2023年04月26日 [色々なこと]
培養肉禁止国
お疲れ様です。院長です。
4月26日の水曜日でございます。
4月もボチボチ支払い週間に突入です。
毎月、毎月、飽きもせず請求書は届くねぇ(笑)
年に1回位、忘れてみろよ。
とか、毎月思います。
てことで、今日もネタにいきましょう。
昨日、一昨日と培養肉についてお話しいたしましたが、こんな国もあるんですねぇ。
なんでもイタリアでは、実験室で作られた培養肉を禁止する動きがあるそうなんです。
理由は、自国の食文化を守るためなんだとか…。
一昨日のブログで、アメリカでは2社目の培養肉企業が米国食品医薬品局(FDA)の認可を受けたって話をしましたが、イタリアでは自国の豊かな食文化と国民の健康を守るために、培養肉の禁止が検討されているそうなんです。
先月末、イタリアのフランチェスコ・ロロブリジーダ農相は、「イタリアは合成食品の危険性から解放された最初の国家」とTwitterで発言したそうなんです。
伝統的なイタリアの生産者を、政府が守ろうとしているのだと説明しました。
こうしたイタリア政府の対応は、豊かな食文化と国民の健康を守ることが目的とされていますが、より安全で持続可能な食品に関心を持つ人々からは批判の声も上がっているそうです。
そりゃそうですな。
イタリア政府が検討しているのは、実験室で作られた培養肉をはじめとする合成食品の生産や流通を違法とすることです。
この培養肉禁止法案が可決されれば、国内で「脊椎動物に由来する細胞培養物や組織」から食品や飼料を作れなくなるそうです。
違反者には6万ユーロ(約860万円)の罰金を科される可能性もあるとのことですから結構な罪ですな。
その目的は、世界的に有名な「イタリアの食文化と国民の健康を守ること」だと説明されています。
すでに流通している代替肉としては、大豆などの植物性タンパク質から作られる植物由来肉がありますが、「培養肉」は動物の細胞から作られている点で大きく違います。
すなわち、動物の体から細胞を取り出し、これに適切な栄養を与え、最適な環境で増殖させて作ったものですね。
イタリア政府は今回の動きの理由の1つを国民の安全を守るためだといってますが、そもそも現時点で、培養肉が従来の食肉よりも危険であることを示す証拠はありません。
その一方、従来の食肉と違い、動物の命を奪わなくていいという点で、培養肉がより倫理的であることは確かでしょう。
また食肉を生産する畜産業は、エサの生産や施設運営から排出される二酸化炭素や、家畜自身が排出するメタンなど、温室効果ガスの主な発生源でもあります。
それとは対照的に、家畜を育てる必要がない培養肉は、環境への負荷が小さく、抗生物質を減らせることから、世界的に大問題となっている耐性菌の出現を抑えられるとも期待されています。
このような恩恵を無視して、一律に培養肉を禁止すれば、イタリア国民にかえって悪い結果になるとも考えられますよねぇ。
それゆえに、食の持続可能性や経済成長のチャンスを重視する人たちからは、今回のイタリア政府の動きを批判する声が上がっているのも頷けます。
たとえばGood Food Institute Europeのアリス・レイブンズクロフト氏は、培養肉を禁止すれば、イタリア国内での研究が妨げられ、より持続可能で安全な食品の提供に取り組んでいるヨーロッパや世界から取り残されることになると声明で懸念を表明しています。
このような法律が可決されれば、イタリアでのこの新しい分野の経済的可能性が失われるばかりか、科学の進歩や温暖化防止の取り組みが妨げられ、消費者の選択肢までが制限されてしまいます。
政府は消費者の自由を縛るのではなく、イタリア人が何を食べたいか自分たちで決められるようにすべきであると…。
ちなみにイタリア政府は、培養肉だけでなく、コオロギなどの昆虫から作られた小麦粉を、ピザやパスタに使用することにも厳しい規則を設けそうなんです。
昆虫タンパク質を含む食品には情報表示を義務付けることを求めています。
まぁ、食の安全ってのも大事ですけど、禁止としてしまうのはさすがにやりすぎかなと…。
新しい事が始まれば、賛否あるのは当たり前ですが、こういった問題は世界中が共通にならないといけない気もします。
安全な培養肉なら、それを使ったイタリア料理ってことで、食文化がこわされるってことも無いと思うんですがねぇ。
この話題も今後に注目しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
4月26日の水曜日でございます。
4月もボチボチ支払い週間に突入です。
毎月、毎月、飽きもせず請求書は届くねぇ(笑)
年に1回位、忘れてみろよ。
とか、毎月思います。
てことで、今日もネタにいきましょう。
昨日、一昨日と培養肉についてお話しいたしましたが、こんな国もあるんですねぇ。
なんでもイタリアでは、実験室で作られた培養肉を禁止する動きがあるそうなんです。
理由は、自国の食文化を守るためなんだとか…。
一昨日のブログで、アメリカでは2社目の培養肉企業が米国食品医薬品局(FDA)の認可を受けたって話をしましたが、イタリアでは自国の豊かな食文化と国民の健康を守るために、培養肉の禁止が検討されているそうなんです。
先月末、イタリアのフランチェスコ・ロロブリジーダ農相は、「イタリアは合成食品の危険性から解放された最初の国家」とTwitterで発言したそうなんです。
伝統的なイタリアの生産者を、政府が守ろうとしているのだと説明しました。
こうしたイタリア政府の対応は、豊かな食文化と国民の健康を守ることが目的とされていますが、より安全で持続可能な食品に関心を持つ人々からは批判の声も上がっているそうです。
そりゃそうですな。
イタリア政府が検討しているのは、実験室で作られた培養肉をはじめとする合成食品の生産や流通を違法とすることです。
この培養肉禁止法案が可決されれば、国内で「脊椎動物に由来する細胞培養物や組織」から食品や飼料を作れなくなるそうです。
違反者には6万ユーロ(約860万円)の罰金を科される可能性もあるとのことですから結構な罪ですな。
その目的は、世界的に有名な「イタリアの食文化と国民の健康を守ること」だと説明されています。
すでに流通している代替肉としては、大豆などの植物性タンパク質から作られる植物由来肉がありますが、「培養肉」は動物の細胞から作られている点で大きく違います。
すなわち、動物の体から細胞を取り出し、これに適切な栄養を与え、最適な環境で増殖させて作ったものですね。
イタリア政府は今回の動きの理由の1つを国民の安全を守るためだといってますが、そもそも現時点で、培養肉が従来の食肉よりも危険であることを示す証拠はありません。
その一方、従来の食肉と違い、動物の命を奪わなくていいという点で、培養肉がより倫理的であることは確かでしょう。
また食肉を生産する畜産業は、エサの生産や施設運営から排出される二酸化炭素や、家畜自身が排出するメタンなど、温室効果ガスの主な発生源でもあります。
それとは対照的に、家畜を育てる必要がない培養肉は、環境への負荷が小さく、抗生物質を減らせることから、世界的に大問題となっている耐性菌の出現を抑えられるとも期待されています。
このような恩恵を無視して、一律に培養肉を禁止すれば、イタリア国民にかえって悪い結果になるとも考えられますよねぇ。
それゆえに、食の持続可能性や経済成長のチャンスを重視する人たちからは、今回のイタリア政府の動きを批判する声が上がっているのも頷けます。
たとえばGood Food Institute Europeのアリス・レイブンズクロフト氏は、培養肉を禁止すれば、イタリア国内での研究が妨げられ、より持続可能で安全な食品の提供に取り組んでいるヨーロッパや世界から取り残されることになると声明で懸念を表明しています。
このような法律が可決されれば、イタリアでのこの新しい分野の経済的可能性が失われるばかりか、科学の進歩や温暖化防止の取り組みが妨げられ、消費者の選択肢までが制限されてしまいます。
政府は消費者の自由を縛るのではなく、イタリア人が何を食べたいか自分たちで決められるようにすべきであると…。
ちなみにイタリア政府は、培養肉だけでなく、コオロギなどの昆虫から作られた小麦粉を、ピザやパスタに使用することにも厳しい規則を設けそうなんです。
昆虫タンパク質を含む食品には情報表示を義務付けることを求めています。
まぁ、食の安全ってのも大事ですけど、禁止としてしまうのはさすがにやりすぎかなと…。
新しい事が始まれば、賛否あるのは当たり前ですが、こういった問題は世界中が共通にならないといけない気もします。
安全な培養肉なら、それを使ったイタリア料理ってことで、食文化がこわされるってことも無いと思うんですがねぇ。
この話題も今後に注目しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院