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2023年02月12日 [からだのこと]

(311)サンデーイルネス(仮)未熟児網膜症(ROP)について

お疲れ様です。院長です。

2月12日のサンデーイルネスでございます。

2月は日数が少ないですから、もう半分近くまできてるんですよね〜。

日曜日も、あと2回ですからね。

まぁ、毎年のことなんですが、月単位で色々仕事をこなしてますから、日数が少ないと、リアルに仕事量が増えるんですよねぇ。

やだやだ。

しかも、天皇誕生日ってな祝日も数年前から、2月に参加してますし、もともとあった建国記念日と、天皇誕生日、そして28日までっていう、なかなかな減りようでございますよ。

ま、毎年のことなんですけどね(笑)

毎年、同じような事を言ってる気もしますが、きっと来年も同じような事を書いてるんだろうなぁと…。

これが歳を重ねるってことなんですよね。

そうやって、人生を楽しむわけですな。

基本思考ってなもんは、変わるもんじゃないですしね。

毎年、同じ事を繰り返し、去年の事はスッカリ忘れると(笑)

これ位が一番気楽でいいですよね。

ってことで、話が脱線しまくりましたが、今日も本題に入っていきましょう。

今日のイルネス辞典は、「未熟児網膜症」について解説していきたいと思います。

まずはどんな病気かってことですが、未熟児網膜症(ROP)は発達中の未熟な網膜血管に起こる血管増殖性病変で、重症例では網膜剥離(もうまくはくり)となり重度の視力障害を生じます。

原因は何かと言いますと、網膜血管および網膜組織の代謝系が未熟であることを基盤とし、不適切な酸素投与、過剰な水分、感染、脳室内出血、栄養障害などのさまざまな因子が関係しているといわれています。

症状の現れ方としては、未熟な状態で出生した子どもの網膜周辺部は血管の発育が悪く、出生したあとに血管が伸びていきます。

厚生省研究班による新臨床経過分類によると、最も多いT型の未熟児網膜症(ROP)の進行は反応性の血管造成(1期)後、それらと無血管域の間に境界線が形成され(2期)、さらに高度になると硝子体(しょうしたい)内部への血管造成や出血が起こります(3期)。

この時点で自然によくなっていく場合が多いのですが、重症例では部分的網膜剥離(4期)、全剥離(5期)となることもあります。

また、急速に進行し網膜剥離となる症例(U型)もあります。

なお、新臨床経過分類と国際分類はstageの分類の仕方が異なっているため、注意が必要です。

診断は前述の新臨床経過分類に従い、眼科医により行われます。

出生体重1800g以下、在胎週数34週以下の症例では、生後3週以降から定期的に眼底検査を行う必要があります。

未熟児網膜症(ROP)が発症した場合には診察の間隔を短くし、注意深い観察が必要です。

また、高濃度酸素療法や人工換気療法を行った子どもでは、退院前に眼の診察を受けることがすすめられます。

では、治療の方法ですが、T型は自然に治る傾向が強いものの、3期の中期でさらに進行が予想される場合には治療が必要となります。

U型ではただちに治療を開始します。

治療はアルゴンレーザーによる光凝固術(ひかりぎょうこじゅつ)が主体ですが、病態によっては冷凍凝固術も行われ、一部の重症例では強膜バックリング術、あるいは硝子体手術も行われます。

また、適切な呼吸管理(適切な酸素投与、低二酸化炭素血症の予防)や、水分制限、貧血の予防などの全身管理も重要です。

未熟児網膜症(ROP)の発症率は報告によって差がありますが、超低出生体重児(出生体重1000g未満)では発症率80%前後、治療率40%前後といわれています。

在胎週数が早いほど、出生体重が軽いほど、未熟児網膜症(ROP)を合併する可能性が高くなります。

病気に気づいたら、眼科医、新生児科医による診療と全身管理が必要です。

いかがでしたか。

では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。








京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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