2023年07月03日 [動物のこと]
単為生殖
お疲れ様です。院長です。
7月3日の月曜日でございます。
まだまだ空気が湿っぽいですが、だいぶ暑くなってきましたね。
もうすぐ夏やなぁ…。
ってことで、今日もネタにいきましょう。
今日のネタは久々の動物ネタでございます。
なんでも、ワニがオスなしで卵を産んだ事例を初確認したんだとか…。
アメリカワニ(rocodylus acutus)のメスが、オスと交尾することなく卵を産んだことが初めてわかりました。
この奇妙な繁殖戦略は、恐竜時代に進化的なルーツをもつ可能性があるという話しです。
2018年、コスタリカで16年間飼育されていたメスのワニが、単独で卵を産みました。
その卵からは、母親と遺伝子的に同一と識別できるメスの胎児が含まれていたそうです。
米国の研究チームが遺伝子分析を行ったところ、このメスのワニは、オスの協力なしで子孫を作る「単為生殖」一般的には「処女懐胎」として知られるプロセスで卵を産んだことがわかったそうです。
残念ながら、卵は孵化しなかったそうですが、この特異な生殖戦略は進化について、我々人間の理解を根本から覆す可能性があり、驚くべき発見ということです。
これまで鳥類での単為生殖(処女懐妊)の事例はいくつか確認されていましたが、今回の発見により、ワニもそれが可能であるということが明らかになりました。
ということは、これらの生物の共通の先祖である恐竜も、単為生殖の能力を持っていた可能性を示しているんだとか…。
ワニや鳥は、かつて主竜類と呼ばれていた爬虫類のクレード(共通の先祖から進化した生物群)の現生メンバーで、その枝をたどっていくと、恐竜や空を飛ぶ爬虫類も含まれています。
「今回の発見は、ワニや鳥類の親戚である、絶滅した主竜類の生殖能力の可能性について、かなりの興味をそそられる洞察を与えてくれる」とバージニア工科大学の進化生物学者、ウォーレン・ブース氏は書いています。
単為生殖は、無性生殖の一形態で、通常は生殖にオスの精子を必要とするメスが、交尾することなく、生殖を行う仕組みです。
爬虫類のように何年も精子を保存しておくのでもなく、いざというときにメスは、ふたつの細胞を融合させて、単独の性だけでも生存可能な胚を作ることができるようなんです。
かつてはまれなことだと考えられていましたが、脊椎動物の単為生殖は思っていたよりも一般的であることが徐々にわかってきました。
植物や無脊椎動物では、前から単為生殖はあったそうなんですが、脊椎動物のメスが、精子と受精していない卵子から子孫を生み出すことができることに研究者が気づくまでにしばらく時間がかかりました。
以来、単為生殖はトカゲ、ヘビ、サメ、エイなど80種以上の脊椎動物で観察されていますが、そのほとんどは飼育されている動物で、これまで脊椎動物の系統以外で記録されることはありませんでした。
さらに詳しく観察したところ、野生動物において条件的単為生殖例が見つかり始めました。
とくに、絶滅寸前でオスの数が少なく、相手を見つけられなかった場合にメスがとる生殖戦略ではないかと考えられています。
しかし、飼育下で繁殖している 絶滅危惧種のカリフォルニアコンドルに関する最近の発見では、メスが完璧に繁殖力のあるオスと定期的に接触しているにもかかわらず、メスだけで単為生殖をしたそうなんです。
このことは、研究者たちに驚きを与えました。
今回のワニに関して、孵化しなかった胎児を母親の遺伝子と比較分析したところ、事実上、同一の遺伝子を共有していることが判明しました。
クローンのような類似性は、鳥、ヘビ、トカゲで観察されているのと同様に、こうした単為生殖の例では、末端融合の自家生殖が生殖のメカニズムであることを示しています。
これは、単為生殖が、系統の遠い共通の祖先も持っている特質であることを示しているという事らしいです。
しかし、進化のより深い時間軸全体における、条件的単為生殖の進化的分布と力学を完全に検証するには、さらなる研究が必要でしょう。
メスは、染色体の半分を含む卵子を、通常、卵巣が卵子を作るときに残った極体と呼ばれる別のタイプの半数体細胞と融合させます。
このとき、足りない精子の空白を埋めるための遺伝物質を若干入れ替え、その結果、生まれた子どもは、母親のクローンに近いものになると…。
オスがほとんどいない場合に、メスが単独でも生殖できるとはいっても、本来ならオスとメスがもたらす遺伝的な多様性は欠けているため、持続可能な子孫をつくる方法とはいえないようです。
今回の例では、卵は孵化しませんでしたが、だからといって、ワニが単為生殖を利用して、生存可能な子孫を生み出す可能性がないわけではありません。
ちなみに、他の種の単為生殖卵の孵化率は、わずか3%程度だということです。
まぁ、これが特殊な能力なのか、何かの間違いなのかまだまだ分からない事だらけですが、動物ってのは奥深いねぇ。
ちなみに、単為生殖出来るのもメスだけです。
そのうち、オスは必要なくなるかもね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月3日の月曜日でございます。
まだまだ空気が湿っぽいですが、だいぶ暑くなってきましたね。
もうすぐ夏やなぁ…。
ってことで、今日もネタにいきましょう。
今日のネタは久々の動物ネタでございます。
なんでも、ワニがオスなしで卵を産んだ事例を初確認したんだとか…。
アメリカワニ(rocodylus acutus)のメスが、オスと交尾することなく卵を産んだことが初めてわかりました。
この奇妙な繁殖戦略は、恐竜時代に進化的なルーツをもつ可能性があるという話しです。
2018年、コスタリカで16年間飼育されていたメスのワニが、単独で卵を産みました。
その卵からは、母親と遺伝子的に同一と識別できるメスの胎児が含まれていたそうです。
米国の研究チームが遺伝子分析を行ったところ、このメスのワニは、オスの協力なしで子孫を作る「単為生殖」一般的には「処女懐胎」として知られるプロセスで卵を産んだことがわかったそうです。
残念ながら、卵は孵化しなかったそうですが、この特異な生殖戦略は進化について、我々人間の理解を根本から覆す可能性があり、驚くべき発見ということです。
これまで鳥類での単為生殖(処女懐妊)の事例はいくつか確認されていましたが、今回の発見により、ワニもそれが可能であるということが明らかになりました。
ということは、これらの生物の共通の先祖である恐竜も、単為生殖の能力を持っていた可能性を示しているんだとか…。
ワニや鳥は、かつて主竜類と呼ばれていた爬虫類のクレード(共通の先祖から進化した生物群)の現生メンバーで、その枝をたどっていくと、恐竜や空を飛ぶ爬虫類も含まれています。
「今回の発見は、ワニや鳥類の親戚である、絶滅した主竜類の生殖能力の可能性について、かなりの興味をそそられる洞察を与えてくれる」とバージニア工科大学の進化生物学者、ウォーレン・ブース氏は書いています。
単為生殖は、無性生殖の一形態で、通常は生殖にオスの精子を必要とするメスが、交尾することなく、生殖を行う仕組みです。
爬虫類のように何年も精子を保存しておくのでもなく、いざというときにメスは、ふたつの細胞を融合させて、単独の性だけでも生存可能な胚を作ることができるようなんです。
かつてはまれなことだと考えられていましたが、脊椎動物の単為生殖は思っていたよりも一般的であることが徐々にわかってきました。
植物や無脊椎動物では、前から単為生殖はあったそうなんですが、脊椎動物のメスが、精子と受精していない卵子から子孫を生み出すことができることに研究者が気づくまでにしばらく時間がかかりました。
以来、単為生殖はトカゲ、ヘビ、サメ、エイなど80種以上の脊椎動物で観察されていますが、そのほとんどは飼育されている動物で、これまで脊椎動物の系統以外で記録されることはありませんでした。
さらに詳しく観察したところ、野生動物において条件的単為生殖例が見つかり始めました。
とくに、絶滅寸前でオスの数が少なく、相手を見つけられなかった場合にメスがとる生殖戦略ではないかと考えられています。
しかし、飼育下で繁殖している 絶滅危惧種のカリフォルニアコンドルに関する最近の発見では、メスが完璧に繁殖力のあるオスと定期的に接触しているにもかかわらず、メスだけで単為生殖をしたそうなんです。
このことは、研究者たちに驚きを与えました。
今回のワニに関して、孵化しなかった胎児を母親の遺伝子と比較分析したところ、事実上、同一の遺伝子を共有していることが判明しました。
クローンのような類似性は、鳥、ヘビ、トカゲで観察されているのと同様に、こうした単為生殖の例では、末端融合の自家生殖が生殖のメカニズムであることを示しています。
これは、単為生殖が、系統の遠い共通の祖先も持っている特質であることを示しているという事らしいです。
しかし、進化のより深い時間軸全体における、条件的単為生殖の進化的分布と力学を完全に検証するには、さらなる研究が必要でしょう。
メスは、染色体の半分を含む卵子を、通常、卵巣が卵子を作るときに残った極体と呼ばれる別のタイプの半数体細胞と融合させます。
このとき、足りない精子の空白を埋めるための遺伝物質を若干入れ替え、その結果、生まれた子どもは、母親のクローンに近いものになると…。
オスがほとんどいない場合に、メスが単独でも生殖できるとはいっても、本来ならオスとメスがもたらす遺伝的な多様性は欠けているため、持続可能な子孫をつくる方法とはいえないようです。
今回の例では、卵は孵化しませんでしたが、だからといって、ワニが単為生殖を利用して、生存可能な子孫を生み出す可能性がないわけではありません。
ちなみに、他の種の単為生殖卵の孵化率は、わずか3%程度だということです。
まぁ、これが特殊な能力なのか、何かの間違いなのかまだまだ分からない事だらけですが、動物ってのは奥深いねぇ。
ちなみに、単為生殖出来るのもメスだけです。
そのうち、オスは必要なくなるかもね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院