2023年05月08日 [動物のこと]
フクロムシ
お疲れ様です。院長です。
5月8日の月曜日でございます。
はい。
楽しかったゴールデンウイークも終り、今日から辛い日常へ戻る人が、日本中でため息ついてます(笑)
当院は一応、6日の午前は診療したので、まぁ、そこまでダメージはありませんな。
次の大型連休、お盆を楽しみにしばらく頑張りましょう。
ボチボチ気温も上がりだしますし、ついでにテンションんも上げていきましょう。
ま、暑くなりすぎたらテンションダウンにつながるけどね。
てことで今日もネタにいきましょう。
今日は珍しい動物のお話しです。
なんでも、カニのオスに寄生してそのオスをメス化させるってう寄生動物がいるそうな…
その寄生動物の名前は「フクロムシ」。
ではその生態についてみていきましょう。
カニなどの甲殻類をターゲットにするフジツボの仲間、「フクロムシ(Sacculina carcini)」は、取りつかれたら最後、とんでもないハッキングスキルでカニを乗っ取ってしまいます。
カニの下腹部あたりに取り付くと「寄生去勢」という技を発動し、オスの場合は強制的にメスにされてしまうんだそうです。
フクロムシは、甲殻類の「根頭上目」というグループに分類されています。
つまり、甲殻類に寄生する甲殻類なんですね。
フジツボやカメノテの親戚なんだそうですが、目に見える部分はそこまで硬そうではありません。
生まれたばかりのフクロムシは、甲殻類らしくエビやカニの幼生ような姿(「ノープリウス幼生」)をしているんですが、脱皮を繰り返しながらちょっとノミを思わせる「キプリス幼生」になります。
カニに寄生して、大変身するのはこの段階だそうです。
ターゲットに近づくとぶすりと針を刺し、そこから自分の細胞を注入しては、それまでの殻を捨て去ります。
まんまとカニの体内に侵入すると、そこに植物の根っこのようなものを張り巡らし、宿主の栄養を吸収します。
そうやって相手の栄養ですくすく成長すると、やがてカニのお腹の辺りに生殖器官である袋を露出させると…。
この袋はほとんどが卵巣でできているそうなんですが、それをお腹に露出させるのには理由があります。
寄生されたカニは、その袋を自分の卵と勘違いして、掃除をしたり、生まれた子供の放出を助けたりと、せっせとお世話するようになるんだとか…。
ところでお腹の卵をお世話するカニはメスです。
ならば、もしフクロムシが寄生した相手がオスだったらどうなるのでしょうってとこがポイントなんですね。
ここで強制性転換スキルが発動されるわけですよ。
フクロムシはオスの性腺を破壊して、無理やりメスにしてしまうわけです。
これを「寄生去勢」というそうです。
そうしてメス化したオスはただ子供が作れなくなるだけでなく、お腹が広くなるなど見た目もメスっぽくなるそうです。
そして元オスもまた、フクロムシの袋をかいがいしくお世話をするようになるそうです。
このように宿主に子作りできなくさせるのは、宿主のエネルギーが繁殖に費やされることを防ぐためだと考えられているんだそうです。
そうすることでフクロムシは、より多くのエネルギーを相手から頂戴できるようになるわけですな。
ちなみにこの強制性転換スキルは、フクロムシのメスだけの技術だそうです。
ではオスはどうかというと、ただの精細胞のような姿で、メスよりもずっと小さいそうです。
メスの袋の中にはオスが入り込める部屋があり、その中でオスはひたすら精子を出して、子作りに励むそうです。
にしても、恐ろしい生物ですな。
寄生されたオスのカニが、去勢されることにより見た目もメス化するってのは、やはりホルモンバランスが変わるからでしょうかね。
世の中にはまだまだ不思議な生き物がいるんですねぇ。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
5月8日の月曜日でございます。
はい。
楽しかったゴールデンウイークも終り、今日から辛い日常へ戻る人が、日本中でため息ついてます(笑)
当院は一応、6日の午前は診療したので、まぁ、そこまでダメージはありませんな。
次の大型連休、お盆を楽しみにしばらく頑張りましょう。
ボチボチ気温も上がりだしますし、ついでにテンションんも上げていきましょう。
ま、暑くなりすぎたらテンションダウンにつながるけどね。
てことで今日もネタにいきましょう。
今日は珍しい動物のお話しです。
なんでも、カニのオスに寄生してそのオスをメス化させるってう寄生動物がいるそうな…
その寄生動物の名前は「フクロムシ」。
ではその生態についてみていきましょう。
カニなどの甲殻類をターゲットにするフジツボの仲間、「フクロムシ(Sacculina carcini)」は、取りつかれたら最後、とんでもないハッキングスキルでカニを乗っ取ってしまいます。
カニの下腹部あたりに取り付くと「寄生去勢」という技を発動し、オスの場合は強制的にメスにされてしまうんだそうです。
フクロムシは、甲殻類の「根頭上目」というグループに分類されています。
つまり、甲殻類に寄生する甲殻類なんですね。
フジツボやカメノテの親戚なんだそうですが、目に見える部分はそこまで硬そうではありません。
生まれたばかりのフクロムシは、甲殻類らしくエビやカニの幼生ような姿(「ノープリウス幼生」)をしているんですが、脱皮を繰り返しながらちょっとノミを思わせる「キプリス幼生」になります。
カニに寄生して、大変身するのはこの段階だそうです。
ターゲットに近づくとぶすりと針を刺し、そこから自分の細胞を注入しては、それまでの殻を捨て去ります。
まんまとカニの体内に侵入すると、そこに植物の根っこのようなものを張り巡らし、宿主の栄養を吸収します。
そうやって相手の栄養ですくすく成長すると、やがてカニのお腹の辺りに生殖器官である袋を露出させると…。
この袋はほとんどが卵巣でできているそうなんですが、それをお腹に露出させるのには理由があります。
寄生されたカニは、その袋を自分の卵と勘違いして、掃除をしたり、生まれた子供の放出を助けたりと、せっせとお世話するようになるんだとか…。
ところでお腹の卵をお世話するカニはメスです。
ならば、もしフクロムシが寄生した相手がオスだったらどうなるのでしょうってとこがポイントなんですね。
ここで強制性転換スキルが発動されるわけですよ。
フクロムシはオスの性腺を破壊して、無理やりメスにしてしまうわけです。
これを「寄生去勢」というそうです。
そうしてメス化したオスはただ子供が作れなくなるだけでなく、お腹が広くなるなど見た目もメスっぽくなるそうです。
そして元オスもまた、フクロムシの袋をかいがいしくお世話をするようになるそうです。
このように宿主に子作りできなくさせるのは、宿主のエネルギーが繁殖に費やされることを防ぐためだと考えられているんだそうです。
そうすることでフクロムシは、より多くのエネルギーを相手から頂戴できるようになるわけですな。
ちなみにこの強制性転換スキルは、フクロムシのメスだけの技術だそうです。
ではオスはどうかというと、ただの精細胞のような姿で、メスよりもずっと小さいそうです。
メスの袋の中にはオスが入り込める部屋があり、その中でオスはひたすら精子を出して、子作りに励むそうです。
にしても、恐ろしい生物ですな。
寄生されたオスのカニが、去勢されることにより見た目もメス化するってのは、やはりホルモンバランスが変わるからでしょうかね。
世の中にはまだまだ不思議な生き物がいるんですねぇ。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院