
2023年01月17日 [動物のこと]
ウイルスを食う生き物
お疲れ様です。院長です。
1月17日の火曜日でございます
1月も後半戦って事で、寒さも相変わらず厳しいですな。
これから2月はとにかく寒いですから、風邪などひかないようにしないとねぇ。
風邪と言えば今年は、コロナももちろんですが、インフルエンザもかなり流行してるようですしね。
ご存知の通り、冬場は寒い空気と乾燥により、ウイルスも活発に動きます。
てな感じで今日のネタなんですが、今日はそんなウイルスにとって脅威となるか?ってな生物の発見のお話です。
自分の力で増殖できないウイルスは、動植物の生きた細胞に潜り込んで、細胞を破壊しながら自分の設計図のコピーを大量に作って増殖していきます。
これが病気を引き起こすウイルスともなると、やっかいな存在なわけですが、そんなウイルスを逆に食べて繁殖する頼もしい生物がいることが明らかとなったそうなんです。
池の中に生息する「ハルテリア」と呼ばれる微生物は、全体でなんと100兆〜1京ものウイルスを1日で食べてしまうんだとか…。
この微生物は史上初めて発見されたウイルスだけを食べる「ウイルス食生物」だそうですが、同じような仲間はほかにもいるかもしれないという話しです。
簡単に言うと、ウイルスとは極小のパッケージに遺伝子情報の設計図を詰めたものです。
ですが、その設計図を組み立てるための材料や設備はもっていないので自分の力だけでは増殖することができないわけです。
そこで設備を持っている生物の細胞を乗っ取って、細胞が持っている遺伝子材料やタンパク質を利用して増殖すると…。
このように自力で増殖できないことから、ウイルスを生物と見なすべきかどうかで、研究者の間では今も議論が交わされています。
米ネブラスカ大学リンカーン校の研究チームは、ウイルスの一種で淡水の緑藻類に感染する「クロロウイルス」を調べていました。
その中で、「水中に生息する生物の中にはウイルスをエネルギー源として利用しているものがいるのではないか?」と疑うようになったそうなんです。
そこで池の水を採取し、そこにさまざまな微生物を入れ、さらに大量のクロロウイルスも投入してみることにしました。
すると「ハルテリア」という鞭毛虫がクロロウィルスを食べているらしいことが判明したそうなんです。
ハルテリアを入れた水のウイルスが減っただけでなく、ハルテリア自身の数も増えていたそうです。
一方、クロロウィルスがいないところでは、ハルテリアが増殖することもなかったそうです。
つまりハルテリアがウイルスをエネルギー源にしているだろうことがうかがえるわけですね。
蛍光染料でDNAにマークをつけたクロロウィルスで試してみると、ハルテリアの胃袋が光るところもはっきり確認できたそうです。
ハルテリアはまさしくウイルスを餌にしているんですね。
ですが研究チームが知る限りでは、ウイルスだけを食べて生きている微生物がいることを証明したのは今回の研究が初めてであるそうです。
ハルテリアはかなり大食いであるようで、研究チームの推定によると、ハルテリア1匹で1日に1万〜100万のウイルスを食べられるという話しです。
小さな池に生息するハルテリア全体なら、その数は100兆〜1京にも達するそうなんです。
筆頭著者のジョン・デロング准教授は、ウイルスは「核酸、大量の窒素とリンなど、本当に良い素材でできています」
「生物ならぜひ食べてみたいに違いありません」と、プレスリリースで説明しています。
これはただ興味深いだけでなく、重要な意味を持つかもしれません。
というのも、これらのウイルスは重要な役割を果たしていることがすでに知られているからです。
淡水の中で炭素などの栄養を再利用し、そこから得られるエネルギーが大きな生物に流出しないよう防いでいるんだそうです。
ですが、もしもそうしたウイルスを食べた生物がより大きな生物に食べられることでウイルスもまた食べられるのだとしたら、再利用されるはずだった栄養やエネルギーの一部が、より上位の食物連鎖に移ることになるかもしれないと…。
「もし、こうしたことが私たちが想像するような規模で起きているのであれば、地球上の炭素循環に関する見方はがらりと変わるでしょう」と、デロング准教授は言うております。
なお、その後の調査でほかにも「ウイルス食」をするらしき微生物が見つかっているそうです。
ただし、さまざまな生物がウイルスを餌にできるのだとしても、それが自然界の日常であるかどうかはまだわからないそうです。
こうした点や、ウイルス食が周辺の環境に与える影響などは今後の研究テーマであるそうです。
まぁ、ウイルスとは言え、存在意義のあるものもいるわけなんですよね。
こういう話を聞くと、なんとかコロナとかインフルとかのウイルスを食べてくれる生物ってのを探せないもんかね?
って思っちゃいますわね。
彼らのようなウイルスは、ひょっとしたら、人間が増えすぎないように適度に流行するように出来てるんじゃないのかなとかも思ったりしますしねぇ。
どちらにせよ、ウイルスに感染するわけにはいかないんで、対策だけはキッチリしましょうね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
1月17日の火曜日でございます
1月も後半戦って事で、寒さも相変わらず厳しいですな。
これから2月はとにかく寒いですから、風邪などひかないようにしないとねぇ。
風邪と言えば今年は、コロナももちろんですが、インフルエンザもかなり流行してるようですしね。
ご存知の通り、冬場は寒い空気と乾燥により、ウイルスも活発に動きます。
てな感じで今日のネタなんですが、今日はそんなウイルスにとって脅威となるか?ってな生物の発見のお話です。
自分の力で増殖できないウイルスは、動植物の生きた細胞に潜り込んで、細胞を破壊しながら自分の設計図のコピーを大量に作って増殖していきます。
これが病気を引き起こすウイルスともなると、やっかいな存在なわけですが、そんなウイルスを逆に食べて繁殖する頼もしい生物がいることが明らかとなったそうなんです。
池の中に生息する「ハルテリア」と呼ばれる微生物は、全体でなんと100兆〜1京ものウイルスを1日で食べてしまうんだとか…。
この微生物は史上初めて発見されたウイルスだけを食べる「ウイルス食生物」だそうですが、同じような仲間はほかにもいるかもしれないという話しです。
簡単に言うと、ウイルスとは極小のパッケージに遺伝子情報の設計図を詰めたものです。
ですが、その設計図を組み立てるための材料や設備はもっていないので自分の力だけでは増殖することができないわけです。
そこで設備を持っている生物の細胞を乗っ取って、細胞が持っている遺伝子材料やタンパク質を利用して増殖すると…。
このように自力で増殖できないことから、ウイルスを生物と見なすべきかどうかで、研究者の間では今も議論が交わされています。
米ネブラスカ大学リンカーン校の研究チームは、ウイルスの一種で淡水の緑藻類に感染する「クロロウイルス」を調べていました。
その中で、「水中に生息する生物の中にはウイルスをエネルギー源として利用しているものがいるのではないか?」と疑うようになったそうなんです。
そこで池の水を採取し、そこにさまざまな微生物を入れ、さらに大量のクロロウイルスも投入してみることにしました。
すると「ハルテリア」という鞭毛虫がクロロウィルスを食べているらしいことが判明したそうなんです。
ハルテリアを入れた水のウイルスが減っただけでなく、ハルテリア自身の数も増えていたそうです。
一方、クロロウィルスがいないところでは、ハルテリアが増殖することもなかったそうです。
つまりハルテリアがウイルスをエネルギー源にしているだろうことがうかがえるわけですね。
蛍光染料でDNAにマークをつけたクロロウィルスで試してみると、ハルテリアの胃袋が光るところもはっきり確認できたそうです。
ハルテリアはまさしくウイルスを餌にしているんですね。
ですが研究チームが知る限りでは、ウイルスだけを食べて生きている微生物がいることを証明したのは今回の研究が初めてであるそうです。
ハルテリアはかなり大食いであるようで、研究チームの推定によると、ハルテリア1匹で1日に1万〜100万のウイルスを食べられるという話しです。
小さな池に生息するハルテリア全体なら、その数は100兆〜1京にも達するそうなんです。
筆頭著者のジョン・デロング准教授は、ウイルスは「核酸、大量の窒素とリンなど、本当に良い素材でできています」
「生物ならぜひ食べてみたいに違いありません」と、プレスリリースで説明しています。
これはただ興味深いだけでなく、重要な意味を持つかもしれません。
というのも、これらのウイルスは重要な役割を果たしていることがすでに知られているからです。
淡水の中で炭素などの栄養を再利用し、そこから得られるエネルギーが大きな生物に流出しないよう防いでいるんだそうです。
ですが、もしもそうしたウイルスを食べた生物がより大きな生物に食べられることでウイルスもまた食べられるのだとしたら、再利用されるはずだった栄養やエネルギーの一部が、より上位の食物連鎖に移ることになるかもしれないと…。
「もし、こうしたことが私たちが想像するような規模で起きているのであれば、地球上の炭素循環に関する見方はがらりと変わるでしょう」と、デロング准教授は言うております。
なお、その後の調査でほかにも「ウイルス食」をするらしき微生物が見つかっているそうです。
ただし、さまざまな生物がウイルスを餌にできるのだとしても、それが自然界の日常であるかどうかはまだわからないそうです。
こうした点や、ウイルス食が周辺の環境に与える影響などは今後の研究テーマであるそうです。
まぁ、ウイルスとは言え、存在意義のあるものもいるわけなんですよね。
こういう話を聞くと、なんとかコロナとかインフルとかのウイルスを食べてくれる生物ってのを探せないもんかね?
って思っちゃいますわね。
彼らのようなウイルスは、ひょっとしたら、人間が増えすぎないように適度に流行するように出来てるんじゃないのかなとかも思ったりしますしねぇ。
どちらにせよ、ウイルスに感染するわけにはいかないんで、対策だけはキッチリしましょうね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院