2022年07月11日 [からだのこと]
脳震盪と腸内細菌
お疲れ様です。院長です。
7月11日の月曜日でございます。
7月も1/3が過ぎました。
毎日暑いですなぁ…。
京都の街は、ボチボチ祇園祭の雰囲気が漂ってきています。
今年は3年ぶりに山鉾巡行も行われますし、いよいよ日常が帰ってきたんだなぁと…。
そして本格的に夏がきますな。
やれやれ(笑)
では今日のネタですが、みなさんは「脳しんとう」って起こしたことありますか?
わたくし院長、子供の頃から何度も経験しております。
まぁ、柔道をやってたって事もありますが、ジャングルジムから落ちて気を失ったりしたこともあるなぁ…。
これ、なりやすい人とそうでもない人に分かれると思うんですよね。
気を失いやすい体質と言うか…。
わたくし院長、結構気を失うタイプで、成人してからも何度か気絶したことがあります。
しかも、これ、クセになる気がするんですよね。
ある意味、気絶することで何らかの危険回避が出来たりするんじゃないのかとも思いますし…。
まぁ、でも脳にはダメージが残りそうですし、できるだけしない方がいいのは間違いないと思いますけどね(笑)
てな、気絶自慢から、今日のお話しは、その脳しんとうと腸内細菌が関係あるってなお話しです。
脳と腸に密接な関係があることはよく知られていますが、腸内細菌は脳の緊急事態をも伝えてくれているようなんです。
脳しんとうは、頭部への衝撃を受けたことで生じる、意識消失や意識障害、記憶障害、けいれんなどの神経の機能的変化のことを指します。
ですが脳に明らかな損傷が見受けられないため、その診断が難しい部分もあります。
新しい研究によると、脳しんとうを起こすと腸内細菌が変化することがわかったそうなんです。
これを利用すれば脳しんとうの診断ができ、更に回復具合を確認することもできるそうなんです。
頭部に強い衝撃を受けたとき、頭蓋骨の骨折や脳の腫れなどがあれば、レントゲン写真やCTスキャンで診断することはできます。
しかし、神経細胞レベルで生じ、脳の構造に明らかな損傷が見当たらない脳しんとうは、そう簡単に診断がつかないわけです。
医師はめまい、視界のぼやけ、吐き気などがないか患者に問診して診察することもありますが、これも必ずしも上手くいかないもんなんです。
本人が症状に無自覚ということもありますし、特に激しいスポーツの世界では選手が隠すことすらあるからですな。
脳しんとうの影響で、何か生物学的な変化が生じているのなら(これを「バイオマーカー」という)、それをもとに客観的な診断を行えるようになるでしょう。
たとえば脳に損傷を受けると、血液に含まれるタンパク質に変化が現れることが知られています(2018年、アメリカ食品医薬品局が検査法として承認)。
同様に、唾液や尿に基づく検査も有望です。
アメリカ、ヒューストン・メソジスト研究所による最新の研究では、腸内細菌叢(腸内に棲息している細菌の集まり)の変化から、脳の傷のサインを読み取ることができないか探られています。
そのために研究グループは、大学アメフトの選手33人をワンシーズン観察し、血液検査・検便・唾液検査とあわせて、腸内細菌叢を調べてみました。
その結果、脳しんとうを起こすと、一般に健康な成人には豊富にいるはずの細菌2種が減少することが明らかになったそうなんです。
さらにそうした細菌と脳の外傷で変化する血液のタンパク質が関係していることも突き止められたんだとか…。
奇妙な関係だと思いますが、研究グループの推測によれば、脳しんとうで炎症が起きた結果、そのタンパク質が体内に広まり、腸内細菌叢に影響している可能性があるという話しです。
こうした結果を総合的に考えると、腸内細菌叢の変化は、脳しんとうを客観的に診断するバイオマーカーとして有望であるとのことなんです。
それだけでなく、怪我からの回復具合の確認にも使えると考えられるそうなんです。
患者がどんなに大丈夫と口にしても、腸内細菌がもとに戻らない限り回復したとは言えないわけですな。
「腸は嘘をつかない」と、研究グループは語っています。
まぁ、腸は嘘はつかないでしょうけど、この検査も結構面倒なんじゃないでしょうかね?
頭を打って、脳しんとうを起こして病院に運ばれて、頭を検査しまくっても特に問題はないと。
で、腸内細菌を調べようかって、なかなかならないでしょうしね。
よっぽど確実なデータとして承認されない限り、これは難しいんじゃないでしょうかね。
とは言え、腸内細菌は本当に奥が深い。
このブログでも、何度も紹介していますが、実はとんでもないもんなんでしょうね。
この腸内細菌の謎が全部解き明かされる日は来るのでしょうか。
そっちの方が楽しみですな。
今後の研究に期待します。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月11日の月曜日でございます。
7月も1/3が過ぎました。
毎日暑いですなぁ…。
京都の街は、ボチボチ祇園祭の雰囲気が漂ってきています。
今年は3年ぶりに山鉾巡行も行われますし、いよいよ日常が帰ってきたんだなぁと…。
そして本格的に夏がきますな。
やれやれ(笑)
では今日のネタですが、みなさんは「脳しんとう」って起こしたことありますか?
わたくし院長、子供の頃から何度も経験しております。
まぁ、柔道をやってたって事もありますが、ジャングルジムから落ちて気を失ったりしたこともあるなぁ…。
これ、なりやすい人とそうでもない人に分かれると思うんですよね。
気を失いやすい体質と言うか…。
わたくし院長、結構気を失うタイプで、成人してからも何度か気絶したことがあります。
しかも、これ、クセになる気がするんですよね。
ある意味、気絶することで何らかの危険回避が出来たりするんじゃないのかとも思いますし…。
まぁ、でも脳にはダメージが残りそうですし、できるだけしない方がいいのは間違いないと思いますけどね(笑)
てな、気絶自慢から、今日のお話しは、その脳しんとうと腸内細菌が関係あるってなお話しです。
脳と腸に密接な関係があることはよく知られていますが、腸内細菌は脳の緊急事態をも伝えてくれているようなんです。
脳しんとうは、頭部への衝撃を受けたことで生じる、意識消失や意識障害、記憶障害、けいれんなどの神経の機能的変化のことを指します。
ですが脳に明らかな損傷が見受けられないため、その診断が難しい部分もあります。
新しい研究によると、脳しんとうを起こすと腸内細菌が変化することがわかったそうなんです。
これを利用すれば脳しんとうの診断ができ、更に回復具合を確認することもできるそうなんです。
頭部に強い衝撃を受けたとき、頭蓋骨の骨折や脳の腫れなどがあれば、レントゲン写真やCTスキャンで診断することはできます。
しかし、神経細胞レベルで生じ、脳の構造に明らかな損傷が見当たらない脳しんとうは、そう簡単に診断がつかないわけです。
医師はめまい、視界のぼやけ、吐き気などがないか患者に問診して診察することもありますが、これも必ずしも上手くいかないもんなんです。
本人が症状に無自覚ということもありますし、特に激しいスポーツの世界では選手が隠すことすらあるからですな。
脳しんとうの影響で、何か生物学的な変化が生じているのなら(これを「バイオマーカー」という)、それをもとに客観的な診断を行えるようになるでしょう。
たとえば脳に損傷を受けると、血液に含まれるタンパク質に変化が現れることが知られています(2018年、アメリカ食品医薬品局が検査法として承認)。
同様に、唾液や尿に基づく検査も有望です。
アメリカ、ヒューストン・メソジスト研究所による最新の研究では、腸内細菌叢(腸内に棲息している細菌の集まり)の変化から、脳の傷のサインを読み取ることができないか探られています。
そのために研究グループは、大学アメフトの選手33人をワンシーズン観察し、血液検査・検便・唾液検査とあわせて、腸内細菌叢を調べてみました。
その結果、脳しんとうを起こすと、一般に健康な成人には豊富にいるはずの細菌2種が減少することが明らかになったそうなんです。
さらにそうした細菌と脳の外傷で変化する血液のタンパク質が関係していることも突き止められたんだとか…。
奇妙な関係だと思いますが、研究グループの推測によれば、脳しんとうで炎症が起きた結果、そのタンパク質が体内に広まり、腸内細菌叢に影響している可能性があるという話しです。
こうした結果を総合的に考えると、腸内細菌叢の変化は、脳しんとうを客観的に診断するバイオマーカーとして有望であるとのことなんです。
それだけでなく、怪我からの回復具合の確認にも使えると考えられるそうなんです。
患者がどんなに大丈夫と口にしても、腸内細菌がもとに戻らない限り回復したとは言えないわけですな。
「腸は嘘をつかない」と、研究グループは語っています。
まぁ、腸は嘘はつかないでしょうけど、この検査も結構面倒なんじゃないでしょうかね?
頭を打って、脳しんとうを起こして病院に運ばれて、頭を検査しまくっても特に問題はないと。
で、腸内細菌を調べようかって、なかなかならないでしょうしね。
よっぽど確実なデータとして承認されない限り、これは難しいんじゃないでしょうかね。
とは言え、腸内細菌は本当に奥が深い。
このブログでも、何度も紹介していますが、実はとんでもないもんなんでしょうね。
この腸内細菌の謎が全部解き明かされる日は来るのでしょうか。
そっちの方が楽しみですな。
今後の研究に期待します。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院