人間の邪魔になるところだったらアウトやけどね。
それが理解出来るかどうか…。
これで生存率がかなり変わるでしょうしね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
11月30日の木曜日でございます。
11月もついに終り、明日から12月ですよ。
そりゃ、違うね。
11月と12月じゃ、響きが全然違いますなぁ。
いよいよ今年も後1ヶ月。
では今日もネタにいきましょう。
今日は久々の動物ネタでもいってみましょう。
主役はスズメでございます。
なんでも、都会のスズメのオスの方が、田舎のスズメのオスよりも子育てに熱心であるという調査結果が出たそうです。
アメリカで行われた調査によると、都会に住むスズメのオスは、田舎に住むスズメよりも、積極的に子育てに参加していることがわかったそうです。
都会というと、野生動物にとっては過酷な環境というイメージがあります。
ところが、バージニア工科大学の研究チームによると、ウタスズメにとっては都会の方が意外と子育てしやすい環境にあるという事のようなんですね。
それは都会のオスが育児に熱心というばかりではなく、他にもいくつかの要因があるようです。
今回の研究は、バージニア工科大学の研究チームが、米国バージニア州南西部の6か所で、繁殖期のウタスズメ(Melospiza melodia)の行動を4シーズンにわたり調べたものがベースです。
ウタスズメはスズメ目ホオジロ科に分類され、主にアメリカに生息しており、その名の通り非常にメロディアスで豊かなさえずりをするスズメです。
自然が豊かな地方に比べれば、都市では巣を作れる場所が少なく貴重です。
ですから、都会の鳥たちは、それを守ろうと攻撃的になることが多いんだそうです。
ですが、1日の時間も鳥のエネルギーも限られています。
ならば巣を守ることに多くの時間と労力を割かねばならない都会のオスたちは、その分ヒナに餌を与える時間が減るはずだと考えられます。
ところが、今回の研究ではそれとは正反対のことが明らかになったそうなんですよ。
研究チームは、まずオスの攻撃性を測定するために、その縄張りにスズメのフィギュアを起き、録音した鳴き声を流しながら、彼らの反応を観察しました。
またオスが巣を訪れた回数をカウントするため、彼らと巣に発信機と受信機を取り付けて、自動的に計測できるようにしてみました。
その結果わかったのは、都会で暮らすウタスズメは、確かに田舎のウタスズメより、縄張りを守ろうと攻撃的である事が分かりました。
にもかかわらず、都会のオスの方が、田舎のオスよりも足しげく巣に通い、ヒナに餌を与えていたんだそうです。
ウタスズメは、オスとメスが協力して子育てを行う種です。
ですが何かの事情でオスが手伝えないときは、メスがいつも以上に頑張ってヒナの面倒を見ます。
ですから、もしも都市の環境のせいでオスが子育てにあまり参加しなくなるのならば、それがメスや子供たちに影響する可能性があったわけです。
ですが実際に観察されたように、都会のオスは田舎のオス以上に子育てに熱心でした。
それはヒナたちが元気なことからもわかります。
都会のヒナの大きさと体重は田舎のものと変わらず、意外にも生存率まで高いんだそうですよ。
確かにコウウチョウに托卵されるケース(つまり勝手に卵を産み付けられる)は都市部の方が多かったらしいですが、生存率の高さがそれを埋め合わせていたということでしょうか。
都市部の環境は危険だらけのように思えるんですが、この研究では、都市では巣が襲われることが少ないことも明らかになっています。
というのも、巣を襲おうとする動物にその動機がないか、そもそも数が少ないからだと考えられるわけですな。
たとえば、野良猫なんかでもゴミ箱を漁れば食べ物にありつけるわけですし、そもそもヘビのような動物は都市部ではあまり見かけませんしねぇ。
こうして見てみると田舎のオスは何をやっているのか? と思えてきますが、彼らにも言い分があるようです。
田舎では都市とは違い、巣を襲う動物がたくさんいます。
都市部のオスの行動をあわせて考えると、田舎のオスたちは子育てをサボっているわけではなく、危険な動物を巣に近づけるリスクを減らすために、あえて巣に近づく回数を減らしている可能性があるという事らしいです。
結果、都会のウタスズメのオスはよきパパとなり、田舎に比べて巣が襲われることもないために、都会のヒナたちは田舎よりも巣立ちやすくなると…。
ただし、研究チームのサミュエル・レーン氏によれば、今回わかったことが都会ぐらしの他の鳥や動物たちに当てはまるとは限らないという話しです。
とはいえ、都市は野生動物にとって暮らしにくい場所というイメージとは裏腹に、ある種の鳥にとって「エサや巣作りの場所を見つけるのに十分な自然があれば、都会ぐらしにはいい点もある」という証拠は増えているのだそうです。
まぁ、エサは豊富だしね。
ぶっちゃけ、エサさえあれば動物は生きてはいけるわけで、それなら天敵が少ない方が絶対いいですよね。
ま、スズメなんかの場合、巣を作る場所が人間の邪魔になるところだったらアウトやけどね。
それが理解出来るかどうか…。
これで生存率がかなり変わるでしょうしね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院