2022年07月07日 [からだのこと]
人工皮膚の未来
お疲れ様です。院長です。
7月7日の木曜日でございます。
今日は七夕ですなぁ…。
夜は晴れるでしょうか。
年に一回の織姫彦星の密会ですから、晴れてあげてほしいですなぁ(笑)
では今日のネタですが、つい先日、東京大学の竹内昌治教授率いる研究チームが、すごいものを発表しました。
結構、ニュースにもなってましたので知ってる方も多いかと思いますが、生きた皮膚で覆われた指型ロボットが開発されたんだそうです。
さらにこの指には、傷が治る自己修復機能もあるんだとか…。
この近未来型指型ロボットは、人間の皮膚細胞から作られた「生きた皮膚」でおおわれています。
人間の細胞だけあって人間らしく柔らかいだけでなく、なんと絆創膏を貼れば傷まで治ってしまうそうなんです。
これは、米国の学術誌「Matter」(2022年6月9日付)で発表されました。
世界初の培養皮膚付きロボットの開発に成功した東京大学の竹内昌治教授は、「培地から出したばかりの指は汗ばんで見える」「モーターの音が本物そっくりの指に合わせて聞こえてくるのが面白い」と話しています。
ヒューマノイドロボットが人間らしく見えることが大切なのは、彼らが人間に混じって活動することを想定されているからです。
姿が人間らしければ、円滑なコミュニケーションがうながされ、親しみも感じられるでしょう。
現在、そうしたロボットにはシリコンゴムの皮膚が使われることが多いんですが、シリコンの皮膚では、汗(排熱)や自己修復といった人間の皮膚ならではの特徴や機能を再現することが難しいとされてきました。
そうした欠点を補う生きた皮膚も研究されてきていますが、これまでは大きく動く上にデコボコのあるロボットに、上手く被せることができませんでした。
まぁ、単純に難しそうですよね。
そこで竹内教授らが考案したのが、ロボットに直接、人の皮膚細胞から作製される「培養皮膚」を貼る方法なんですね。
まずキノコ型留め具にロボットを固定し、「真皮細胞を混ぜたコラーゲン溶液」に浸けます。
コラーゲン溶液で真皮組織が培養されるとき、激しく収縮するために、ロボットにピッタリとくっつくと…。
これがペンキの下塗りのように均一な土台になってくれるわけなんです。
そこへ留め具をくるくると回転させながら表皮細胞をまとわせていくと、培養皮膚におおわれた指は、ロボットなのに生々しくできあがります。
培養皮膚は丈夫で柔軟性があるので、指の曲げ伸ばしのような大きな動きにも耐えられますし、またピンセットでつまめるくらいの厚みがあり、水を弾きます。
この特性は静電気を帯びた発泡スチロールを扱うなど、さまざまな作業を行うときに便利だということです。
ですが驚くべきは、傷ついてもコラーゲンの絆創膏を貼っておけば、自然に治ってしまうことですね。
竹内教授らの実験では、メスで培養皮膚に傷をつけ、そこにコラーゲンシートを貼っておくと、シートに細胞が移動・分裂して、7日ほどで修復することが確かめられているそうです。
まさに生きてる皮膚ですな。
これを応用すれば、何でもできる気もしますけど…。
竹内教授によれば、この研究は生きた皮膚でおおわれたロボット開発の第一歩に過ぎないそうです。
今のところ培養皮膚は本物にくらべてかなり弱く、培養液から取り出すと1時間ほどでダメになってしまうんだとか…。
今後はこうした問題に取り組みつつ、感覚ニューロン・毛包・爪・汗腺など、より洗練された機能的構造を組み込んでいく予定であるとのことです。
鼻の嗅覚受容体を組み込むことで、指でニオイを嗅げるようにするなんてアイデアもあるそうです。
「生きた皮膚は、動物をおおっているものとまったく同じ素材なので、ロボットに生き物のような姿と手触りを与える究極のソリューションだ」と竹内教授は述べています。
とは言え、ついにここまできたんですねぇ。
この動画を見る限り、まだまだ動きはぎこちないですが、それでも人間の皮膚で出来てるってんですから、ここからの進歩は早いんではないでしょうか…。
この技術を応用していけば、全身がヒトの皮膚と言うヒューマノイドも夢ではない気がします。
ま、ちょっと気味は悪い気がしますけど、近い将来、共存することは間違いないでしょうね。
いつか、ヒューマノイドと人間の区別がつかない位、精巧なものが出来上がってそれはそれで問題が起こるんでしょうけど、楽しみではありますよね。
わたくし院長の生きてるうちにどれくらいの物が出来上がってるでしょうか…。
映画ターミネーターの世界はやってくるんでしょうか…。
今後の研究に期待しています。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月7日の木曜日でございます。
今日は七夕ですなぁ…。
夜は晴れるでしょうか。
年に一回の織姫彦星の密会ですから、晴れてあげてほしいですなぁ(笑)
では今日のネタですが、つい先日、東京大学の竹内昌治教授率いる研究チームが、すごいものを発表しました。
結構、ニュースにもなってましたので知ってる方も多いかと思いますが、生きた皮膚で覆われた指型ロボットが開発されたんだそうです。
さらにこの指には、傷が治る自己修復機能もあるんだとか…。
この近未来型指型ロボットは、人間の皮膚細胞から作られた「生きた皮膚」でおおわれています。
人間の細胞だけあって人間らしく柔らかいだけでなく、なんと絆創膏を貼れば傷まで治ってしまうそうなんです。
これは、米国の学術誌「Matter」(2022年6月9日付)で発表されました。
世界初の培養皮膚付きロボットの開発に成功した東京大学の竹内昌治教授は、「培地から出したばかりの指は汗ばんで見える」「モーターの音が本物そっくりの指に合わせて聞こえてくるのが面白い」と話しています。
ヒューマノイドロボットが人間らしく見えることが大切なのは、彼らが人間に混じって活動することを想定されているからです。
姿が人間らしければ、円滑なコミュニケーションがうながされ、親しみも感じられるでしょう。
現在、そうしたロボットにはシリコンゴムの皮膚が使われることが多いんですが、シリコンの皮膚では、汗(排熱)や自己修復といった人間の皮膚ならではの特徴や機能を再現することが難しいとされてきました。
そうした欠点を補う生きた皮膚も研究されてきていますが、これまでは大きく動く上にデコボコのあるロボットに、上手く被せることができませんでした。
まぁ、単純に難しそうですよね。
そこで竹内教授らが考案したのが、ロボットに直接、人の皮膚細胞から作製される「培養皮膚」を貼る方法なんですね。
まずキノコ型留め具にロボットを固定し、「真皮細胞を混ぜたコラーゲン溶液」に浸けます。
コラーゲン溶液で真皮組織が培養されるとき、激しく収縮するために、ロボットにピッタリとくっつくと…。
これがペンキの下塗りのように均一な土台になってくれるわけなんです。
そこへ留め具をくるくると回転させながら表皮細胞をまとわせていくと、培養皮膚におおわれた指は、ロボットなのに生々しくできあがります。
培養皮膚は丈夫で柔軟性があるので、指の曲げ伸ばしのような大きな動きにも耐えられますし、またピンセットでつまめるくらいの厚みがあり、水を弾きます。
この特性は静電気を帯びた発泡スチロールを扱うなど、さまざまな作業を行うときに便利だということです。
ですが驚くべきは、傷ついてもコラーゲンの絆創膏を貼っておけば、自然に治ってしまうことですね。
竹内教授らの実験では、メスで培養皮膚に傷をつけ、そこにコラーゲンシートを貼っておくと、シートに細胞が移動・分裂して、7日ほどで修復することが確かめられているそうです。
まさに生きてる皮膚ですな。
これを応用すれば、何でもできる気もしますけど…。
竹内教授によれば、この研究は生きた皮膚でおおわれたロボット開発の第一歩に過ぎないそうです。
今のところ培養皮膚は本物にくらべてかなり弱く、培養液から取り出すと1時間ほどでダメになってしまうんだとか…。
今後はこうした問題に取り組みつつ、感覚ニューロン・毛包・爪・汗腺など、より洗練された機能的構造を組み込んでいく予定であるとのことです。
鼻の嗅覚受容体を組み込むことで、指でニオイを嗅げるようにするなんてアイデアもあるそうです。
「生きた皮膚は、動物をおおっているものとまったく同じ素材なので、ロボットに生き物のような姿と手触りを与える究極のソリューションだ」と竹内教授は述べています。
とは言え、ついにここまできたんですねぇ。
この動画を見る限り、まだまだ動きはぎこちないですが、それでも人間の皮膚で出来てるってんですから、ここからの進歩は早いんではないでしょうか…。
この技術を応用していけば、全身がヒトの皮膚と言うヒューマノイドも夢ではない気がします。
ま、ちょっと気味は悪い気がしますけど、近い将来、共存することは間違いないでしょうね。
いつか、ヒューマノイドと人間の区別がつかない位、精巧なものが出来上がってそれはそれで問題が起こるんでしょうけど、楽しみではありますよね。
わたくし院長の生きてるうちにどれくらいの物が出来上がってるでしょうか…。
映画ターミネーターの世界はやってくるんでしょうか…。
今後の研究に期待しています。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院