お疲れ様です。院長です。

11月29日の水曜日でございます。

今日は、いい肉の日ってことで、安売りしてる肉屋とかありそうですな。

たまには贅沢して下さい。

てことで、ネタにいきましょう。

今日は歴史ミステリーなお話しです。

なんでも、1万5千年前のヨーロッパで人肉食の最古の証拠が発見されたんだとか…。

約1万5000年前のヨーロッパでは、葬儀の一環として死者の肉を食べる人肉食「カニバリズム」が一般的に行われていたようなんです。

おもにヨーロッパ北部で出土した人骨に切断された傷跡、裂けた傷、人間の咬み跡があるのは、人類の祖先の一部が、必要に迫られてではなく、文化的理由から、同胞の遺体を食べていたことを示しています。

イギリス南東部にあるゴフ洞窟は、旧石器時代の遺跡としてよく知られています。

チェダー峡谷にあるこの洞窟からは、カップ代わりにされたと思われる1万5000年前の人の頭蓋骨や、人間の歯型がついた人骨が発見されており、人肉を食べていたことで知られています。

ですが新たな論文では、人肉を食べていたのはゴフ洞窟の人たちだけではなかったことが示唆されています。

マドレーヌ文化として知られる同じ文化圏の、ヨーロッパ北部から西部にわたる同時期の人骨にも、共食いされた痕跡が見られるそうなんです。

つまり、死者を食べる行為は、上部旧石器時代後期の共通の習慣であったことを示しているわけです。

遺体を埋葬する代わりに彼らはその肉体を食べていたようで、こうしたカニバリズム行為が、北西ヨーロッパ全域で短期間の間に何度も行われていた証拠だと、専門家は解釈しています。

この行為は、マドレーヌ文化圏の人たちの間で普及していた、葬送行為の一部だったようなんですな。

食人行為は、北西ヨーロッパのマドレーヌ文化圏の人たちの間では、ごく普通のことだったようですが、長くは続きませんでした。

遺体を埋葬する葬送行為にシフトしていったのは、南部・中央ヨーロッパで広く見られた、エピグラヴェットという第2の文化に起因します。

ここで、旧石器時代の終わりに向かって最終的に埋葬文化が普及したのは、マドレーヌ文化圏の人たちが、葬送行為として初期の埋葬行為を採用した結果なのか？それともマドレーヌ文化圏の人たちの人口が少なくなって、エピグラヴェット文化圏の人口と入れ換わったせいなのか？という疑問が出てきます。

およそ2万3000年前から1万4000年前の上部旧石器時代、西ヨーロッパには2つのおもな文化圏があり、とくに石器や骨を利用した道具の違いによって区別されていました。

エピグラヴェット文化は、おもにヨーロッパ南東部の人々の間で見られ、遺体は副葬品と共に土に埋められました。

おそらく現代の基準からしたら、より一般的だと思われる方法です。

しかし、ヨーロッパ北西部のマドレーヌ文化圏では違っていました。

彼らは、遺体から肉を取り除いて食べ、残った骨を加工して、新たな物をこしらえたりすることもありました。

大きな疑問のひとつは、こうしたカニバリズム行為が、食料が不足したり、冬が長引いたりしたせいで、生き残りをかけたやむにやまれぬものだったのか、それとも、文化的な行為だったのか、ということです。

ゴフ洞窟から出土した証拠は、遺体を食する行為は、儀式的な意味合いがあったことをすでに示しています。

彼らがシカやウマなどほかの動物を狩って食べていたたくさんの証拠があり、飢えていたわけではなかったこと、頭蓋骨カップや刻み跡のついた人骨など、遺骨が丁寧に準備されていたのは、カニバリズムになんらかの思いが込められていたことを示しています。

歴史博物館の研究者、ウィリアム・マーシュ博士は、ゴフ洞窟で発見された人骨について研究しています。

「ゴフ洞窟での状況をより明快に説明するために、マドレーヌ文化とエピグラヴェット文化にまつわるすべての考古学遺跡を再検討しました」マーシュ博士は語っています。

この上部旧石器文化時代の、人骨が出た59の遺跡をヨーロッパ中で見つけ、そのうち13ヵ所で食人の痕跡、10ヵ所で埋葬の跡、2ヵ所で埋葬と食人が混在した痕跡が見つかったそうです。

カニバリズムの習慣は、かなり局所的な地域でマドレーヌ文化圏の人々によってのみ短期間に何度も行われたことがわかったということは、この行為がマドレーヌ文化圏の人たちの中で広く普通に行われていて、食人自体が葬送の行為そのものだったと…。

まぁ、こういう風習があったとしてもそこまで不思議じゃないですよね。

ま、現代人からすると野蛮な行為に感じるかもしれませんが、そういうもんだと教われば意外とすんなり入るかもしれませんしね。

死んだ人を焼いちゃうってのも、ある意味不思議な行為な気もしますしね。

ではまた〜。











京都　中京区　円町　弘泉堂鍼灸接骨院