2023年02月15日 [色々なこと]
NASAエンジン
お疲れ様です。院長です。
2月15日の水曜日でございます。
2月も折り返し、残り2週間を切りました。
まだ寒いなぁ…。
今年は寒波がえぐかったですから、アレに比べると随分暖かくはなりましたけどね。
まだ春とは言い難いですな。
では、今日もネタにいきましょう。
今日は近頃、ネタになる事の多い、宇宙関連のネタでございます。
と言っても、宇宙そのものの話ではなく、宇宙に行くためのロケットエンジンの話です。
なんでもNASAが助成する新型「原子力ロケットエンジン」なら、45日で火星に到着できるかもしれないんだとか…。
人類は今、新たな宇宙探査の時代の真っただ中にいます。
月への有人ミッションの後には、火星が控えているんですね。
ですが、火星への道のりは長いです。
従来のロケットエンジンを使用する場合、火星到着まで8ヶ月かかると言われています。
ですが、NASAの助成する新型の原子力ロケットなら、1カ月半と大幅にスピードアップするかもしれないという話ですからかなり早い。
「核熱推進」と「原子力電気推進」を組み合わせ、さらに特殊な過給機を搭載することで、火星までたった45日で到達できるロケットが実現するらしいんです。
原子力ロケットエンジンには主に2つのコンセプトがあります。
1つは「核熱ロケットエンジン」です。
これは原子炉で液体水素を熱してイオン化(プラズマ)し、これをノズルから放出して推進する仕組みです。
宇宙開発競争がたけなわだった1950年代以降、米ソが核熱ロケットエンジンの開発を試みましたが、現時点で実用化にはいたっていません。
そして、もう1つが「原子力電気ロケットエンジン」です。
こちらは原子炉で発電した電力でホール型推進機(イオンエンジン)を動かし、電磁場を発生させます。
これによってキセノンなどの不活性ガスをイオン化・加速して推進力を得るというシステムです。
原子力電気ロケットエンジンは、NASAが2003〜2005年に行った「プロメテウス計画」などで開発が試みられました。
どちらのエンジンも、比推力(燃料の質量流量に対する推力を表す)に優れ、エネルギー密度がほぼ無限であるなど、従来の化学ロケットエンジンに比べて大きな利点があります。
例えば、原子力電気ロケットエンジンなら比推力は1万秒以上、つまり3時間近く推力を維持できるという長所があります。
その反面、推力は核熱エンジンはおろか、従来のロケットエンジンに比べてもかなり低い。
さらに排熱の問題まであります。
一方、核熱ロケットエンジンは、速度の変化が大きなミッションにおいて、初期・最終質量分率をどうするかという問題があるんですね。
NASAは”SFの世界を現実”にするべく、毎年応募されてくる数百のアイデアの中から10件ほどを選んで資金や技術を助成する「NASA Innovative Advanced Concepts(NIAC)」というプログラムを行なっているそうなんです。
今回の原子力ロケットエンジンは、2023年度に選出されたものの1つで、提案者は米フロリダ大学のライアン・ゴッセ教授ら研究グループだそうです。
ゴッセ教授らが提案するのは、双方のいいとこ取りです。
アメリカが1960年代に進めた核熱ロケット開発計画「NERVA計画」の原子炉をベースに、原子力電気ロケットエンジンの仕組みを取り入れたハイブリッド設計となっているそうです。
さらに脈動型過給機「ウェーブローター」を搭載するのも特徴で、これは排気管内の圧力が上昇することで生じる圧力波で、吸い込んだ空気(吸気)を圧縮する技術だそうです。
まぁ、我々一般人には、何の事だかさっぱりですが、何せこのハイブリッド原子力エンジンならば、理論上、火星まで45日で行けるらしいんです。
これは宇宙の有人ミッションや太陽系探査に革命を起こす可能性があるわけですよ。
これまでのロケットなら、火星に行くには250日(8ヶ月)かかるとされていました。
もし現地で1年調査をするのだとすれば、ミッションは3年に及ぶことになります。
ですが片道45日(6週間半)で行けるのならば、ミッションは数ヶ月で終えられます。
これは放射線や微小重力といった人体へのリスクを考えると、きわめて重要なことです。
なお2023年度のNIACプログラムでは、原子力エンジンだけでなく、太陽光や風力がいつも利用できるとは限らない場所で電力を供給できる核分裂・核融合ハイブリッド原子炉も選ばれているそうです。
こうした原子力技術の発展によって、いつの日か火星だけでなく、さらに遠くの宇宙を目指す有人ミッションすら可能になるかもしれないとの事です。
ま、わたくし院長が生きてるうちには、火星にすら到着しないでしょうけど、未来は楽しみですね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
2月15日の水曜日でございます。
2月も折り返し、残り2週間を切りました。
まだ寒いなぁ…。
今年は寒波がえぐかったですから、アレに比べると随分暖かくはなりましたけどね。
まだ春とは言い難いですな。
では、今日もネタにいきましょう。
今日は近頃、ネタになる事の多い、宇宙関連のネタでございます。
と言っても、宇宙そのものの話ではなく、宇宙に行くためのロケットエンジンの話です。
なんでもNASAが助成する新型「原子力ロケットエンジン」なら、45日で火星に到着できるかもしれないんだとか…。
人類は今、新たな宇宙探査の時代の真っただ中にいます。
月への有人ミッションの後には、火星が控えているんですね。
ですが、火星への道のりは長いです。
従来のロケットエンジンを使用する場合、火星到着まで8ヶ月かかると言われています。
ですが、NASAの助成する新型の原子力ロケットなら、1カ月半と大幅にスピードアップするかもしれないという話ですからかなり早い。
「核熱推進」と「原子力電気推進」を組み合わせ、さらに特殊な過給機を搭載することで、火星までたった45日で到達できるロケットが実現するらしいんです。
原子力ロケットエンジンには主に2つのコンセプトがあります。
1つは「核熱ロケットエンジン」です。
これは原子炉で液体水素を熱してイオン化(プラズマ)し、これをノズルから放出して推進する仕組みです。
宇宙開発競争がたけなわだった1950年代以降、米ソが核熱ロケットエンジンの開発を試みましたが、現時点で実用化にはいたっていません。
そして、もう1つが「原子力電気ロケットエンジン」です。
こちらは原子炉で発電した電力でホール型推進機(イオンエンジン)を動かし、電磁場を発生させます。
これによってキセノンなどの不活性ガスをイオン化・加速して推進力を得るというシステムです。
原子力電気ロケットエンジンは、NASAが2003〜2005年に行った「プロメテウス計画」などで開発が試みられました。
どちらのエンジンも、比推力(燃料の質量流量に対する推力を表す)に優れ、エネルギー密度がほぼ無限であるなど、従来の化学ロケットエンジンに比べて大きな利点があります。
例えば、原子力電気ロケットエンジンなら比推力は1万秒以上、つまり3時間近く推力を維持できるという長所があります。
その反面、推力は核熱エンジンはおろか、従来のロケットエンジンに比べてもかなり低い。
さらに排熱の問題まであります。
一方、核熱ロケットエンジンは、速度の変化が大きなミッションにおいて、初期・最終質量分率をどうするかという問題があるんですね。
NASAは”SFの世界を現実”にするべく、毎年応募されてくる数百のアイデアの中から10件ほどを選んで資金や技術を助成する「NASA Innovative Advanced Concepts(NIAC)」というプログラムを行なっているそうなんです。
今回の原子力ロケットエンジンは、2023年度に選出されたものの1つで、提案者は米フロリダ大学のライアン・ゴッセ教授ら研究グループだそうです。
ゴッセ教授らが提案するのは、双方のいいとこ取りです。
アメリカが1960年代に進めた核熱ロケット開発計画「NERVA計画」の原子炉をベースに、原子力電気ロケットエンジンの仕組みを取り入れたハイブリッド設計となっているそうです。
さらに脈動型過給機「ウェーブローター」を搭載するのも特徴で、これは排気管内の圧力が上昇することで生じる圧力波で、吸い込んだ空気(吸気)を圧縮する技術だそうです。
まぁ、我々一般人には、何の事だかさっぱりですが、何せこのハイブリッド原子力エンジンならば、理論上、火星まで45日で行けるらしいんです。
これは宇宙の有人ミッションや太陽系探査に革命を起こす可能性があるわけですよ。
これまでのロケットなら、火星に行くには250日(8ヶ月)かかるとされていました。
もし現地で1年調査をするのだとすれば、ミッションは3年に及ぶことになります。
ですが片道45日(6週間半)で行けるのならば、ミッションは数ヶ月で終えられます。
これは放射線や微小重力といった人体へのリスクを考えると、きわめて重要なことです。
なお2023年度のNIACプログラムでは、原子力エンジンだけでなく、太陽光や風力がいつも利用できるとは限らない場所で電力を供給できる核分裂・核融合ハイブリッド原子炉も選ばれているそうです。
こうした原子力技術の発展によって、いつの日か火星だけでなく、さらに遠くの宇宙を目指す有人ミッションすら可能になるかもしれないとの事です。
ま、わたくし院長が生きてるうちには、火星にすら到着しないでしょうけど、未来は楽しみですね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院