2022年07月15日 [からだのこと]
耳鳴りと睡眠
お疲れ様です。院長です。
7月15日の金曜日でございます。
明後日は、祇園祭の山鉾巡行ってことで、今日あたりから京都の街はかなり賑わいます。
人も多いですし、地元民は出来るだけ近づかないようにしましょう(笑)
道も混みますしねぇ…。
ですが、やはりこれがないと夏って感じがしませんしね。
では今日のネタですが、みなさん、耳鳴りの経験はあるでしょうか。
わたくし院長、結構、キーンって聞こえる時があるんですよね。
まぁ、そこまで気にもならないですし、治そうとするほどのこともないんで放置してますが、今日は耳鳴りについてのお話しでございます。
世界では15%の人たちが「耳鳴り」で悩んでいると言われています。
この症状はただ気になるだけでなく、ストレスやうつの原因になるなど、心にも深刻な悪影響を及ぼすんだそうです。
今のところ耳鳴りの治療法はなく、一度発症すると数年経っても消えないことも多いんです。
オックスフォード大学の研究グループによると、耳鳴りは睡眠と強い関係があるそうなんです。
そもそも耳鳴りとは、ないはずの音が聞こえる幻聴で、普通、幻聴や幻覚が起きるのは睡眠中だけとされるんですが、耳鳴りの人には目が覚めているのに幻聴が聞こえてしまいます。
最新の研究では、そんな不思議な耳鳴りと睡眠の関係について科学しています。
耳鳴りと睡眠の関係性を解明されれば、新たな治療も誕生するかもしれないということです。
睡眠は一般的に、レム睡眠とノンレム睡眠の異なる2種類の睡眠状態に分けられると考えられています。
レム睡眠は閉じたまぶたの下で眼球が動く急速眼球運動を伴う睡眠で、身体は休息した状態ですが、脳の活動は起きている状態に近いことから夢をよく見る状態です。
一方、ノンレム睡眠はレム睡眠ではない眠りという意味で、脳が休息した状態となっており、眠りの深さによって4段階に分けられます。
ノンレム睡眠は段階が上がるごとに眠りが深くなり、3、4段階目の「徐波睡眠」で最も眠りが深くなります。
ノンレム-レム睡眠周期は90〜120分間で、寝ている時間が進むにつれ、ノンレム睡眠の持続は短くなり、睡眠徐波の出現は減少します。
「徐波睡眠」では、脳のさまざまな領域で特徴的な「波」が現れ、記憶や音の処理を司る領域など、大きな領域がまとめて活性化します。
昼間に消耗したニューロン(神経細胞)が回復し、私たちが休んだと感じるのもこのステージだとされています。
さらに記憶にとっても重要であるとされています。
徐波の強さは領域によって違います。
一番はっきりと現れるのは、起きている間に酷使される「運動機能」や「視覚」に関係している領域です。
ですが時折、それ以外の領域でもやたらと徐波が活発になることがあります。
実はこの現象は「夢遊病」のような睡眠障害の患者で起きていることなんだそうです。
同じことが、耳鳴りにも言えるようで、オックスフォード大学のリナス・ミリンスキ氏らによると、耳鳴りの患者の脳では、眠っているはずの領域が過活動になっていると考えられるのだとか…。
このことは、耳鳴りの患者がしばしば不眠や夜驚症( 睡眠中に突然、恐怖や興奮で叫び覚醒してしまう病気)であることとも関係するかもしれません。
耳鳴り患者は、眠りの浅い時間が長いことでも知られています。
その理由をごく単純に考えると、耳鳴りに邪魔されて深い眠りに不可欠な徐波が作られず、そのせいで眠りが浅くなったり、途中で目が覚めたりすると思われるわけです。
その一方、平均すると耳鳴り患者は眠りが浅いのだとしても、耳鳴りの影響をほとんど受けない深い眠りがあることもわかっています。
その原因は、もっとも深い眠りは耳鳴りをも抑制してしまうからかもしれません。
睡眠中に耳鳴りが抑制されるメカニズムはいくつかあります。
その1つは「ニューロン(神経細胞)」と関係があると考えれています。
昼間の間ずっと活動を続けたニューロンは、回復するために徐波活動モードに切り替わろうとします。
そうしたニューロンが増えるほどに、脳の残りの部分も休息をとろうという欲求が強くなるわけです。
この欲求が十分強くなると、ニューロンはやがて徐波活動モードに切り替わります。
そしてこれは過活動状態にあって耳鳴りを起こしている領域も同様ですから、深い眠りに入れば耳鳴りも抑制されると考えられるわけです。
ですから耳鳴りがあるからといって、絶対にぐっすり眠れないということではないようなんです。
また睡眠は、ニューロン結合の変化を通じて、記憶が定着するためにも重要です。
こうした睡眠中の脳の結合の変化は、難聴などをきっかけに発症した耳鳴りがいつまでも治らない要因でもあると考えられています。
耳鳴りの強さは、1日の間に変化することがありますが、睡眠中の脳を調べれば、耳鳴りの強さを変えている原因を突き止められるかもしれません。
それは患者の睡眠の質を改善する手がかりであり、おそらく耳鳴りの新しい治療法にもつながるであろうと考えられるわけですね。
まぁ、耳鳴りも気になりだしたら気になるでしょうし、治療できるならそれに越したことはないですからね。
ま、わたくし院長、治療法があってもそこまで気ならないうえ、睡眠の妨げにもなってないってんなら、共存しますけど(笑)
これもある意味慣れですから、そのうち慣れるでしょうしね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月15日の金曜日でございます。
明後日は、祇園祭の山鉾巡行ってことで、今日あたりから京都の街はかなり賑わいます。
人も多いですし、地元民は出来るだけ近づかないようにしましょう(笑)
道も混みますしねぇ…。
ですが、やはりこれがないと夏って感じがしませんしね。
では今日のネタですが、みなさん、耳鳴りの経験はあるでしょうか。
わたくし院長、結構、キーンって聞こえる時があるんですよね。
まぁ、そこまで気にもならないですし、治そうとするほどのこともないんで放置してますが、今日は耳鳴りについてのお話しでございます。
世界では15%の人たちが「耳鳴り」で悩んでいると言われています。
この症状はただ気になるだけでなく、ストレスやうつの原因になるなど、心にも深刻な悪影響を及ぼすんだそうです。
今のところ耳鳴りの治療法はなく、一度発症すると数年経っても消えないことも多いんです。
オックスフォード大学の研究グループによると、耳鳴りは睡眠と強い関係があるそうなんです。
そもそも耳鳴りとは、ないはずの音が聞こえる幻聴で、普通、幻聴や幻覚が起きるのは睡眠中だけとされるんですが、耳鳴りの人には目が覚めているのに幻聴が聞こえてしまいます。
最新の研究では、そんな不思議な耳鳴りと睡眠の関係について科学しています。
耳鳴りと睡眠の関係性を解明されれば、新たな治療も誕生するかもしれないということです。
睡眠は一般的に、レム睡眠とノンレム睡眠の異なる2種類の睡眠状態に分けられると考えられています。
レム睡眠は閉じたまぶたの下で眼球が動く急速眼球運動を伴う睡眠で、身体は休息した状態ですが、脳の活動は起きている状態に近いことから夢をよく見る状態です。
一方、ノンレム睡眠はレム睡眠ではない眠りという意味で、脳が休息した状態となっており、眠りの深さによって4段階に分けられます。
ノンレム睡眠は段階が上がるごとに眠りが深くなり、3、4段階目の「徐波睡眠」で最も眠りが深くなります。
ノンレム-レム睡眠周期は90〜120分間で、寝ている時間が進むにつれ、ノンレム睡眠の持続は短くなり、睡眠徐波の出現は減少します。
「徐波睡眠」では、脳のさまざまな領域で特徴的な「波」が現れ、記憶や音の処理を司る領域など、大きな領域がまとめて活性化します。
昼間に消耗したニューロン(神経細胞)が回復し、私たちが休んだと感じるのもこのステージだとされています。
さらに記憶にとっても重要であるとされています。
徐波の強さは領域によって違います。
一番はっきりと現れるのは、起きている間に酷使される「運動機能」や「視覚」に関係している領域です。
ですが時折、それ以外の領域でもやたらと徐波が活発になることがあります。
実はこの現象は「夢遊病」のような睡眠障害の患者で起きていることなんだそうです。
同じことが、耳鳴りにも言えるようで、オックスフォード大学のリナス・ミリンスキ氏らによると、耳鳴りの患者の脳では、眠っているはずの領域が過活動になっていると考えられるのだとか…。
このことは、耳鳴りの患者がしばしば不眠や夜驚症( 睡眠中に突然、恐怖や興奮で叫び覚醒してしまう病気)であることとも関係するかもしれません。
耳鳴り患者は、眠りの浅い時間が長いことでも知られています。
その理由をごく単純に考えると、耳鳴りに邪魔されて深い眠りに不可欠な徐波が作られず、そのせいで眠りが浅くなったり、途中で目が覚めたりすると思われるわけです。
その一方、平均すると耳鳴り患者は眠りが浅いのだとしても、耳鳴りの影響をほとんど受けない深い眠りがあることもわかっています。
その原因は、もっとも深い眠りは耳鳴りをも抑制してしまうからかもしれません。
睡眠中に耳鳴りが抑制されるメカニズムはいくつかあります。
その1つは「ニューロン(神経細胞)」と関係があると考えれています。
昼間の間ずっと活動を続けたニューロンは、回復するために徐波活動モードに切り替わろうとします。
そうしたニューロンが増えるほどに、脳の残りの部分も休息をとろうという欲求が強くなるわけです。
この欲求が十分強くなると、ニューロンはやがて徐波活動モードに切り替わります。
そしてこれは過活動状態にあって耳鳴りを起こしている領域も同様ですから、深い眠りに入れば耳鳴りも抑制されると考えられるわけです。
ですから耳鳴りがあるからといって、絶対にぐっすり眠れないということではないようなんです。
また睡眠は、ニューロン結合の変化を通じて、記憶が定着するためにも重要です。
こうした睡眠中の脳の結合の変化は、難聴などをきっかけに発症した耳鳴りがいつまでも治らない要因でもあると考えられています。
耳鳴りの強さは、1日の間に変化することがありますが、睡眠中の脳を調べれば、耳鳴りの強さを変えている原因を突き止められるかもしれません。
それは患者の睡眠の質を改善する手がかりであり、おそらく耳鳴りの新しい治療法にもつながるであろうと考えられるわけですね。
まぁ、耳鳴りも気になりだしたら気になるでしょうし、治療できるならそれに越したことはないですからね。
ま、わたくし院長、治療法があってもそこまで気ならないうえ、睡眠の妨げにもなってないってんなら、共存しますけど(笑)
これもある意味慣れですから、そのうち慣れるでしょうしね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院