
2023年01月18日 [からだのこと]
血清ナトリウム値
お疲れ様です。院長です。
1月18日の水曜日でございます。
1月も残り2週間を切り、後半戦ですなぁ。
これから寒さが一層厳しくなりますし、体調管理はキッチリしないとね。
この冬場は寒いって事もあって、意外と水分補給を忘れがちなんですよね。
夏でも冬でも、体内から水分はそれなりに出ていきます。
冬場は夏ほど汗をかかないかわりに、夏より尿意を催すって人も多いかと思います。
尿でも汗でも水分に変わりはないですし、尿も汗も水分だけでなく、ミネラル分なんかも一緒に排出しますから、それなりの水分補給が必要なわけですな。
てことで、今日のネタはそんな適度な水分補給が、老化を予防するという最新の研究結果についてお話ししたいと思います。
最新の研究によると、水をあまり飲まない人は、慢性疾患になるリスクが高く、体の老化も速まる傾向にあるそうなんです。
日常的に水分が不足している人は、実年齢よりも生物学的年齢が高い可能性が50%も高くなるという話しもあるそうです。
すでにアメリカ国立衛生研究所(NIH)のチームが、2019年に行った研究で、マウスの水分補給を長期的に制限すると、寿命が6ヶ月短くなることを明らかにしていました。
マウスの半年は、人間なら15年に相当するそうです。
そこで今回の研究では、マウスではなく人間を対象にし、水分摂取が健康や老化にが与える影響を調査しました。
分析されたデータは、1980年代後半から現在まで続けられている心臓の健康についてのものでした。
この調査では、1万5000人以上の心臓の健康状態を平均25年以上にわたり追跡し、その間数回にわたって血中の「血清ナトリウム値」や健康マーカー(血圧・免疫マーカー・血糖値など)が検査されました。
血清ナトリウム値は、体内の水分量を示す指標で、高いほど水分が少ないと考えられます。
ちなみに健康な人なら135〜146mmol/lが正常とされています。
血清ナトリウム値と健康マーカーとの関係の分析からは、まず血清ナトリウム値が142mmol/lを超える人は、生物学的な老化が早いことが明らかになっています。
具体的には、血清ナトリウム値が142mmol/l以上の人は、生物学的な年齢が実年齢よりも高い可能性が15%上がるそうです。
血清ナトリウム値が144mmol/l以上になると、その確率は50%にまで跳ね上がると…。
また水分不足によって慢性疾患のリスクも高くなります。
血清ナトリウム値が142mmol/lを超えると、心不全・糖尿病・認知症などのリスクが64%上昇。
さらに血清ナトリウム値が最も高い人(144.5-146mmol/l)は、最も低い人に比べて早死にする確率が21%高かったそうです。
なお、こうした相関関係は必ずしも因果関係ではないことに注意しなければいけません。
今回の結果は、常日頃から水分が不足していると寿命が短くなることの直接的な証拠というわけではありません。
日常的な水分不足は、ただ不健康なライフスタイルを反映しているだけなのかもしれませんし、その反対に水分が足りている人は、よく食べよく運動するライフスタイルのおかげなのかもしれませんしね。
それでも、水分不足が動物やヒトの細胞を老化させることを示した研究はいくつかあります。
そうした研究では、血清ナトリウム値の増加が炎症やDNAの損傷につながることを明らかにしていますが、これらは老化をうながすものですしね。
研究チームのナタリア・ドミトリエワ氏は、血清ナトリウム値が142mmol/l以上ある人は、水をよく飲んだほうが健康的かもしれないと述べています。
ある推定によると、半分以上の人たちが、推奨される水分量をきちんと摂取していないのだそうです。
ですから水分補給と健康との関係がきちんと証明されれば、世界中の人々の健康に大きな影響を与える可能性があるとのことです。
体内水分量の減少は、血清ナトリウム値を上昇させる一番の要因です。
これ、日本では「塩分摂りすぎ」って方向でよく注意喚起されますよね。
まぁ、同じと言うわけではないんですが、要するに血中の塩分(ナトリウム値)が濃くなるには、塩分を取り過ぎる、もしくは水分摂取が少ないってことが考えられるわけで、両方大事なんじゃないかと…。
適度な塩分、適度な水分ってことですな。
これを機会に、自分の健康を見直すってのも良いかもしれませんね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
1月18日の水曜日でございます。
1月も残り2週間を切り、後半戦ですなぁ。
これから寒さが一層厳しくなりますし、体調管理はキッチリしないとね。
この冬場は寒いって事もあって、意外と水分補給を忘れがちなんですよね。
夏でも冬でも、体内から水分はそれなりに出ていきます。
冬場は夏ほど汗をかかないかわりに、夏より尿意を催すって人も多いかと思います。
尿でも汗でも水分に変わりはないですし、尿も汗も水分だけでなく、ミネラル分なんかも一緒に排出しますから、それなりの水分補給が必要なわけですな。
てことで、今日のネタはそんな適度な水分補給が、老化を予防するという最新の研究結果についてお話ししたいと思います。
最新の研究によると、水をあまり飲まない人は、慢性疾患になるリスクが高く、体の老化も速まる傾向にあるそうなんです。
日常的に水分が不足している人は、実年齢よりも生物学的年齢が高い可能性が50%も高くなるという話しもあるそうです。
すでにアメリカ国立衛生研究所(NIH)のチームが、2019年に行った研究で、マウスの水分補給を長期的に制限すると、寿命が6ヶ月短くなることを明らかにしていました。
マウスの半年は、人間なら15年に相当するそうです。
そこで今回の研究では、マウスではなく人間を対象にし、水分摂取が健康や老化にが与える影響を調査しました。
分析されたデータは、1980年代後半から現在まで続けられている心臓の健康についてのものでした。
この調査では、1万5000人以上の心臓の健康状態を平均25年以上にわたり追跡し、その間数回にわたって血中の「血清ナトリウム値」や健康マーカー(血圧・免疫マーカー・血糖値など)が検査されました。
血清ナトリウム値は、体内の水分量を示す指標で、高いほど水分が少ないと考えられます。
ちなみに健康な人なら135〜146mmol/lが正常とされています。
血清ナトリウム値と健康マーカーとの関係の分析からは、まず血清ナトリウム値が142mmol/lを超える人は、生物学的な老化が早いことが明らかになっています。
具体的には、血清ナトリウム値が142mmol/l以上の人は、生物学的な年齢が実年齢よりも高い可能性が15%上がるそうです。
血清ナトリウム値が144mmol/l以上になると、その確率は50%にまで跳ね上がると…。
また水分不足によって慢性疾患のリスクも高くなります。
血清ナトリウム値が142mmol/lを超えると、心不全・糖尿病・認知症などのリスクが64%上昇。
さらに血清ナトリウム値が最も高い人(144.5-146mmol/l)は、最も低い人に比べて早死にする確率が21%高かったそうです。
なお、こうした相関関係は必ずしも因果関係ではないことに注意しなければいけません。
今回の結果は、常日頃から水分が不足していると寿命が短くなることの直接的な証拠というわけではありません。
日常的な水分不足は、ただ不健康なライフスタイルを反映しているだけなのかもしれませんし、その反対に水分が足りている人は、よく食べよく運動するライフスタイルのおかげなのかもしれませんしね。
それでも、水分不足が動物やヒトの細胞を老化させることを示した研究はいくつかあります。
そうした研究では、血清ナトリウム値の増加が炎症やDNAの損傷につながることを明らかにしていますが、これらは老化をうながすものですしね。
研究チームのナタリア・ドミトリエワ氏は、血清ナトリウム値が142mmol/l以上ある人は、水をよく飲んだほうが健康的かもしれないと述べています。
ある推定によると、半分以上の人たちが、推奨される水分量をきちんと摂取していないのだそうです。
ですから水分補給と健康との関係がきちんと証明されれば、世界中の人々の健康に大きな影響を与える可能性があるとのことです。
体内水分量の減少は、血清ナトリウム値を上昇させる一番の要因です。
これ、日本では「塩分摂りすぎ」って方向でよく注意喚起されますよね。
まぁ、同じと言うわけではないんですが、要するに血中の塩分(ナトリウム値)が濃くなるには、塩分を取り過ぎる、もしくは水分摂取が少ないってことが考えられるわけで、両方大事なんじゃないかと…。
適度な塩分、適度な水分ってことですな。
これを機会に、自分の健康を見直すってのも良いかもしれませんね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院