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2023年10月13日 [からだのこと]

脳電気と数学

お疲れ様です。院長です。

10月13日の金曜日でございます。

はい、きた。

13日の金曜日。

必ず反応してしまう、13日の金曜日ですが、まぁ、普通に年に数回は回ってきますしね。

そこまで珍しいわけでもないんですけどね。

では今日もネタにいきましょう。

今日のネタは脳に電気刺激を与えちゃうお話しです。

この脳に電気刺激を与えて、ああなるこうなるってネタ、結構色々あるんですよ。

まぁ、脳と電気刺激って実験する方からもきっとワクワクするんでしょうなぁ(笑)

今回の実験は、脳に電気刺激を与えることで数学の学習効果が向上する可能性があるんだとか…。

好きな人も意外と多いんですが、苦手な人は数字と記号の羅列を見るだけでめまいをおこしてしまいがちな教科、それが数学です。

実際に「数学恐怖症」なるものも存在しており、2023年に発表された調査によると、イギリスの成人5人に1人が数学で具合が悪くなるという結果が報告されたらしいです。

そんな人たちには、朗報かもしれませんが、最新研究によると、非侵襲的(脳を傷つけない)な電気的なノイズで脳の神経細胞を刺激したところ、数学の学習効果を高めることに成功したそうなんです。

しかも、数学が苦手な人ほど、電気刺激による学習効果の向上が見られたそうですから試してみる価値ありですな。

そもそも数学が得意な人と苦手な人がいるのはなぜなのでしょう?

その理由の1つは、数学で脳が活性化するかどうかに関係しているようなんです。

脳の活性化とは、エキサイティングな刺激により、脳の働きや機能が高まることです。

英サリー大学のロイ・コーエン・カドシュ教授によると、人の学習能力の高さは、脳内の神経細胞の活性化と関連しているのだという話しです。

つまり、もしも明日の数学のテストに備えて勉強しているのに、どうにもはかどらないという人は、数学で脳が活性化しにくい人なのかもしれないと…。

そこでコーエン・カドシュ教授らは、勉強をする前に脳の前部を外側から電気ノイズで刺激すれば、数学が苦手な人でも学習効果を上げられるのではないかと考えました。

電気ノイズは、脳内のナトリウムチャネルに作用します。

するとそれがニューロン(神経細胞)の細胞膜に干渉し、皮質を活性化させてくれるからです。

それを確かめるための実験で、102人の参加者を電気ノイズで刺激するグループとそうでないグループに分け、かけ算を解いてもらうことで、刺激が学習や脳波に与える影響を調べました。

その結果は、電気ノイズで脳を刺激したグループは、数学の学習効果が向上したことが判明しました。

さらに、数学が苦手な人ほどその効果が高いことも分かったそうです。

数学で、脳が活性化しにくい人ほど、電気ノイズ刺激を受けやすく、学習効果が大きくアップしたようなんです。

逆に言うと、数学が得意な人にとってはあまり意味がないということでもあるわけですな。

もともと数学を見るとワクワクし、脳が活性化しやすい人は、刺激を与えても、それほど効果がないと考えられるわけです。

コーエン・カドシュ教授は、「神経刺激がどのように作用し、またどのような条件で一番効果的なのかがわかりました」と語っています。

こうした発見をさらに追求することで、「人それぞれの学習の進み具合にあわせたピッタリなアプローチができるようになるだけでなく、刺激する最適なタイミングと期間も明らかになるでしょう」とのことです。

外部から脳に電気で刺激するだけで、数学が苦じゃなくなるのなら、今すぐにでも使いたいって人はたくさんいるでしょうけど、まぁ実用化となればまだ先の話ですね。

まぁ、数学に限らず、他の教化でも人によっては脳が活性化しない場合があるでしょうし、一人一人にカスタマイズしていくとなると、なかなか難しい気もしますが…。

こんな技術が実用化されるとは思えない気もしますけどね。

とは言え、この研究も今後に期待大ですな。

ではまた〜。









京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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