2023年07月09日 [からだのこと]
(332)サンデーイルネス(仮)頭蓋内出血について
お疲れ様です。院長です。
7月9日のサンデーイルネスでございます。
ボチボチ梅雨明けですなぁ。
京都は7月頭から、祇園祭が始まりますし、ここから徐々に夏に向けて街中が何となく浮かれてきます。
ここ数年、コロナの影響で、イマイチ盛り上がりませんでしたし、今年はきっと盛況でしょうな。
まぁ、人だらけになりますし、道も駅も電車も混みますし、住んでるもんからすると、ちょっと大変なんですけどね。
ま、そこは年に一度のお祭りですから、みんなで楽しみましょう。
ま、わたくし院長も祇園祭りを見に行ったりはしませんが、毎年夏へ向かう雰囲気は楽しみにしてますよ。
今年もいい祭りになるといいですな。
てことで、今日も本題に入りましょう。
今日のイルネス辞典は、「頭蓋内出血」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かと言いますと、頭蓋骨の内部に出血が起こったものです。
出血が起こった場所により、硬膜外(こうまくがい)出血、くも膜下(まくか)出血、硬膜下(こうまくか)出血、脳室内(のうしつない)出血、上衣下(じょういか)出血、脳実質内(のうじっしつない)出血などに分けられます。
ほとんどは出生直後から2〜3日以内に起こる新生児の病気と言えます。
では原因は何かと言うと、赤ちゃんの脳は血流が豊富であり、血管も未熟です。
また血液凝固機能も未熟なので成人に比べると出血が起こりやすいといえます。
この傾向は、未熟な赤ちゃんほどより強くなります。
このように、もともと出血を起こしやすい状態といえる赤ちゃんに分娩時の外傷、仮死(かし)、出生後の呼吸障害や循環障害などが加わることで出血が起こります。
また、先天的に血液凝固機能の障害がある赤ちゃんでは、より出血が起こりやすくなります。
脳内の成熟の度合いによって、出血部位は多少異なります。
早産(そうざん)児では脳室内出血や上衣下出血が多く、正期産(せいきさん)児では硬膜外、硬膜下、脳実質の出血が比較的多くみられます。
症状の現れ方としては、出血量が少ない場合は無症状のこともあります。
出血量が多かったり、血腫によって脳が圧迫されたりすると、全身が蒼白になる、ぐったりして元気がない、呼吸が止まる、後ろに反り返る、泣き声が甲高い、ミルクを飲まない、吐く、目つきがおかしい、けいれんするなどの症状がみられます。
また、とくに脳室内出血やくも膜下出血の場合、数日から数週間後に水頭症(すいとうしょう)を発症してくることがあります。
その場合は、頭囲が標準を超えて大きくなる、ミルクを飲まない、吐く、呼吸が止まるなどの症状が徐々に現れてきます。
頭部超音波検査は簡便な検査法ですが、出血の場所によっては診断できないことがあります。
確定診断は頭部CT検査により行われます。
では治療の方法としましては、どの場所の出血であっても、症状がなければ経過観察し、自然に吸収されるのを待ちます。
症状を伴う場合、硬膜外出血、硬膜下出血と一部の脳実質内出血では血腫を取り除く手術が行われることがあります。
脳室内出血、上衣下出血では手術は行わず、けいれんの治療、頭蓋内圧が上昇するのを防ぐ、呼吸循環の安定などの対症療法を行います。
くも膜下出血も通常は予後がよいために、手術は行わずに対症療法を行います。
出血後に水頭症が起こってきた場合は、シャント術などの脳外科的な治療が必要になることがあります。
予後については、どの場所の出血でも、症状を伴わなければ後遺症の心配はほとんどありません。
症状が強いほど後遺症を残しやすくなります。
後遺症としては、脳性麻痺、知能障害、てんかんなどがありますが、その程度もさまざまです。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月9日のサンデーイルネスでございます。
ボチボチ梅雨明けですなぁ。
京都は7月頭から、祇園祭が始まりますし、ここから徐々に夏に向けて街中が何となく浮かれてきます。
ここ数年、コロナの影響で、イマイチ盛り上がりませんでしたし、今年はきっと盛況でしょうな。
まぁ、人だらけになりますし、道も駅も電車も混みますし、住んでるもんからすると、ちょっと大変なんですけどね。
ま、そこは年に一度のお祭りですから、みんなで楽しみましょう。
ま、わたくし院長も祇園祭りを見に行ったりはしませんが、毎年夏へ向かう雰囲気は楽しみにしてますよ。
今年もいい祭りになるといいですな。
てことで、今日も本題に入りましょう。
今日のイルネス辞典は、「頭蓋内出血」について解説していきたいと思います。
まずはどんな病気かと言いますと、頭蓋骨の内部に出血が起こったものです。
出血が起こった場所により、硬膜外(こうまくがい)出血、くも膜下(まくか)出血、硬膜下(こうまくか)出血、脳室内(のうしつない)出血、上衣下(じょういか)出血、脳実質内(のうじっしつない)出血などに分けられます。
ほとんどは出生直後から2〜3日以内に起こる新生児の病気と言えます。
では原因は何かと言うと、赤ちゃんの脳は血流が豊富であり、血管も未熟です。
また血液凝固機能も未熟なので成人に比べると出血が起こりやすいといえます。
この傾向は、未熟な赤ちゃんほどより強くなります。
このように、もともと出血を起こしやすい状態といえる赤ちゃんに分娩時の外傷、仮死(かし)、出生後の呼吸障害や循環障害などが加わることで出血が起こります。
また、先天的に血液凝固機能の障害がある赤ちゃんでは、より出血が起こりやすくなります。
脳内の成熟の度合いによって、出血部位は多少異なります。
早産(そうざん)児では脳室内出血や上衣下出血が多く、正期産(せいきさん)児では硬膜外、硬膜下、脳実質の出血が比較的多くみられます。
症状の現れ方としては、出血量が少ない場合は無症状のこともあります。
出血量が多かったり、血腫によって脳が圧迫されたりすると、全身が蒼白になる、ぐったりして元気がない、呼吸が止まる、後ろに反り返る、泣き声が甲高い、ミルクを飲まない、吐く、目つきがおかしい、けいれんするなどの症状がみられます。
また、とくに脳室内出血やくも膜下出血の場合、数日から数週間後に水頭症(すいとうしょう)を発症してくることがあります。
その場合は、頭囲が標準を超えて大きくなる、ミルクを飲まない、吐く、呼吸が止まるなどの症状が徐々に現れてきます。
頭部超音波検査は簡便な検査法ですが、出血の場所によっては診断できないことがあります。
確定診断は頭部CT検査により行われます。
では治療の方法としましては、どの場所の出血であっても、症状がなければ経過観察し、自然に吸収されるのを待ちます。
症状を伴う場合、硬膜外出血、硬膜下出血と一部の脳実質内出血では血腫を取り除く手術が行われることがあります。
脳室内出血、上衣下出血では手術は行わず、けいれんの治療、頭蓋内圧が上昇するのを防ぐ、呼吸循環の安定などの対症療法を行います。
くも膜下出血も通常は予後がよいために、手術は行わずに対症療法を行います。
出血後に水頭症が起こってきた場合は、シャント術などの脳外科的な治療が必要になることがあります。
予後については、どの場所の出血でも、症状を伴わなければ後遺症の心配はほとんどありません。
症状が強いほど後遺症を残しやすくなります。
後遺症としては、脳性麻痺、知能障害、てんかんなどがありますが、その程度もさまざまです。
いかがでしたか。
では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院