2022年11月04日 [動物のこと]
ラットにミニ脳
お疲れ様です。院長です。
11月4日の金曜日でございます。
週の真ん中にお休みがあり、今日は出勤、明日休みって方、今日のやる気はどうでしょう(笑)
だいぶ秋も深まってきましたし、行楽シーズンってことで、人出も多いですね。
何でも、旅行支援が始まって京都観光はアッちゅう間に売り切れたそうで、当分京都のホテルは満室なんだとか…。
ま、コロナ前は、毎年のこととして、紅葉のシーズンに入ると旅行者が増え、道は混むわ、駅は混むわってのが当たり前だったんですが、ここ数年のコロナ禍で、忘れてましたねぇ…。
今年は久々に、人の多い京都の観光シーズンが帰ってきた感じです。
ま、特に嬉しくはないですけど(笑)
ですがそこは観光都市ですから、これで色々と経済が回ってくれることに期待しましょう。
てことで、今日もネタにいきましょう。
今日は、最新のサイエンステクノロジーなお話しでもしてみたいと思います。
サイエンスといっても、どっちか言うと、マッドサイエンスチックなお話しですが…。
なんでも、人工培養した人間のミニ脳をラットに移植し結合させることに成功したんだそうです。
要するに、ラットに人間のミニ脳を移植して、機能させてるわけですね。
実験室で作られた人間のミニ脳(ヒト脳オルガノイド)をラットの赤ちゃんの脳に移植し、ラットの脳の一部として結合させることに成功したわけです。
移植されたミニ脳は神経レベルで結合しており、ラットの行動に影響を与えることができたそうです。
神経レベルで結合されたヒト脳オルガノイドなら、ラットの行動を制御することで、これまでは難しかったさまざまな研究を行えるようになるんだとか…。
まぁ、医学の進歩のためですから…。
従来、この種の移植実験は大人のネズミで行われてきました。
ですが今回は、生まれて数日しか経っていないラットの赤ちゃんにヒト脳のオルガノイドが移植されました。
ヒト脳オルガノイドとは、人間の幹細胞から試験官で培養される脳の3Dミニチュアモデルのことで、「ミニ脳」とも呼ばれています。
今回赤ちゃんが利用されたのは、脳はまだ未熟なままなので、ヒト・ニューロンがうまく融合するだろうと考えてのことなんだそうです。
その予測はズバリ的中で、人間の脳組織は赤ちゃんラットの中で、従来の実験よりずっと成熟し、実験皿で培養したものより約6倍も大きくなったそうです。
脳組織は、ラット脳の半球のおよそ3分の1を占め、ラット・ニューロンと結合(シナプス)まで形成したそうです。
こうしたラット脳に結合されたヒト脳オルガノイドは、ラット自体の行動にも影響を与えるのでしょうか?
これを確かめるために、遺伝子操作で細胞を光に反応するよう改変(「オプトジェネティクス」や「光遺伝学」という)し、検査が行われました。
具体的には、ラット脳内のヒト・ニューロンに青い光を当てて活性化させつつ、ラットに水を飲ませました。
すると2週間後、ヒト・ニューロンに青色光を浴びせるだけで、ラットは水を予期して舐めるようになったそうです。
つまりヒト脳オルガノイドを移植すれば、そのニューロンを操作することで、ラットにどのような影響が出るのか1つ1つ確認できるということなんですね。
研究の中心人物である、スタンフォード大学のセルジュ・パスカ氏によれば、今回の手法によって、脳オルガノイドの限界をいくつか克服できるんだとか…。
たとえば、精神疾患を治療するのなら、患者の脳内で具体的にどのような現象が起きているのか解明したいところです。
しかし脳オルガノイド単体では、その活動と病気の症状を結びつけることができないわけですね。
一方、ラット脳に移植されたヒト脳オルガノイドなら、細胞を操作して、それによるラットの行動の変化を調べれば、脳内の現象と病状を結びつけることができると…。
こうした手法は、神経発達障害・神経精神障害・物質使用障害・神経再生障害など、さまざまな神経疾患の研究で応用できるだろうとのことです。
一方で、ラットを使ったこのような実験を倫理的に問題視する意見も、もちろんあります。
わたくし院長もどちらかと言うと、そっち派なんですよね。
たとえば、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の動物法学者テイミー・ブライアント教授は、「人間のために搾取する資源として動物を扱うことは、決して倫理的に正当化できないと思います」と第三者の立場で話しています。
「ラットの意識は人間が手を加えずとも素晴らしいものです。
その脳を傷つけることは、人間やそれ以外の動物が地球で生きることを危うくする、自然に対する態度を象徴しているように思えます」と…。
まぁ、動物実験の是非となると、テーマが大きすぎますがラットの脳を操作するってのは、さすがにアカン気が…。
ですが、こういった犠牲の上に医学が進歩してきたと言う事実もまたあるわけで、一概には何とも言えないですけどね。
結論はでない問題ですが、考えることは大事だと思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
11月4日の金曜日でございます。
週の真ん中にお休みがあり、今日は出勤、明日休みって方、今日のやる気はどうでしょう(笑)
だいぶ秋も深まってきましたし、行楽シーズンってことで、人出も多いですね。
何でも、旅行支援が始まって京都観光はアッちゅう間に売り切れたそうで、当分京都のホテルは満室なんだとか…。
ま、コロナ前は、毎年のこととして、紅葉のシーズンに入ると旅行者が増え、道は混むわ、駅は混むわってのが当たり前だったんですが、ここ数年のコロナ禍で、忘れてましたねぇ…。
今年は久々に、人の多い京都の観光シーズンが帰ってきた感じです。
ま、特に嬉しくはないですけど(笑)
ですがそこは観光都市ですから、これで色々と経済が回ってくれることに期待しましょう。
てことで、今日もネタにいきましょう。
今日は、最新のサイエンステクノロジーなお話しでもしてみたいと思います。
サイエンスといっても、どっちか言うと、マッドサイエンスチックなお話しですが…。
なんでも、人工培養した人間のミニ脳をラットに移植し結合させることに成功したんだそうです。
要するに、ラットに人間のミニ脳を移植して、機能させてるわけですね。
実験室で作られた人間のミニ脳(ヒト脳オルガノイド)をラットの赤ちゃんの脳に移植し、ラットの脳の一部として結合させることに成功したわけです。
移植されたミニ脳は神経レベルで結合しており、ラットの行動に影響を与えることができたそうです。
神経レベルで結合されたヒト脳オルガノイドなら、ラットの行動を制御することで、これまでは難しかったさまざまな研究を行えるようになるんだとか…。
まぁ、医学の進歩のためですから…。
従来、この種の移植実験は大人のネズミで行われてきました。
ですが今回は、生まれて数日しか経っていないラットの赤ちゃんにヒト脳のオルガノイドが移植されました。
ヒト脳オルガノイドとは、人間の幹細胞から試験官で培養される脳の3Dミニチュアモデルのことで、「ミニ脳」とも呼ばれています。
今回赤ちゃんが利用されたのは、脳はまだ未熟なままなので、ヒト・ニューロンがうまく融合するだろうと考えてのことなんだそうです。
その予測はズバリ的中で、人間の脳組織は赤ちゃんラットの中で、従来の実験よりずっと成熟し、実験皿で培養したものより約6倍も大きくなったそうです。
脳組織は、ラット脳の半球のおよそ3分の1を占め、ラット・ニューロンと結合(シナプス)まで形成したそうです。
こうしたラット脳に結合されたヒト脳オルガノイドは、ラット自体の行動にも影響を与えるのでしょうか?
これを確かめるために、遺伝子操作で細胞を光に反応するよう改変(「オプトジェネティクス」や「光遺伝学」という)し、検査が行われました。
具体的には、ラット脳内のヒト・ニューロンに青い光を当てて活性化させつつ、ラットに水を飲ませました。
すると2週間後、ヒト・ニューロンに青色光を浴びせるだけで、ラットは水を予期して舐めるようになったそうです。
つまりヒト脳オルガノイドを移植すれば、そのニューロンを操作することで、ラットにどのような影響が出るのか1つ1つ確認できるということなんですね。
研究の中心人物である、スタンフォード大学のセルジュ・パスカ氏によれば、今回の手法によって、脳オルガノイドの限界をいくつか克服できるんだとか…。
たとえば、精神疾患を治療するのなら、患者の脳内で具体的にどのような現象が起きているのか解明したいところです。
しかし脳オルガノイド単体では、その活動と病気の症状を結びつけることができないわけですね。
一方、ラット脳に移植されたヒト脳オルガノイドなら、細胞を操作して、それによるラットの行動の変化を調べれば、脳内の現象と病状を結びつけることができると…。
こうした手法は、神経発達障害・神経精神障害・物質使用障害・神経再生障害など、さまざまな神経疾患の研究で応用できるだろうとのことです。
一方で、ラットを使ったこのような実験を倫理的に問題視する意見も、もちろんあります。
わたくし院長もどちらかと言うと、そっち派なんですよね。
たとえば、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の動物法学者テイミー・ブライアント教授は、「人間のために搾取する資源として動物を扱うことは、決して倫理的に正当化できないと思います」と第三者の立場で話しています。
「ラットの意識は人間が手を加えずとも素晴らしいものです。
その脳を傷つけることは、人間やそれ以外の動物が地球で生きることを危うくする、自然に対する態度を象徴しているように思えます」と…。
まぁ、動物実験の是非となると、テーマが大きすぎますがラットの脳を操作するってのは、さすがにアカン気が…。
ですが、こういった犠牲の上に医学が進歩してきたと言う事実もまたあるわけで、一概には何とも言えないですけどね。
結論はでない問題ですが、考えることは大事だと思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院