2023年11月10日 [動物のこと]
クモの毒
お疲れ様です。院長です。
11月10日の金曜日でございます。
11月も1/3が過ぎてしまいました。
今年も残すところ、1ヶ月と20日ってことですな。
ちょっと焦りますな。
てことで、今日もネタにいきましょう。
今日は動物ネタではあるんですが、かなり珍しいクモのお話しでもしてみたいと思います。
クモってまぁ、大体の人は嫌いじゃないですか。
中にはデカいタランチュラをペットにしてる人とかもいるそうですが、まぁ、普通は気味悪い、怖い存在の虫の代表格です。
今日の主役は、ブラジルの「クロドクシボグモ」で、コイツは大型の猛毒クモで、1匹だけで80人ものヒトを死に至らしめることができる毒を持っているそうなんです。
これだけでもスゴイ危険なクモなんですが、何故かこの毒、男性にだけ奇妙な症状が出るらしいんです。
なんでも、局部に痛みを伴う、長時間の勃起状態を引き起こすらしいんです。
まぁ、神経系の毒ならあり得る話なのかも…。
で、勃起状態を引き起こすってんなら、男性の勃起不全(ED)治療に有効かもしれないと、長年研究が続けられてるそうなんです。
ま、もちろん、毒性は弱めないといけませんし、長時間続くとそれはそれで問題ですしね。
で、今回、その研究がついに花ひらきそうだという事らしいんです。
ブラジルの研究チームが、クモの毒の有効成分を人工合成することに成功し、臨床試験で人体に危険がないことを確認したそうなんです。
ブラジルやアルゼンチンなど中南米に生息する「クロドクシボグモ(Phoneutria nigriventer)」は、シボグモ科に分類される世界でも有数の猛毒グモです。
バナナの葉についていることから「バナナグモ」という可愛らしい愛称もあるそうですが、その毒はたった0.1mgで人体に致命的となるます。
体長5〜8センチほどのその体には8〜10mgの毒が蓄えられているので、1匹だけで100人近くの人間を殺せてしまう恐るべきヤツなわけです。
このクモにかまれると、頻脈や不整脈、けいれんや肺水腫といったさまざまな症状で苦しむことになるそうです。
致死量なら筋肉が動かなくなり、呼吸不全や激しい痛みを味わった末に死にいたります。
ただしすでに血清があるため、生息地では現在、死者はほとんど出ていないそうです。
では、男性の局所に効いちゃう症状はどういうものかと言いますと、痛みを感じるほど咆哮してしまい、いつまでたってもおさまらないんだそうです。
こうした症状を「持続勃起症」と医学的に言いますが、ひどい時には海綿体が傷ついて、永遠に勃たなくなることもあるという、危険な症状なんですね。
ですが、それだけ強力な勃起状態を作れるなら、当然ながら応用できれば…、と考えるのは自然なことでしょう。
実際に、この毒の研究は、長年続けられてきました。
そしてついに、毒を人工合成することに成功、臨床実験で安全性も確認されました。
ブラジル、ミナス・ジェライス連邦大学の研究チームは、この毒の勃起を引き起こす成分を人工的に合成することに成功したわけです。
マウスとラットの動物実験では、その勃起成分「BZ371A」をジェル状にしてオスの股に塗ると、見事に勃起することが確認されたそうです。
そして今年初めには、BZ371Aの開発を引き継いだ製薬会社「Biozeus」によって、第I相臨床試験をクリアしたと発表されました。
つまり少数の人間に試して、安全性が確かめられたということですな。
BZ371Aで勃起状態が起こるのは、体の中に一酸化窒素が放出されるからなんだそうです。
一酸化窒素は平滑筋をゆるませて血管を広げる作用があります。
そのおかげでイチモツに血液が流れ込み、元気になると考えられるそうなんです。
BZ371Aの優れた点は、高齢のラットや、高血圧や糖尿病などがあるラットでも有効だったところだそうです。
バイアグラやシアリスといったED治療薬は、3割ほど効かない人もいるそうなんです。
また心臓・血管や肝臓に問題のある人なども、服用することができません。
BZ371Aはそれらとは作用メカニズムが根本的に違うために、バイアグラを飲めなかった人にも使える可能性があるという話しです。
Biozeusは今後、第II相臨床試験を実施し、その結果を来年4月にも報告する予定であるそうです。
まぁ、今まで害虫でしかなかった、毒クモもこれからは、大事に扱われるかもしれませんねぇ…。
この研究も今後に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
11月10日の金曜日でございます。
11月も1/3が過ぎてしまいました。
今年も残すところ、1ヶ月と20日ってことですな。
ちょっと焦りますな。
てことで、今日もネタにいきましょう。
今日は動物ネタではあるんですが、かなり珍しいクモのお話しでもしてみたいと思います。
クモってまぁ、大体の人は嫌いじゃないですか。
中にはデカいタランチュラをペットにしてる人とかもいるそうですが、まぁ、普通は気味悪い、怖い存在の虫の代表格です。
今日の主役は、ブラジルの「クロドクシボグモ」で、コイツは大型の猛毒クモで、1匹だけで80人ものヒトを死に至らしめることができる毒を持っているそうなんです。
これだけでもスゴイ危険なクモなんですが、何故かこの毒、男性にだけ奇妙な症状が出るらしいんです。
なんでも、局部に痛みを伴う、長時間の勃起状態を引き起こすらしいんです。
まぁ、神経系の毒ならあり得る話なのかも…。
で、勃起状態を引き起こすってんなら、男性の勃起不全(ED)治療に有効かもしれないと、長年研究が続けられてるそうなんです。
ま、もちろん、毒性は弱めないといけませんし、長時間続くとそれはそれで問題ですしね。
で、今回、その研究がついに花ひらきそうだという事らしいんです。
ブラジルの研究チームが、クモの毒の有効成分を人工合成することに成功し、臨床試験で人体に危険がないことを確認したそうなんです。
ブラジルやアルゼンチンなど中南米に生息する「クロドクシボグモ(Phoneutria nigriventer)」は、シボグモ科に分類される世界でも有数の猛毒グモです。
バナナの葉についていることから「バナナグモ」という可愛らしい愛称もあるそうですが、その毒はたった0.1mgで人体に致命的となるます。
体長5〜8センチほどのその体には8〜10mgの毒が蓄えられているので、1匹だけで100人近くの人間を殺せてしまう恐るべきヤツなわけです。
このクモにかまれると、頻脈や不整脈、けいれんや肺水腫といったさまざまな症状で苦しむことになるそうです。
致死量なら筋肉が動かなくなり、呼吸不全や激しい痛みを味わった末に死にいたります。
ただしすでに血清があるため、生息地では現在、死者はほとんど出ていないそうです。
では、男性の局所に効いちゃう症状はどういうものかと言いますと、痛みを感じるほど咆哮してしまい、いつまでたってもおさまらないんだそうです。
こうした症状を「持続勃起症」と医学的に言いますが、ひどい時には海綿体が傷ついて、永遠に勃たなくなることもあるという、危険な症状なんですね。
ですが、それだけ強力な勃起状態を作れるなら、当然ながら応用できれば…、と考えるのは自然なことでしょう。
実際に、この毒の研究は、長年続けられてきました。
そしてついに、毒を人工合成することに成功、臨床実験で安全性も確認されました。
ブラジル、ミナス・ジェライス連邦大学の研究チームは、この毒の勃起を引き起こす成分を人工的に合成することに成功したわけです。
マウスとラットの動物実験では、その勃起成分「BZ371A」をジェル状にしてオスの股に塗ると、見事に勃起することが確認されたそうです。
そして今年初めには、BZ371Aの開発を引き継いだ製薬会社「Biozeus」によって、第I相臨床試験をクリアしたと発表されました。
つまり少数の人間に試して、安全性が確かめられたということですな。
BZ371Aで勃起状態が起こるのは、体の中に一酸化窒素が放出されるからなんだそうです。
一酸化窒素は平滑筋をゆるませて血管を広げる作用があります。
そのおかげでイチモツに血液が流れ込み、元気になると考えられるそうなんです。
BZ371Aの優れた点は、高齢のラットや、高血圧や糖尿病などがあるラットでも有効だったところだそうです。
バイアグラやシアリスといったED治療薬は、3割ほど効かない人もいるそうなんです。
また心臓・血管や肝臓に問題のある人なども、服用することができません。
BZ371Aはそれらとは作用メカニズムが根本的に違うために、バイアグラを飲めなかった人にも使える可能性があるという話しです。
Biozeusは今後、第II相臨床試験を実施し、その結果を来年4月にも報告する予定であるそうです。
まぁ、今まで害虫でしかなかった、毒クモもこれからは、大事に扱われるかもしれませんねぇ…。
この研究も今後に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院