2023年08月30日 [色々なこと]
AI新薬
お疲れ様です。院長です。
8月30日の水曜日でございます。
ついに明日で8月も終りです。
今年も暑い夏でした。
9月になったら、急に涼しくなるわけではもちろんありませんが、まぁ、気持ち的には秋が近付くイメージはありますな。
では今日もネタにいきましょう。
今日は最新のAIネタでございます。
なんでも、AIが老化を予防する新たなアンチエイジング薬候補を発見したんだとか…。
新しい薬を作るのは、お金も時間もかかる大変な作業です。
ですが今後は、AIが新薬開発を大幅にスピードアップしてくれるかもしれません。
それを証明するかのように、エディンバラ大学のバネッサ・スメール=バレート氏らは、AIを駆使することで、ほんの5分で老化を予防する新たなアンチエイジング薬の候補を探し出すことに成功したそうなんです。
最終的に絞り込まれたものは、ゾンビ細胞を退治することで体の老化を防いでくれる「老化細胞除去薬」としてとても有望であるそうです。
ゾンビ細胞…。
もう、どんな細胞か説明しなくてもおおよそ見当はつきそうなネーミングですが、私たちの体を老化させる原因の1つが、この「ゾンビ細胞」と呼ばれるものなんです。
この細胞は生きてはいるんですが、それ以上細胞分裂する力を失っています。
細胞分裂する力を失っていることは、悪いことばかりではありません。
老化した細胞はDNAに傷がついていることがあります。
ですから分裂しないことで、そうした古びたDNAがそれ以上広まらないようにするんですね。
とはいえゾンビって名がつくくらいですから、当然ながら悪さもするんですねぇ。
困ったことにこの細胞は、周囲の細胞を老化させようとするんです。
まるでゾンビが新しく仲間を作るかのように老化を早めます。
ですから紫外線や化学物質によるダメージなどで、体の中にゾンビ細胞が蓄積すると、糖尿病・変形性関節症・がんといったさまざまな病気を引き起こすようになると…。
ゆえにこうしたゾンビの群れを退治してくれる薬には、アンチエイジング効果があるわけなんです。(なお人間の脳には、死後に活発になる本物のゾンビ細胞もあるそうです。)
そうしたゾンビ細胞を殺すアンチエイジング薬のことを「老化細胞除去薬(セノリティクス)」といいます。
理想的には、ゾンビ細胞を速やかに退治しつつ、健康な細胞にはなんの影響もない、そんな薬がいいわけですな。
スメール=バレート氏によると、これまでのところおよそ80種の老化細胞除去薬が見つかってはいますが、人間で試されたのはたった2種類だけだという話しです。
安全かつ効果的な老化細胞除去薬がもっとたくさん見つかればいいんですが、そもそも新薬の開発は膨大な資金と10〜20年もの歳月がかかる大変な作業です。
そこでスメール=バレート氏らは、AIで老化細胞除去薬の開発をスピードアップできないかと考えたわけですね。
そのためにまず、AIにすでに知られている”老化細胞除去薬”と”普通の薬”のデータを与えてみました。
ここから、この2種の薬の違いを学習させるのが狙いです。
もしもAIがゾンビ細胞を倒す薬の成分(分子)の特徴を見分けられるのならば、初めて目にした成分でも、それが老化細胞除去薬として効果があるかどうか予測できるはずだと考えたわけです。
今回の実験では、いくつかのテストを経て選び出された一番性能のいいAIモデルに、4340個の分子を見せています。
するとAIはたった5分で21個の候補を挙げてきたそうです。
同じことを手作業でやろうとしたら、数週間の集中作業と薬の購入費用900万円のほか、実験機材の購入費用やそれを準備する手間がかかっただろうという話しです。
AIが挙げた新薬候補が本当に有効なら、新薬開発は大幅にスピードアップしたことになるわけです。
こうして絞り込まれた分子の実力を実験で試してみると、21種のうち3種類(オレアンドリン、ペリプロシン、ギンクゲチン)は本当に有望であることがわかったそうです。
その3つの分子は、老化細胞を除去しつつ、それでいて健康な細胞にはほとんど影響がないのだそうです。
さらなる実験では、一番有望なのはオレアンドリンであることも突き止められています。
こうしたAIの威力は素晴らしく、質のいいデータがあれば、新薬開発のプロセスを一気に加速してくれる可能性を秘めているとのこと…。
スメール=バレート氏らは今、AIが見つけた3つのアンチエイジング薬候補を人間の肺組織で試しているところで、2年以内を目処に、次の成果を報告したいとのことです。
これはなかなかスゴイ使い方ですね。
こうやってドンドンAIが活躍すれば、ドンドン職業を追われる人が出てくるんでしょうねぇ。
もはや、それは誰にでも起り得ることですよね。
だって、今回は製薬にからんだ実験の話ですよ。
こんなもん、かなり特殊な職業でしょうし、誰にでも出来るもんじゃないわけで、こういった分野にもAIが進出しだしたら、そりゃ仕事もなくなるよね。
仕事がなくなって楽な暮らしが出来るなら問題ないですけど…。
無職になっちゃったら意味ないもんねぇ。
てな感想をもちました。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
8月30日の水曜日でございます。
ついに明日で8月も終りです。
今年も暑い夏でした。
9月になったら、急に涼しくなるわけではもちろんありませんが、まぁ、気持ち的には秋が近付くイメージはありますな。
では今日もネタにいきましょう。
今日は最新のAIネタでございます。
なんでも、AIが老化を予防する新たなアンチエイジング薬候補を発見したんだとか…。
新しい薬を作るのは、お金も時間もかかる大変な作業です。
ですが今後は、AIが新薬開発を大幅にスピードアップしてくれるかもしれません。
それを証明するかのように、エディンバラ大学のバネッサ・スメール=バレート氏らは、AIを駆使することで、ほんの5分で老化を予防する新たなアンチエイジング薬の候補を探し出すことに成功したそうなんです。
最終的に絞り込まれたものは、ゾンビ細胞を退治することで体の老化を防いでくれる「老化細胞除去薬」としてとても有望であるそうです。
ゾンビ細胞…。
もう、どんな細胞か説明しなくてもおおよそ見当はつきそうなネーミングですが、私たちの体を老化させる原因の1つが、この「ゾンビ細胞」と呼ばれるものなんです。
この細胞は生きてはいるんですが、それ以上細胞分裂する力を失っています。
細胞分裂する力を失っていることは、悪いことばかりではありません。
老化した細胞はDNAに傷がついていることがあります。
ですから分裂しないことで、そうした古びたDNAがそれ以上広まらないようにするんですね。
とはいえゾンビって名がつくくらいですから、当然ながら悪さもするんですねぇ。
困ったことにこの細胞は、周囲の細胞を老化させようとするんです。
まるでゾンビが新しく仲間を作るかのように老化を早めます。
ですから紫外線や化学物質によるダメージなどで、体の中にゾンビ細胞が蓄積すると、糖尿病・変形性関節症・がんといったさまざまな病気を引き起こすようになると…。
ゆえにこうしたゾンビの群れを退治してくれる薬には、アンチエイジング効果があるわけなんです。(なお人間の脳には、死後に活発になる本物のゾンビ細胞もあるそうです。)
そうしたゾンビ細胞を殺すアンチエイジング薬のことを「老化細胞除去薬(セノリティクス)」といいます。
理想的には、ゾンビ細胞を速やかに退治しつつ、健康な細胞にはなんの影響もない、そんな薬がいいわけですな。
スメール=バレート氏によると、これまでのところおよそ80種の老化細胞除去薬が見つかってはいますが、人間で試されたのはたった2種類だけだという話しです。
安全かつ効果的な老化細胞除去薬がもっとたくさん見つかればいいんですが、そもそも新薬の開発は膨大な資金と10〜20年もの歳月がかかる大変な作業です。
そこでスメール=バレート氏らは、AIで老化細胞除去薬の開発をスピードアップできないかと考えたわけですね。
そのためにまず、AIにすでに知られている”老化細胞除去薬”と”普通の薬”のデータを与えてみました。
ここから、この2種の薬の違いを学習させるのが狙いです。
もしもAIがゾンビ細胞を倒す薬の成分(分子)の特徴を見分けられるのならば、初めて目にした成分でも、それが老化細胞除去薬として効果があるかどうか予測できるはずだと考えたわけです。
今回の実験では、いくつかのテストを経て選び出された一番性能のいいAIモデルに、4340個の分子を見せています。
するとAIはたった5分で21個の候補を挙げてきたそうです。
同じことを手作業でやろうとしたら、数週間の集中作業と薬の購入費用900万円のほか、実験機材の購入費用やそれを準備する手間がかかっただろうという話しです。
AIが挙げた新薬候補が本当に有効なら、新薬開発は大幅にスピードアップしたことになるわけです。
こうして絞り込まれた分子の実力を実験で試してみると、21種のうち3種類(オレアンドリン、ペリプロシン、ギンクゲチン)は本当に有望であることがわかったそうです。
その3つの分子は、老化細胞を除去しつつ、それでいて健康な細胞にはほとんど影響がないのだそうです。
さらなる実験では、一番有望なのはオレアンドリンであることも突き止められています。
こうしたAIの威力は素晴らしく、質のいいデータがあれば、新薬開発のプロセスを一気に加速してくれる可能性を秘めているとのこと…。
スメール=バレート氏らは今、AIが見つけた3つのアンチエイジング薬候補を人間の肺組織で試しているところで、2年以内を目処に、次の成果を報告したいとのことです。
これはなかなかスゴイ使い方ですね。
こうやってドンドンAIが活躍すれば、ドンドン職業を追われる人が出てくるんでしょうねぇ。
もはや、それは誰にでも起り得ることですよね。
だって、今回は製薬にからんだ実験の話ですよ。
こんなもん、かなり特殊な職業でしょうし、誰にでも出来るもんじゃないわけで、こういった分野にもAIが進出しだしたら、そりゃ仕事もなくなるよね。
仕事がなくなって楽な暮らしが出来るなら問題ないですけど…。
無職になっちゃったら意味ないもんねぇ。
てな感想をもちました。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院